三重県総合文化センター アート教育の取り組み
三重県総合文化センターでは、全国的にも先進的な取り組み「アート教育」の普及を目指して、様々な参加体験型事業を企画・運営しています。
子どもの夏のお祭り「M祭!(エムサイ)キッズ・アート・フェスティバル」や子どもとアーティストを学校でつなぐ「文化体験パートナーシップ活動推進事業」をはじめとした各種事業、アート・教育の双方の関係者が集い学び合う研修会「ミエ・アート・ラボ」などを実施しています。
私たちの目指すアート教育
アート教育と言っても、「優れた実演家や演奏家を育てる(Arts Education)」という意味ではありません。「アートで教育分野を支援する(Arts In Education)」という方がしっくりくると思います。
2012年6月27日に施行された「劇場、音楽堂等の活性化に関する法律」(通称「劇場法」)の第15条では『学校教育において、実演芸術を鑑賞し、またはこれに参加することができるよう、これらの機会の提供その他の必要な施策を講ずること』と、劇場と学校教育との連携について言及し、子どもの発想力及びコミュニケーション能力の育成は重要であるとして、『これらの機会の提供等に努められたい(文部科学副大臣通知より)』としています。
今後わが国の実演芸術振興の根拠法となる「劇場法」において掲げられた諸理念の達成は、公共劇場を運営する立場の劇場管理者、行政機関等の使命です。
とりわけ「アートと教育分野の連携」について言うならば、芸術大学をはじめとした芸術専門機関が少ない三重県においては、県立文化施設である私たちがハブとなり、様々な組織団体(個人)とつながりながら担っていくべき役割だと考えています。
アート教育の具体的な取り組み紹介
三重県総合文化センターは、文化会館、生涯学習センター、男女共同参画センターからなる複合施設で、それぞれの部門でアート教育の視点を取り入れています。ここではセンターでの取り組みをご紹介します。
■文化体験パートナーシップ活動推進事業
県内のさまざまな文化と知的探求の拠点や、アーティストと協働して、未来の文化を担う子どもたちにすぐれた文化・芸術との「出会い」を提供しています。主に、小学校へのアーティスト派遣を行っています。
問 三重県生涯学習センター TEL059-233-1151
■子どもの夏のおまつり
M祭!(エムサイ)キッズ・アート・フェスティバル
「M祭!(エムサイ)」は毎夏に開催しているお祭りで、来場者は延べ1万人を超える県内最大規模のイベントです。アーティストと広場全体のインスタレーション作品をつくるワークショップとその展示、プロのダンサーと一緒にダンスをつくるワークショップと発表など、アーティストと触れあう本物体験のプログラムを数多く実施しています。
問 三重県総合文化センター総務部 TEL059-233-1105
■いつでもレンタルできるお絵かきキット
「絵かきのコばっぐ」
絵かきのコばっぐは、三重県在住の絵本作家つつみあれいさんと三重県総合文化センターが共同企画した子どもたちが自由に絵を描くためのバッグで、画板、画用紙、クーピーや絵を描くヒントになるカードなどが入っています。いつでも館内でご利用いただけるよう貸し出ししています。
問 三重県総合文化センター総務部 TEL059-233-1105
■いろんなアーティストとアーティストになってみよう!
小学生の子どもを対象に、センターのオリジナルお絵かきキット「絵かきのコばっぐ」を持って、アーティストと一緒に絵を描く”お絵かきツアー”です。これまで、三重県総合文化センター館内のほか、三重県総合博物館や三重県立美術館の展示室でも絵を描きました。
問 三重県総合文化センター総務部 TEL059-233-1105
■子どもの劇場見学
普段は入ることのできない施設の裏側や、そこで働く人々の仕事についても楽しく学べるコースで、ピアノや劇場の不思議をホールを回って体験できます。主に小学校単位で社会見学にご利用いただいています。
問 三重県総合文化センター総務部 TEL059-233-1105