三重県総合文化センター ブログ

取材ボランティアレポート みえミュージアムセミナー 松浦武四郎記念館「世にも稀なる蝦夷屏風」

三重県生涯学習センター3階 まなびぃ場情報コーナー「みるシル」で、松浦武四郎記念館主任学芸員山本命さんによるセミナーが開催されました。

山本学芸員

松浦武四郎の実家には、高さが約180センチ、幅が約370センチという巨大な屏風があり、「蝦夷屏風」と呼ばれてきたそうですが、平成25年度から26年度にかけて2年がかりで行った保存修理がようやく終了し、現在、松浦武四郎記念館で公開中。今回のセミナーでは、武四郎さんについて初めてわかったおもしろいエピソードなどが聞けるにちがいないと思い、わくわくしながら参加しました。

会場の様子

特に知りたかったのは、なぜ、武四郎さんは、書簡や領収書類を、わざわざ屏風に貼って保存させたのか?ということ。
武四郎さんは、実家に書簡類を送るに際して、甥っ子に細かく指示を出し、絶対屏風にするように、しかも、表裏両面に貼るようにと命じています。

なぜ?

だって、お手紙とか領収書って、小さいでしょ?
普通は、ノートみたいなものに貼って保管するんじゃないの?

その疑問に、山本学芸員はたちどころに答えてくれました。

【答】だって、巻物にしたら、ポータブルでしょ?持ち運びに便利でしょ?松浦家に見に来た近所の人が、「ちょっと貸してよ…」って言って来たら断れないじゃない?
そしたら、後から返してって言った時「ごめん!なくしちゃった…」と言われて散逸するよね?だから絶対ぜーったいに!巨大屏風でなくちゃダメ!

・・・というような内容のお手紙も残っているとかで、武四郎さんってすごいね。

そこまで見通して、きちんと史料を残し、しかも、屏風にすることで、結果的に松浦家ではずーっと八畳間に出しっぱなしだったわけだから、たくさんの人の目に触れることができて、歴史的価値に気づいた人がどれだけいたかはわからないけれども、貴重な歴史が埋もれずに現代まで受け継がれてきたわけです。

歴史を風化させないためには、”後世の人間に絶対に守るんだ!”という気合いがないといけない!ということを武四郎さんに教えられたセミナーでした。

(取材ボランティア:海住さつき)

取材ボランティアレポート「わたしはマララ」

2016年10月1日(土曜日)に開催された「わたしはマララ」の上映会に参加させていただきました。上映に先立ち、三重の女性史研究会所属の佐藤ゆかりさんから、三重県内男女共同参画連携映画祭の発展的な歴史経過を伺いました。次いで、ジョイセフの小野美智代さんからは、発展途上国における女性の妊娠・出産・中絶による死亡率の高さ、また彼女らのおかれた苦しみの連鎖のお話を伺いました。マララは、苦しい立場におかれている女性がいる国の中で、大きく声を上げた勇気ある女性でした。

会場の様子

マララの名前は、彼女が2014年に史上最年少でノーベル平和賞を受賞したことでメディアが連日彼女の報道を繰り返して以来、私の耳に強く残っていました。タリバンの放った銃弾で瀕死の重体に陥りながら奇跡的な回復ができたのは、彼女でなければ成せない使命があったからなのだと思わずにはおれません。今回マララの映画を見て、さらにこの気持ちを強くしました。

マララの父親は教育者でした。父親はマララが生まれたとき、300年も続く家族の男ばかりの家系図の中へマララの名前を書き込んだのです。“マララ”とは“勇気“という意味でした。マララは幼い頃から一日中学校で時を過ごしました。父親が語る言葉の一つ一つが地肌からマララの中に染み入っていったに違いありません。父親は吃音がありましたが、それに負けず、自分を懸命に語り、炎のような演説をしたそうです。その熱情がマララに受け継がれていったのです。

