三重県総合文化センター ブログ

『M祭!2016』開催しました!

2016年7月30日(土曜日)、M祭を開催しました。
M祭は、子どもたちの好奇心を刺激し、楽しく学んで体験できる、県内最大級の子ども向けのイベントで、毎年開催しています。
今年もアーティストと直接触れ合い、三重県総合文化センターでしか体験できない多彩なプログラムを多くの方に楽しんでいただきました。その中からピックアップしてご紹介します!


造形作家 竹田尚史+榊原由依
「ナナがいる天空に浮かぶ無人島に上陸しよう」

愛知県在住の造形作家 竹田尚史さんと榊原由依さんと子どもたちが、インスタレーションアート作品を創りました。最初は何もないただの「無人島」に子どもたちが自由に創造した建物や乗り物、動物などが次々に加えられていきました。「無人島」は大きな量り(はかり)に載っていて、子どもたちの作品が増えるたびに目盛が動き、子どもたちの「思い」が「重さ」となって表現されていきました。現在、三重県立美術館、三重県総合博物館、三重県総合文化センターの3施設に分けて展示しています。展示期間は9月11日(日)まで。各施設の無人島(作品)を、「地図」を手に取って巡っていただき、三重県の文化交流ゾーンにおけるアートツアーをお楽しみください。

無人島1
無人島に子どもたちが創った建物や乗り物が増えていきます。
無人島2
子どもたちが乗っても大丈夫!
フレンテの展示写真

三重県総合文化センター内 フレンテみえ1階の展示様子。
展示期間は9月11日(日)まで。


三重ジュニア管弦楽団
「こどもオーケストラ教室♪」「楽器体験」

コンサート写真

三重ジュニア管弦楽団は、子どもたちだけによるオーケストラです。毎年、M祭でコンサートを実施し、コンサート終了後には、楽器体験を行っています。

楽器体験では、一度も楽器に触れたことがなくても大丈夫!弓の持ち方、マウスピースに息を吹き込むコツなど、最初の一歩からレクチャーします。今回、体験してくれた子どもたちは、なんと100人!たくさんの子どもたちに、楽器に触れてもらえたことはとてもうれしく思います。
写真は、熊野古道のスライドコンサートの様子。バイオリンソロは、岡本彩香さんです。

指揮者体験の写真
指揮者体験は、「アンパンマンのマーチ」
楽器体験の写真
楽器体験では、弓の持ち方からレクチャーします。

演劇百貨店 青山 公美嘉
「みんなちがっておもしろい。からだで作ってあそんでみよう!」

自分の体を使って“何か”を表現する、実は演劇をベースにしたそんなワークショップを実施しました。『ウサギ』や『ヘビ』、『2人でカップ』『4人で洗濯機』といったお題に対し、だれもが一度は遊んだことのある「だるまさんがころんだ」に合わせて形作る、『花』のつぼみから散るまでをグループで考えて発表するなど、どんどん表現していきました。最初は緊張していた子どもたちも、最後は笑顔で積極的に楽しんでいました。

演劇写真1
ジャーンプ!!
演劇写真2
「かならずだれかとくっついていること」がお約束。だーるまさんがこーろんだ!
演劇写真3
ジャンケン・・・チョキ!!
演劇写真4
みんなでゴロゴロゴロゴロ・・・・。

絵本作家・あそび作家 浦中こういち
「みんなで大きな海をつくろう」

絵本作家・あそび作家の浦中こういちさんのスペシャルプログラム。
子どもたちが、タテ153cm×ヨコ2200cmの大きな紙に、絵の具の感触を楽しみながら海を描きました。そして、段ボールや包装紙や折り紙を切ったり貼ったりして自由にオリジナルの魚を創りました。鮮やかな魚たちは、大きな海をキャンバスにゆらゆらと泳ぎます。普段捨ててしまう素材を使ってこんなに素敵な世界が出来上がりました。

海の写真
みんな思い思いの海を描きます。
魚写真
どんな魚ができるかな。
浦中さん
絵本作家・あそび作家 浦中こういちさん。M祭!2016の素敵なチラシの絵は、浦中さんに描いていただきました。ありがとうございました。
海と魚
大きな海に魚たちがゆーらゆら。
チーム浦中

「浦中こういちとteam uranaka」のみなさま。
ありがとうございました!


photographer kishi

生涯棟 展示写真

現在、三重県総合文化センター内 三重県生涯学習センター(図書館のある棟)4階の談話コーナーにて作品の一部を展示をしています。休憩スペースもありますので、是非お立ち寄りください。キレイな景色も眺めていただけますよ。
浦中さん特製顔抜きパネルもあるよ!
展示期間は、9月4日(日)まで。(最終日は、15時まで。)


