取材ボランティアレポート「ワンコインコンサートvol.87ミュージカル 未来優希&毬乃ゆい」
5月16日(水曜日)、元宝塚歌劇団の二人の歌声を聴きに、多くの観客が三重県総合文化センター大ホールにつめかけた。
出演者の一人は未来優希さん。宝塚歌劇団月組の男役、そして雪組の副組長も務めた。
もう一人は毬乃ゆいさん。宝塚歌劇団宙組の娘役だった。
二人とも宝塚歌劇団で20年近くのキャリアがある大ベテランだ。
未来さんの豊かで力強い歌声と、毬乃さんの繊細で美しい歌声のデュエットは、宝塚の世界観そのものだった。演目には宝塚の往年のヒット曲が選ばれ、観客も手拍子を加えながら二人の歌声に酔いしれた。
注目は歌声だけじゃない。二人の人となりが見える、曲の合間のトークだ。
未来さんはトークの時、男役時代の低い声ではなかったことに親しみを感じた。二人は宝塚音楽学校時代や宝塚時代の話、津市で食べたグルメの話などをして観客を盛り上げた。
この他、観客からの質問も受け付けた。二人の宝塚時代の接点について聞かれると、毬乃さんの姉・悠なお輝さんが未来さんと同じ元宝塚の雪組で、悠さんの手料理を食べに毬乃さんの家によく集まったエピソードを話した。
また、退団後の出演作での変化を聞かれると、未来さんは「共演者に男性がいたこと」だと話す。リフト(女性を持ち上げる)役も、在団時代は自分が持ち上げる方だったので、リフトされる側になった時の戸惑いなどを話した。
あっという間の1時間が過ぎ、アンコールでは観客席側から登場した。観客と握手を交わしながら「すみれの花咲く頃」を歌い、大歓声の中、幕を閉じた。
実は二人は宝塚の現役中も、全国ツアーで三重県総合文化センターを訪れたことがあるのだという。(未来さんは2005年の「銀の狼」、毬乃さんは2001年「風と共に去りぬ」。)また二人に三重県総合文化センターの舞台で会えることを楽しみにしている。
披露曲
- ベルサイユのばらメドレー
- ハロー・タカラヅカ
- 白い花がほほえむ 「ラ・ムール・ア・パリ」より
- セ・マニフィーク
- はじめての恋
- 私が踊る時 「エリザベート」より
- 私だけに 「エリザベート」より
- あの子はあなたを愛してる 「ロミオ&ジュリエット」より
- この愛よ永遠に -TAKARAZUKA FOREVER-
(取材ボランティア:バゼミニエクス睦子)
取材したイベント
ワンコインコンサートvol.87ミュージカル 未来優希&毬乃ゆい
開催日 2018年5月16日(水曜日)
場所 三重県文化会館大ホール