プレトーク

マララは、自分の人生は父親が与えたものではない、自分が選んだものだと語っていました。しかし、地肌から染みた父親の教育の力があったからこそ、父親から学び取ったものへの深い感謝の思いが、マララを強い行動へと駆り立てていったのだと思えます。マララは、これからも人権を侵害されたままの状況にある全世界の女性たちのために歩み続けると強く断言しています。まだ10代のマララがこれからどんな活動をしていくのかとても期待が膨らみます。幼少時代に親から受けた十二分の愛情・教育への感謝の気持ちを病む人のために使い切っていったナイチンゲールのように、マララもまた深い感謝を持って世界の女性を救う大きな存在になっていくに違いありません。今回は良い講演と映画を本当にありがとうございました。

(取材ボランティア:ペンネーム興味津々子)

レポートした講座

三重県内男女共同参画連携映画祭2016 10周年記念上映「わたしはマララ」

日時 2016年10月1日 13時30分開演
会場 三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」多目的ホール
講師 佐藤ゆかりさん(三重の女性史研究会 事務局長)
小野美智代さん(公益財団法人ジョイセフ 市民社会連携グループディレクター)

取材ボランティアレポート「楽楽文楽塾〜人形編〜」

実は、大人になってから、「文楽」を観たことがない私。
今回、タイトルが「楽楽文楽塾」となっていて
「塾?ということは、文楽初心者の私でも大丈夫かな?」とおそるおそる参加してみて、大正解。

文楽塾講師

最初に、上方伝統芸能がご専門の森西真弓先生の講演があり、数々の名作を残した浄瑠璃界の巨人、近松門左衛門についてみっちり教えていただきました。
続いて、数々の賞を受賞されている人形浄瑠璃文楽座の吉田一輔さんによる人形の操作方法の解説と実演。
途中で、観客の中から3名の方に実際に人形を触って動かす体験をしてもらうというサプライズがあって、最後に短い舞台鑑賞をして終わるという、本当に盛りだくさんな内容で、あっという間に2時間が過ぎていきました。

文楽塾

森西先生のお話は本当におもしろく、もともと士族の生まれであった近松門左衛門が人形浄瑠璃に惹かれていき、周囲の猛反対を押し切って芸能の世界に身を投じる覚悟を決めた経緯や、紆余曲折あり、一時浄瑠璃の世界を離れ、歌舞伎の世界で仕事をしていたが、50歳で再び浄瑠璃の世界に戻り、「世話物」という町人を主人公とした人間の弱さや情を描く新しいジャンルを確立していったという話が様々なエピソードと共に語られていき、ぐいぐい引き込まれていきました。
中学生か高校生の時に、森西先生の講義を聞きたかったなあ、そうすれば、もっと伝統文芸に親しむことができたのに。

今回、舞台は本当に短い演目だけだったので、ぜひ、本物を文楽劇場に行って観てみたい。吉田一輔さんは、お姫様役がピカイチだと森西先生がおっしゃっていましたが、本当に人形の仕草のひとつひとつが色っぽく、ゾクゾクしました。和服を着た女性の色気は、自然ににじみ出てくるものではなく、姿勢から立ち方、座り方、手の使い方まで、ひとつひとつ厳しい鍛錬の結果身につくものなんですね。勉強になりました。

(取材ボランティア:海住さつき)

レポートした講座

楽楽文楽塾〜人形編〜

日時 2016年9月30日(金曜日)13時30分開講
会場 三重県文化会館小ホール
講師 森西真弓さん(大阪樟蔭女子大学 学芸学部 国文学科教授)
ゲスト 吉田 一輔さん 吉田 簑太郎さん 吉田 簑悠さん(人形浄瑠璃文楽座 人形)

取材ボランティアレポート「見る・知る・巡る!みえミュージアムセミナーの先ドリ!セミナー」

9月から11月にかけて、三重県内のミュージアム6館が三重県総合文化センターを会場に行うセミナーのスタートとして、記念講演会が開催されました。
講師は、今年の4月から三重県立美術館の館長としてご活躍の速水豊さん。

