三重県総合文化センター ブログ

フレンテみえ情報コーナー★12月のおすすめ図書

各地からの初雪の便りや街角のクリスマスイルミネーションに、本格的な冬の訪れを感じる毎日です。
早いもので今年も残すところあとわずか。
冬休みにゆっくりと読書をしながら今年一年を振り返ってみてはいかがでしょうか。
フレンテみえの情報コーナーの本もぜひご覧ください。

さて、今月も三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」からおすすめ図書を掲載します。

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貴様いつまで女子でいるつもりだ問題


kisamajyosi

著者 ジェーン・スーさん
出版 幻冬舎

 これまで誰もが見て見ぬふりをしてきた女にまつわる諸問題(女子問題、カワイイ問題、ブスとババア問題、おばさん問題……など)から、恋愛、結婚、家族、老後までーー今話題沸騰中の著者が笑いと毒を交えて、自らの経験や失敗を開陳する宝石箱のようなエッセイ。20代、30代、40代女性の働き方、生き方に知恵と術を授けてくれる、女にとっての教典的物語でもある。モヤモヤ言葉にできない感情に片がつき、読後はスッキリ! 人気ブログ「ジェーン・スーは日本人です」のエントリ(検索は「ジェーン・スーは日本人です」まで)を加筆修正し、新たに書き下ろし20本を加えた全34編。

  

 理屈より気分を優先する女子メンタリティは、社会的弱者に宿るからこそ輝くもの。

  社会経験とコズルイ知恵と小金を備えた女たちが「女子! 私たちはずっと女子」と騒ぎ出したら、暴動みたいなものです。部外者が違和感(ずうずうしさ)を感じ、「あんたら、女子っていう年じゃないでしょう! 」と文句のひとつも言いたくなるのも、無理はありません。

未婚のプロ、ジェーン・スーの真骨頂!

【目次】
貴様いつまで女子でいるつもりだ問題
女子会には二種類あってだな
ていねいな暮らしオブセッション
私はオバさんになったが森高はどうだ
三十路の心得十箇条
エエ女発見や! 
カワイイはだれのもの?
メガバイト正教徒とキロバイト異教徒の絵文字十年戦争
隙がないこと岩の如し
ファミレスと粉チーズと私
ブスとババアの有用性
ババアの前に、おばさんをハッキリさせようではないか。
ピンクと和解せよ。
三十代の自由と結婚
食わず嫌いをやめる
歯がために私は働く
限界集落から始めよう ……など

「おひとり」を不安0で生き抜く女子貯金

ohitori

著者 横山 光昭さん
出版 祥伝社

 貯金は女性を裏切らない! !

 昨今、日本は男女ともにシングル化が進み、もはや結婚せずに1人で生きていくのがごく当たり前と考えられる世の中になっています。
 その中でも仕事やプライベートに充実を感じる女性は年々増えてきており、ライフイベントに「結婚」を必要とせず、自らの意志で1人暮らしを選択している人も多くなってきました。
 前向きに1人の人生を歩んでいく姿は、新しい女性としての生き方を提案してくれます。

 

 その一方、シングルで生きていくには、様々な不安を抱えているというのも事実で、特に将来への経済的不安は多くの人が潜在的に感じている問題です。

 住まい、病気、介護などこれから起こりうる心配の種を少しでも払拭するよう、お金にまつわる知識やノウハウは少なからず身につけていかなければいけないことでしょう。

 本書は安心して幸せなシングルライフを送れるための「お金」の話を分かりやすく解説した一冊となっております。
「マンションは買ったほうがいいのか」
「貯金はいくらあったらよいのか」
「保険は入ったほうがよいのか」
など基本的な知識から、貯金体質になるためのコツなど、将来につなげるきちんとした経済観念が身につく内容が満載です。

【目次】
第一章「わたしって一生おひとり?」と思ったら
第二章 おひとり女子の「マイホーム」問題
第三章 いつかはくる「老後」のおひとり生活
第四章 今、貯められないでいる理由を考えてみよう
第五章 今すぐできる貯金習慣をマスターしよう
第六章 シングル女子を助けてくれる金融商品の基礎知識

