三重県総合文化センター ブログ

取材ボランティアレポート みえアカデミックセミナー2024【鈴鹿工業高等専門学校公開セミナー】

どういった最先端技術が人工衛星に活かされ、三重とつながりがあるのか、興味をもって講座に参加した。

現在、各国が競うように宇宙空間に打ち上げている人工衛星は、通信、天気予報、GPSなどの利用形態で普及している。今後、技術の向上により自動運転、防災、宇宙ゴミの削減等でも、活用されることが期待される分野だ。

その最先端技術を担うのは、三重県の何処なのか。その一つが鈴鹿工業高等専門学校であり、セミナーでは、当学で教鞭を執るご本人から、研究している内容が紹介された。

旋回する人工衛星は、宇宙空間で姿勢と軌道の制御を行う必要があるそうだ。それらを作動させる装置を「スラスタ」といい、使用する材料の低コスト化、長寿命化を念頭に、研究がされている。

スラスタは、宇宙空間で燃料を燃焼させ、高温、高圧のガスをノズルから噴射することで推進力を発生させ、人工衛星の姿勢、軌道の制御を行うことから、使用される材料は非常に過酷な状況下にある。そのため、耐熱性、耐力、伸び、強度等の試験が行われ、解析、分析して、最適な材料を探求している内容の説明があった。

一方、スラスタ製造時、使用される材料は、高温でも溶けにくく、高強度でもあり、加えて小型で複雑な形状あることから、溶接、切削、研削等の加工に問題があったが、3Dプリンターの技術の発展により、造形技術面で、飛躍的に大きく進歩したそうだ。

講師より、材料の試験、それに伴う解析、分析等を、誰にでも理解できるように説明があったが、知識がついていけず、取材した内容に不備な点が多々あることをお許し願いたい。

今後、研究の実績、成果等により、科学研究費の補助金が大幅にアップし、世間から注目され、三重県民の誇りとなることを願っている。

(取材ボランティア:渡邉

取材したイベント

みえアカデミックセミナー2024 鈴鹿工業高等専門学校公開セミナー
三重と最先端技術のつながり‐人工衛星の低コスト化と長寿命化への貢献‐
2024年7月13日(土曜日)13時30分から15時まで
講師:黒田 大介(鈴鹿工業高等専門学校 材料工学科 教授) 

社会見学:わくわく劇場体験ツアー「観音寺地区放課後児童クラブ どんぐり会」

《開催日時》2024年8月16日(金曜日) 10時30分か11時30分まで、13時00分から14時30分まで
《会場》三重県総合文化センター 中ホール
《団体》観音寺地区放課後児童クラブ どんぐり会
《内容》

 観音寺地区放課後児童クラブ どんぐり会のみなさんを社会見学プログラム「わくわく劇場体験ツアー」へご案内しました。
 まず客席で、中ホールについての説明を聞いたりクイズに答えたりした後、3つの舞台機構を使ったショーを見学。その後、ショーで使われていた照明・音響・舞台という各舞台機構についての説明を聞きました。
説明が終わると舞台上へ移動し、大きなバトンが下りる様子を間近で見学したり、照明の色が変わる仕組みを学んだりしました。舞台上での体験が終わると、今度は各舞台機構の操作室へと移動し、操作体験を行いました。
 皆さん、初めて触れる機械や初めて入る場所に、驚いたり・楽しんだりしながらも積極的に体験に参加し、最後まで楽しんでくれている様子でした。

 大きな機械の上に人が乗っている!?何をしているんだろう?

こうやって光に色を付けているんだね!




参加者の声


(児童)
・迫にのって奈落に行ったことや、回り舞台が回ったことが楽しかった
・劇場ではいろんな人が関わっていて、たくさん物などがあっておどろいた

(先生)
・実際に照明や音響、バトンの操作をして、子供たちが体験できたことが良かった。細かく説明をしていただき、貴重な時間となった。

社会見学について

三重県総合文化センターでは、小学校中学年を対象とした社会見学を実施しております。
未来の利用者である子どもたちに、公共の施設でのマナーやルールの他、普段は入ることのできない施設の裏側や、そこで働く人々のさまざまな「仕事」について楽しく学んでいただけるコースをご用意しています。
詳細は、「社会見学・施設見学」ページをご覧ください。

取材ボランティアレポート「おしゃべり古典サロン」vol.13、14

2024年7月6日に開催された『おしゃべり古典サロン』

今年は、秋に三重県文化会館 中ホールで上演される木ノ下歌舞伎『三人吉三廓初買』(さんにんきちさくるわのはつがい)の特別企画として、木ノ下歌舞伎(通称:キノカブ)主宰である木ノ下裕一さんと三重大学人文学部准教授の田中綾乃さんにお越しいただき、全編・後編合わせて計4時間にもおよぶ通し解説が行われました。

『三人吉三廓初買』は河竹黙阿弥作の刀と金が巡り合って三人の吉三郎を中心に展開する因縁と恩愛の物語で、この物語は、三人吉三の『因果譚』と文里一重の『恩愛譚』の2つに大きく分かれています。歌舞伎では三人吉三のみが上演されることが多いそうですが、キノカブでは文里一重の話も上演されるようです。

そして初演から2014年まで160年間上演されなかった地獄のシーンも観ることができるとのことです。今回は木下歌舞伎による2015年版の地獄シーンを映像で見せて頂きました。

地獄の休日の様子が演じられており賑やかな雰囲気です。踊りもあり、コント仕立てでとても面白い場面でした。

 

お二人によると『因果譚』と『恩愛譚』の世界は対になっておりネガティブな江戸とポジティブな江戸の両面が相克になっているそうです。この作品が作られた安政7年は幕末の末の末で地震があったり、コレラが大流行したりと、人々がとても苦しい時代でした。そのため作品の様々なところで、当時のリアルな時代背景や現状が登場人物の背景にあらわれているとおっしゃっていました。

木ノ下さんは歌舞伎の現代劇化に監修と補綴(ほてい)をする際に、現代人が物語に違和感を覚えないように補足のセリフや演出などをいれて、理解できるようにしているとのことでした。2024年のラストシーンは2015年版とは異なる2024年バージョンとなるところが見どころだそうです。

一見すると難解そうにも感じられる歌舞伎ですが、この作品は現代劇化されているので若者からご高齢の方まで気軽に楽しみながら古典芸能の世界に浸ることができる作品となっているのではないかと思います。

木ノ下歌舞伎『三人吉三廓初買』は1013日日曜日に中ホールで上演されます。

是非一度、ご覧ください。

(取材ボランティア:krn

取材したイベント

おしゃべり古典サロンvol.13&vol.14「三人吉三廓初買」
2024年7月6日(土曜日)

イベント詳細ページへのリンク

東京芸術劇場 Presents 木ノ下歌舞伎「三人吉三廓初買」

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