講師

「幻のミュージアム」と題して、構想はされたけれども実在しなかった(つまり実際に建築にはいたらなかった)美術館を3つ紹介。西洋美術が日本に紹介されたばかりのころ、日本画とは全然違うコンセプトの油絵や彫刻などを見てワクワクドキドキした人があちこちにいて、その感動を多くの人に味わってもらいたい!という熱意が「美術館構想」になったのだということが伝わってくるエピソードで、明治・大正期にタイムスリップしてみたくなりました。自分がロダンの彫刻を生で見た最初の日本人だぜ!なんて、かっこいいよなあ・・・

シンポジウム

2部は、シンポジウムミュージアムトーク!「私のイチオシ」と題して、県内6つのミュージアムの学芸員さんが、自館のイチオシを紹介。たくさんある「イチオシ」の中から選ばれたひとつだから、学芸員さんたちの愛があふれていて、続きが聞きたくなりました。
・・・と思ったら、何と!続きが聞けるらしい。9月7日から、各ミュージアムの学芸員さんを講師にお招きしたセミナーが始まるそうで、全制覇するぞ〜!
芸術の秋がやってきた!今年は、みえミュージアムセミナーで、どっぷり!アートにつかろうと思っています。

(取材ボランティア:海住さつき)

全体

レポートした講座

見る・知る・巡る!みえミュージアムセミナーの先ドリ!セミナー

日時 2016年9月3日(日曜日)
会場 三重県文化会館 レセプションルーム
講師 速水 豊さん(三重県立美術館 館長)ほか

取材ボランティアレポート「藤堂高虎像 異能の武将の肖像」

講師写真

2016年8月6日にみえアカデミックセミナー2016に参加しました。三重大学の山口泰弘教授による、「藤堂高虎像 異能の武将の肖像」という講座でした。地元の大名の話ということで、満員状態であり、レセプションルームは机が取り除かれ、部屋いっぱいに椅子が並べられてありました。私は、高虎像ということなので、どういう英雄であったかという話があるものとばかり思っていたのですが、題名通り肖像画そのものの話でしたので、いささか意外でした。しかし、肖像画の見方について深く学んだことがなかったので、とても興味深く聞かせていただきました。

講座の様子

神として描かれるときには、「束帯」を着け、「上畳」に座して、頭上には「あげ幕」が描かれているということで、菅原道真(天神)、豊臣秀吉(豊国大明神)、徳川家康(東照大権現)をあげられました。その3人については、歴史を学ぶ中でよく耳にし、神としての肖像画にも見覚えがありました。しかし、高虎にも同じ形式で、神として描かれた像があったのです。「束帯」「上畳」「あげ幕」の中で端座する高虎の顔は、人生を戦いきって造り上げてきた深みのある人間高虎の表情をそぎ落とし、理知的で引き締まった表情をしているように見えました。
肖像画には「紙形」と言われる頭から首までのスケッチが元になっているのだそうです。
当時の服装はほとんど同じなので、紙形が一枚あれば、何枚でも肖像画が書けたのだと聞いて驚きました。高虎には、人としての紙形と、神としての紙形の2つをもとにした何枚もの肖像画が残っています。それだけ慕われた武将だったということでしょうか。

講座の様子

最後に、いままで歴史教科書に掲載されてきた肖像画についてのお話がありました。その中のいくつかは、近年の詳細な研究の結果、違う人のものであると判明し、今では、「伝※※像」などのように書かれているということでした。これからも研究が進めば、また新しい疑いのものが浮上してくるかもしれません。画かれた当時には明確な事実が伝えられていたであろうものが、どの時点で間違っていったのか、とても不思議に思います。長い歴史の中で、肖像画もさまざまな浮き沈みを経験していくことがあるのかと思うと、画中の人物の心の痛みが伝わってくるように感じました。

今回は耳新しいお話を聞くことができ、肖像画を見る新しい目が開かれた気がいたします。本当にありがとうございました。

(取材ボランティア:興味津々子)

レポートした講座

みえアカデミックセミナー2016・三重大学公開セミナー

日時 2016年8月6日(土曜日)13時30分開講
会場 三重県文化会館 レセプションルーム
講師 三重大学 教育学部 教授 山口 泰弘さん

「たまきなおさんのお絵かきツアー」レポート!