平成28年2月13日(土曜日)には「第2回 独身(シングル)のための座談会的カフェ」を開催します。
平成27年11月に実施し、好評をいただいた座談会カフェの第2弾です。
30代から40代の独身(結婚未経験)同志で、普段思っていることや結婚観、人生観について話をしてみませんか。
男性の参加も歓迎します。

詳しくはフレンテみえホームページにて近日公開します。

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フレンテみえ情報コーナー

図書の貸出【 お一人につき、3冊・2週間 】

初めて利用される方は、登録手続きのため保険証・免許証などの身分証明書をお持ちください。

開館時間:9時から19時まで
閉館時間:センター休館日と同じ
休館日:毎週月曜日 (月曜が祝日の場合、その翌日以降の最初の平日)、年末年始(12月29日から1月3日まで)

取材ボランティアレポート「思春期の『性』と『性暴力』〜子どもが自分を守るために、大人が子どもを守るためにできること〜」

そうぶんの主催イベントを取材ボランティアがお伝えします。

講師写真

思春期の子どもたちが性犯罪に巻き込まれる事件などを多く耳にする昨今、私たち大人が子どもにどのように関わればよいのかを知りたく、このセミナーを受講しました。

講師はウイメンズカウンセリング名古屋YWCAフェミニストカウンセラーの具ゆりさんです。パワーポイントを使っての説明で、大変わかりやすく受講できました。また、三重県警からも子どもを取り巻く性犯罪について具体的に現状の説明があり、この問題の深刻さを改めて知り大変参考になりました。

第二の反抗期とも言える思春期の子どもたち。体の変化に伴って心の変化が起き、親との葛藤や大人への不信感や異性・同性への性的な関心などが現れてきます。

そのような時期に子どもを取り巻く「性」と「性暴力」の問題について説明があり、子どもたちが性被害にあった加害者との関係で、実に4人に3人が顔見知りからの犯行(76.8%)で、その内「よく知っている人」からの被害は(61.9%)となっています。内訳は、実父・叔父から、また施設での性的虐待、教師のわいせつ犯罪などです。抵抗できない子どもたちが誰にも相談できなくて苦しみ、自分を責めつづけています。また、世間の偏見として被害者にも落ち度があるという「強かん神話」があり、加害者は開き直り、弁解、言い逃れ、うそなどで責任を相手(子ども)のせいにして地位を守ろうとします。

実際に性被害にあった10代から20代の5人の証言のビデオが映し出され、性犯罪は「魂の殺人」だといわれる実態を知り、衝撃を受けました。

デートDV(交際相手への暴力)の現状の報告もあり、三重県内の全県立高校を対象とした調査では被害経験が女性で3人に1人、男性で6人に1人あり相談先は友人が95%という現状でした。身近で起きている数字に驚きました。また、性交経験は低年齢化(中学生:男子4%、女子:5%、高校生:男子15%、女子24%、大学生:男子、54%、女子47%)しており、19歳までに妊娠中絶する割合は高い状況です。これらの現状を知り、大人が子どもを守るためにできることとして体と心の性教育、望まない妊娠をしない知識としての避妊方法などを教えることの大切さを実感しました。

講座風景

三重県警の担当者からは「子どもをとりまく性犯罪」についての講演がありました。

性犯罪被害の特徴として、世間一般の偏見があり、被害の届け出がなされにくいが、26年度の警察での認知件数は強姦:1250件、わいせつ:7400件(それぞれ全国)です。その内、面識ある者からの被害が約5割で被害者の約4割が未成年。神奈川県児童相談所が報告した件数によると、平成18年から20年度までに受理した性的虐待件数の内、7割が父親からの被害となっています。また、現状では強姦罪で服役した加害者は、出所後5年間に17%が再犯しています。

もしも被害に遭ったときは#9110(警察安全相談電話)へ電話をしてください。警察への被害の届け出が遅れると犯罪を実証する証拠が少なくなってしまうので、なるべく早くにご相談ください。また、犯罪被害者支援の施策として、女性の警察官へ相談することもできます。

(レポート:葛山 則子)

レポートした講座情報

思春期の「性」と「暴力」〜子どもが自分を守るために、大人が子どもを守るためにできること〜

日時 11月21日(土曜日)10時から12時まで
会場 三重県生涯学習センター 2階 視聴覚室
講師 具ゆりさん(ウイメンズカウンセリング名古屋YWCA フェミニストカウンセラー)

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