三重県総合文化センター ブログ

春のそうぶんに行こうよ!こいのぼりがいっぱい!! 開催中!

泳ぐこいのぼり

そうぶん内の新緑も眩しく輝く季節となりました。
今、そうぶんではこいのぼりが元気に泳いでいます。

こいのぼり作業中

今回の準備は半年前の10月から。
前回の掲揚で傷んでしまったこいのぼりの修復や、新たにデビューするこいのぼりの加工などをボランティアさんと一緒に、週に1回のペースで行いました。

 

さて、4月12日、いよいよ掲揚する日がきました!

こいのぼり装着

広場にワイヤーを広げ、こいのぼりをつけていきます。

こいのぼり結束バンド

強風でフックが開いてしまうことがあるので、さらに結束バンドで固定。

屋上からワイヤーを引っ張り上げると同時に、こいのぼりが泳ぎ始めました!

こいのぼり掲揚中

これを8回繰り返し、150匹を超えるこいのぼり掲揚の完了です!


おさんぽマップ

こいのぼりの掲揚期間に合わせて、「そうぶん&MieMu おさんぽマップ」も配布しています。

そうぶんとMieMuをおさんぽしながらクイズが楽しめます。小学生以下のお子様にはプレゼントも用意していますよ!

こいのぼり集合写真

日々のお散歩やおでかけのついでなどにお立ち寄りください。
お待ちしております♪

春のそうぶんに行こうよ!こいのぼりがいっぱい!!

掲揚期間 2017年4月14日(金)から5月7日(日)まで  
     ※休館日もご覧いただけます。
会場   メインエントランス・祝祭広場・知識の広場

取材ボランティアレポート「植木等主演映画上映会『本日ただいま誕生』」3月18日

三重県総合博物館で開催される企画展「植木等と昭和の時代」に併せて開催された上映会。
この作品は、1979年に制作・上映されて以来、フィルムが行方不明となり、「植木等幻の主演作」と言われていたとか。しかも、主演の植木等はお坊さん役。実家がお寺で、小学校卒業後、しばらく、お寺の小僧さんとして修行に出されていた植木等が演ずるのだから、きっと、迫真の演技が見られるにちがいない。そんな期待でワクワクして見始めたが、出だしでいきなりめまいが。

学芸員宇河さん
宇河 雅之さん(三重県総合博物館 学芸員)
植木さんの付き人
藤元 康史さん(植木等さんの最期の付き人)

第二次世界大戦で、シベリアに抑留されていた日本兵が引き揚げる時、植木等演じる主人公が凍傷にかかり、両足切断することに。麻酔もなければ専門の外科医もいない中で行われた、大変な手術のシーンがリアルに映し出され、血に弱い私はしばらく画面が直視できず。最近、テレビドラマなどで血の出るシーンを見ることが少なくなったけれど、昭和の映画では普通に出てきたということを思い出し、生きることが闘いだった時代は、そんなに昔ではないということを改めて実感した。

映画のタイトル「本日ただいま誕生」というのは、足もない、お金もない、身寄りもない植木等が、苦難に耐えながら歩み続ける中、最後の最後に観音様の前で「これからは自分の安住の地を求めることなく生きていきます」と誓うシーンで発する言葉。苦難に直面するたび、人間としての欲をひとつずつ手放してきたけれど、最後まで捨てきれずに心の中にあった様々な思い。それらに別れを告げ、まっさらな人間、まるで、生まれたばかりの赤ちゃんのような、何も背負っていない素直な人間として、仏様の御心のままに生きる決心をした時の言葉を聞いた時、ああ、この映画は、植木等の遺書なのだと思った。

お寺に人間としての原点があった植木等が、仕事としてではなく、自分の生きた軌跡を書き留めておきたくて作ったのがこの映画なのだろう。もしも、植木等が作家だったら小説を書いただろうけど、俳優だったから映画の形をとっただけで、積極的に上映していきたいとは、当初から考えていなかったのではないか。だから、ずっと行方不明になり誰の目にも触れずにいたけれど、没後10年という節目の年に、そろそろ世に出していいという植木等のお許しが出て、今回、私たちの目にふれたのではないか、そんな気がした。

まさしく、お寺に生まれた植木等だからこそ撮れた、こん身の映画。今後、上映の糸が切れることなく、じわじわと広まることを心から期待する。

(取材ボランティア:海住さつき)

取材したイベント

植木等主演映画上映会「本日ただいま誕生」

日時 2017年3月18日(土曜日)13時15分開演
会場 三重県男女共同参画センター1階 多目的ホール

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