お絵かきツアー

2013年より始まった「アーティストといくお絵かきツアー」は、主に総合文化センター内の各所でアーティストと一緒に子どもたちが絵を描いたり、アート作品を創ったりするツアーです。

子どもたちがのびのびと絵を描き、自由に表現できる場の提供をコンセプトに、アーティスト独自のプログラムで行います。


「イラストレーターたまきなおさんのお絵かきツアー」レポート!

8月28日(日曜日)「イラストレーターたまきなおさんのお絵かきツアー」を実施しました。
その様子をご紹介します!

ホワイトボード

たまきさんが「スクラッチって、聞いたことある?知ってる人いる?」と子どもたちに話しかけます。
そして、ホワイトボードにある「スクラッチ色画用紙のヒミツ」などのお話が終わると、
いよいよ絵かきのコばっぐをもって、
ツアーに出発です。

たまきさんが、時折立ち止まって、「こんなところやこっちにも、もようがあるよ」とスケッチし始めると、子どもたちは、真剣なまなざしで見ていました。

講師スケッチの様子


次に、子どもたちが壁やタイルなど、いろんな場所にあるもようを探してスケッチします。

スケッチ風景2


それぞれスケッチが終わると、部屋に戻って制作開始です!
スケッチしたもようを見ながら、スクラッチして(ひっかいて)、はさみで切って、のりで貼って、色えんぴつも使って、作品を仕上げていきます。

制作風景1
制作風景2


最後に、お互いの出来上がった作品を鑑賞しました。
子どもたちは、たくさんの工程があるにもかかわらず、終始ものすごい集中力で制作していました。そして、とても楽しそうでした。
出来上がった作品は、どれも個性豊かで、気持ちが込められていてとっても素敵でした。

作品


次回は、9月11日、三重県立美術館でつつみあれいさんのお絵かきツアーを実施します。
こちらのツアーは受付を終了しており、定員を超えるお申込みをいただきました。ありがとうございました。
小学生のみなさん是非1度、お絵かきツアーを体験してみてください。

10月2日(日)造形作家 岩男はなさんのお絵かきツアー詳細はこちら

11月13日(日)絵本作家・イラストレーター 生川真悟さんのお絵かきツアーの詳細はこちら

『M祭!2016』開催しました!

2016年7月30日(土曜日)、M祭を開催しました。
M祭は、子どもたちの好奇心を刺激し、楽しく学んで体験できる、県内最大級の子ども向けのイベントで、毎年開催しています。
今年もアーティストと直接触れ合い、三重県総合文化センターでしか体験できない多彩なプログラムを多くの方に楽しんでいただきました。その中からピックアップしてご紹介します!


造形作家 竹田尚史+榊原由依
「ナナがいる天空に浮かぶ無人島に上陸しよう」

愛知県在住の造形作家 竹田尚史さんと榊原由依さんと子どもたちが、インスタレーションアート作品を創りました。最初は何もないただの「無人島」に子どもたちが自由に創造した建物や乗り物、動物などが次々に加えられていきました。「無人島」は大きな量り(はかり)に載っていて、子どもたちの作品が増えるたびに目盛が動き、子どもたちの「思い」が「重さ」となって表現されていきました。現在、三重県立美術館、三重県総合博物館、三重県総合文化センターの3施設に分けて展示しています。展示期間は9月11日(日)まで。各施設の無人島(作品)を、「地図」を手に取って巡っていただき、三重県の文化交流ゾーンにおけるアートツアーをお楽しみください。

無人島1
無人島に子どもたちが創った建物や乗り物が増えていきます。
無人島2
子どもたちが乗っても大丈夫!
フレンテの展示写真

三重県総合文化センター内 フレンテみえ1階の展示様子。
展示期間は9月11日(日)まで。


三重ジュニア管弦楽団
「こどもオーケストラ教室♪」「楽器体験」

コンサート写真

三重ジュニア管弦楽団は、子どもたちだけによるオーケストラです。毎年、M祭でコンサートを実施し、コンサート終了後には、楽器体験を行っています。

楽器体験では、一度も楽器に触れたことがなくても大丈夫!弓の持ち方、マウスピースに息を吹き込むコツなど、最初の一歩からレクチャーします。今回、体験してくれた子どもたちは、なんと100人!たくさんの子どもたちに、楽器に触れてもらえたことはとてもうれしく思います。
写真は、熊野古道のスライドコンサートの様子。バイオリンソロは、岡本彩香さんです。

指揮者体験の写真
指揮者体験は、「アンパンマンのマーチ」
楽器体験の写真
楽器体験では、弓の持ち方からレクチャーします。

演劇百貨店 青山 公美嘉
「みんなちがっておもしろい。からだで作ってあそんでみよう!」

自分の体を使って“何か”を表現する、実は演劇をベースにしたそんなワークショップを実施しました。『ウサギ』や『ヘビ』、『2人でカップ』『4人で洗濯機』といったお題に対し、だれもが一度は遊んだことのある「だるまさんがころんだ」に合わせて形作る、『花』のつぼみから散るまでをグループで考えて発表するなど、どんどん表現していきました。最初は緊張していた子どもたちも、最後は笑顔で積極的に楽しんでいました。

演劇写真1
ジャーンプ!!
演劇写真2
「かならずだれかとくっついていること」がお約束。だーるまさんがこーろんだ!
演劇写真3
ジャンケン・・・チョキ!!
演劇写真4
みんなでゴロゴロゴロゴロ・・・・。

絵本作家・あそび作家 浦中こういち
「みんなで大きな海をつくろう」

絵本作家・あそび作家の浦中こういちさんのスペシャルプログラム。
子どもたちが、タテ153cm×ヨコ2200cmの大きな紙に、絵の具の感触を楽しみながら海を描きました。そして、段ボールや包装紙や折り紙を切ったり貼ったりして自由にオリジナルの魚を創りました。鮮やかな魚たちは、大きな海をキャンバスにゆらゆらと泳ぎます。普段捨ててしまう素材を使ってこんなに素敵な世界が出来上がりました。

海の写真
みんな思い思いの海を描きます。
魚写真
どんな魚ができるかな。
浦中さん
絵本作家・あそび作家 浦中こういちさん。M祭!2016の素敵なチラシの絵は、浦中さんに描いていただきました。ありがとうございました。
海と魚
大きな海に魚たちがゆーらゆら。
チーム浦中

「浦中こういちとteam uranaka」のみなさま。
ありがとうございました!


photographer kishi

生涯棟 展示写真

現在、三重県総合文化センター内 三重県生涯学習センター(図書館のある棟)4階の談話コーナーにて作品の一部を展示をしています。休憩スペースもありますので、是非お立ち寄りください。キレイな景色も眺めていただけますよ。
浦中さん特製顔抜きパネルもあるよ!
展示期間は、9月4日(日)まで。(最終日は、15時まで。)


チラシと缶バッジ

こちらは、5か所のスタンプラリーを回ってゴールしてくれた小学生以下のみなさんにプレゼントしたM祭!2016特製オリジナル缶バッジ!大人気で、夕方にはほぼ全てなくなりました。

暑い中、会場内をまわっていただい子どもたち、保護者のみなさまありがとうございました。


【お問合せ】
三重県総合文化センター 総務部 企画広報係 

電話:059-233-1105 E-mail:soumu@center-mie.or.jp

取材ボランティアレポート「女性のための防災講座」

防災講座

2016年7月9日(土曜日)、10日(日曜日)、18日(月曜日)の三日間にわたって開催された、三重県男女共同参画センターフレンテみえ主催「女性のための防災講座 入門編」に参加しました。

 のべ10時間の長丁場、しかも、全員参加型のワークショップ形式だったので、終わった時、まるで夏期講習を修了した受験生のような心地よい達成感に包まれました。「入門編」と書いてあるけど、全然、入門編じゃない、実践編といっていいくらい、レベルの高い講座でした。

講師の丹羽麻子さんは、東日本大震災後すぐに福島に引っ越し、相談室で多くの女性の生の声を聴いてこられた経験から、男性目線の運営がされている避難所で、多くの女性が苦労しているのは、声をあげることができないからだ。だったら、勇気をもって伝えられる私になる訓練をしよう!という信念で、講義を引き受けられたそうです。

講師写真

例えば、避難所についたてを立てようとしたら、「避難所は家族のようなものなのだから、ついたてで仕切るなんて必要はない」と言って許可してくれないリーダーがいたとしたらどうする?

何も反論しなければ、ついたては永遠に立てられることはないよね?
だけど、角の立つ言い方をしたら、人間関係が壊れてしまうし、相手も態度を硬化させるかもしれない。自分だって後味が悪い。
そんな時に役立つ自己主張のコツとは・・・???

このような、実際にありそうな課題に全員が取り組み、声に出して練習してみることによって、最初はぎこちなかった私たちが、だんだん自信をもって意見を伝えられるようになり、ああ、これだったらできるかも?そんなパワーをもらって終了。

講座の様子

  

第2回目ではフレンテみえ 事業課 課長 長谷川峰子さんがファシリテーターをつとめ、避難所運営ワークショップを行いました。

災害現場で捜索やがれき撤去などの力仕事に従事するのは男性なので、避難所での炊き出し当番などは、当然のように女性に任されてしまうことが多いけれども、それでいいのだろうか?避難所では、プライバシーがないので、女性には男性以上にストレスがかかってしまう、せめて女性専用スペースを作ってもらえないだろうか?受付に男性しかいないと、女性用品を下さいと言いたくても言えない女性も多いのでは?そんな、女性なら誰でも抱く疑問を、深くつっこんでみんなで議論しあう場なんて、今までなかったけれど、やってみたら、すごく必要だということがよくわかりました。うん、これは絶対、地元でやろう!

避難所運営は、ひとつひとつの避難所によって状況が違うので、地域住民が日頃から話し合いを重ね、訓練を積んでおくことが必要だけど、男性任せにするのではなく、女性が積極的に声をあげていかなければいけない。でも、防災の知識が全然なかったら話合いに参加できないし、自分の意見を主張するテクニックがなかったら、声をあげることすらできないかもしれない。

そんな不安を感じていらっしゃる女性は、次の機会を見つけたらぜひ参加してみてください。いざという時に、地域のリーダーとして、防災にかかわることのできる自信がきっと身につきます。

 今回は「入門編」でしたが、「応用編」とか「実践編」があれば、ぜひ受講してみたいです。

(取材ボランティア:海住さつき)

レポートした講座

女性のための防災講座

日時 2016年7月9日(土曜日)、10日(日曜日)、18日(月曜日)
会場 三重県生涯学習センター 中研修室
講師 丹羽 麻子さん(NPO法人日本フェミニストカウンセリング学会認定フェミニストカウンセラー)ほか

取材ボランティアレポート「IVANTITY[アイバンティティ]〜これが私の生きるRUNWAY(みち)〜」

平成28年5月1日、総合文化センターに於いて開かれた、「IVANTITY」という講演会に参加しました。国連の場で、潘基文国連事務総長やヒラリー・クリントン氏がLGBT(性的少数者)の人権保護について演説をして以来、特にここ2、3年、LGBTについての報道番組をよくテレビで見かけるようになりました。一部の自治体などではカップルとしての権利を認める証明書を出すようになり、カミングアウト(自ら性的少数者であることを表明)する人たちも増えてきました。

そんな中、私もLGBTについて正しい認識を得たいと思い参加することにしました。私は、テレビで活躍するLGBTの方たちの存在は、各人の個性として平気で受け入れることができていたのに、実際に自分の身近にそういう人が現われたとき、違和感を感じる自分を発見したのです。古い慣習のように男女をきちんと区別しようとする自分がいました。LGBTの方たちを自然なかたちで受け入れていけるようになるためには、彼らの心情について、また彼らの味わってきた悲しみや苦しみについて学ぶことしかありません。学びが理解を深めて、いつか何の隔てもなく交わり合えるようになれるのだと信じます。

講師

IVANさんも、やはり苦しい体験をしてきてみえました。心は女性であるのに男性として生きなければならない苦痛は、本人にしかわからないことでしょう。特に、パリコレまで行くほどの一流のメンズファッションモデルの地位をかなぐり捨てて、一時ホームレスになっていたというのには驚きです。外見の男性であることよりも内面の女性であることの方がずっと大切であり、地位やお金では贖えないものなのだと私は知らされました。こうした体験を経て、IVANさんは心身ともに女性として生きることを選んで行くのです。

トランスジェンダーであることを公表し、今また芸能界に戻り、ファッションモデル、ミュージシャン、タレントと、幅広く活躍してみえます。自分が今こうして女性として本当に幸せだと言えるのは、理解ある家族がいてくれたお陰だとIVANさんは語っていました。特に、人生のどんなときにもIVANさんを肯定的に受け入れてくれた母親の存在が大きいということで、いくつか耳に残った言葉として、「あなたは特別な女の子なの」、「私は13人に1人しか生まれない天使を授かった」(※とある調査によると13人に1人がLGBT当事者という結果がある)というものがありました。

講演会風景

どんなときにも存在そのものをありのままに受け入れ愛してくれる大きな母の愛に包まれて、IVANさんはここまでやり抜いてこられました。さらにまたこれからも大きく活躍の場を広げていかれることを祈念いたします。この講演で、私もさらに一歩LGBTの方々に近づくことができた気がします。良き学びの機会を与えてくださり、ありがとうございました。

(興味津津子書く)

レポートした講演会

IVANTITY[アイバンティティ]
〜これが私の生きるRUNWAY(みち)〜

日時 2016年5月1日(日曜日)13時30分開演
会場 三重県文化会館 中ホール
講師 IVAN(アイバン)さん

泳げ!こいのぼり おさんぽマップもあるよ★

 4月12日にこいのぼりの掲揚作業を行いました!
 晴天に恵まれ、ボランティアさんにも手伝っていただきながら順調に作業を終えることができました。

 ワイヤーにつけたこいのぼりを屋上からひっぱりあげます。
 総文内でも1・2位を争う力持ちさんの出番です。
こいのぼり写真1


 程よく風もあったこの日、こいのぼりたちは掲揚と同時に泳ぎはじめました。
 いいなー、気持ち良さそう〜。
こいのぼり写真2


 さて、こいのぼりに合わせて「おさんぽマップ こいのぼり号」も発行しました。
 おさんぽマップはクイズ付き。小学生以下のお子さんにはプレゼントがあるよ!

おさんぽマップ画像


 マップ内で紹介しているおすすめポイントから撮影してみましたよ。

こいのぼり写真 1階から 
 1階の広場から。祝祭広場に広がるこいのぼりが一望できます。


こいのぼり写真 回廊から 
 2階の回廊 中央あたりから。間近に見えて迫力!


 皆さんもぜひ撮影にお越しください! 自分だけの撮影ポイントも探してみてくださいね。

 お天気の良い日には、ぷらぷら散歩しがてらこいのぼりたちに会いに来てください。
 お待ちしてます〜!

 こいのぼり掲揚期間:2016年415日(金曜日)から58日(日曜日)まで
 詳細はこちらをご覧ください。 春のそうぶんに行こうよ! こいのぼりがいっぱい!!

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