チラシと缶バッジ

こちらは、5か所のスタンプラリーを回ってゴールしてくれた小学生以下のみなさんにプレゼントしたM祭!2016特製オリジナル缶バッジ!大人気で、夕方にはほぼ全てなくなりました。

暑い中、会場内をまわっていただい子どもたち、保護者のみなさまありがとうございました。


【お問合せ】
三重県総合文化センター 総務部 企画広報係 

電話:059-233-1105 E-mail:soumu@center-mie.or.jp

取材ボランティアレポート「女性のための防災講座」

防災講座

2016年7月9日(土曜日)、10日(日曜日)、18日(月曜日)の三日間にわたって開催された、三重県男女共同参画センターフレンテみえ主催「女性のための防災講座 入門編」に参加しました。

 のべ10時間の長丁場、しかも、全員参加型のワークショップ形式だったので、終わった時、まるで夏期講習を修了した受験生のような心地よい達成感に包まれました。「入門編」と書いてあるけど、全然、入門編じゃない、実践編といっていいくらい、レベルの高い講座でした。

講師の丹羽麻子さんは、東日本大震災後すぐに福島に引っ越し、相談室で多くの女性の生の声を聴いてこられた経験から、男性目線の運営がされている避難所で、多くの女性が苦労しているのは、声をあげることができないからだ。だったら、勇気をもって伝えられる私になる訓練をしよう!という信念で、講義を引き受けられたそうです。

講師写真

例えば、避難所についたてを立てようとしたら、「避難所は家族のようなものなのだから、ついたてで仕切るなんて必要はない」と言って許可してくれないリーダーがいたとしたらどうする?

何も反論しなければ、ついたては永遠に立てられることはないよね?
だけど、角の立つ言い方をしたら、人間関係が壊れてしまうし、相手も態度を硬化させるかもしれない。自分だって後味が悪い。
そんな時に役立つ自己主張のコツとは・・・???

このような、実際にありそうな課題に全員が取り組み、声に出して練習してみることによって、最初はぎこちなかった私たちが、だんだん自信をもって意見を伝えられるようになり、ああ、これだったらできるかも?そんなパワーをもらって終了。

講座の様子

  

第2回目ではフレンテみえ 事業課 課長 長谷川峰子さんがファシリテーターをつとめ、避難所運営ワークショップを行いました。

災害現場で捜索やがれき撤去などの力仕事に従事するのは男性なので、避難所での炊き出し当番などは、当然のように女性に任されてしまうことが多いけれども、それでいいのだろうか?避難所では、プライバシーがないので、女性には男性以上にストレスがかかってしまう、せめて女性専用スペースを作ってもらえないだろうか?受付に男性しかいないと、女性用品を下さいと言いたくても言えない女性も多いのでは?そんな、女性なら誰でも抱く疑問を、深くつっこんでみんなで議論しあう場なんて、今までなかったけれど、やってみたら、すごく必要だということがよくわかりました。うん、これは絶対、地元でやろう!

避難所運営は、ひとつひとつの避難所によって状況が違うので、地域住民が日頃から話し合いを重ね、訓練を積んでおくことが必要だけど、男性任せにするのではなく、女性が積極的に声をあげていかなければいけない。でも、防災の知識が全然なかったら話合いに参加できないし、自分の意見を主張するテクニックがなかったら、声をあげることすらできないかもしれない。

そんな不安を感じていらっしゃる女性は、次の機会を見つけたらぜひ参加してみてください。いざという時に、地域のリーダーとして、防災にかかわることのできる自信がきっと身につきます。

 今回は「入門編」でしたが、「応用編」とか「実践編」があれば、ぜひ受講してみたいです。

(取材ボランティア:海住さつき)

レポートした講座

女性のための防災講座

日時 2016年7月9日(土曜日)、10日(日曜日)、18日(月曜日)
会場 三重県生涯学習センター 中研修室
講師 丹羽 麻子さん(NPO法人日本フェミニストカウンセリング学会認定フェミニストカウンセラー)ほか

取材ボランティアレポート「IVANTITY[アイバンティティ]〜これが私の生きるRUNWAY(みち)〜」

平成28年5月1日、総合文化センターに於いて開かれた、「IVANTITY」という講演会に参加しました。国連の場で、潘基文国連事務総長やヒラリー・クリントン氏がLGBT(性的少数者)の人権保護について演説をして以来、特にここ2、3年、LGBTについての報道番組をよくテレビで見かけるようになりました。一部の自治体などではカップルとしての権利を認める証明書を出すようになり、カミングアウト(自ら性的少数者であることを表明)する人たちも増えてきました。

そんな中、私もLGBTについて正しい認識を得たいと思い参加することにしました。私は、テレビで活躍するLGBTの方たちの存在は、各人の個性として平気で受け入れることができていたのに、実際に自分の身近にそういう人が現われたとき、違和感を感じる自分を発見したのです。古い慣習のように男女をきちんと区別しようとする自分がいました。LGBTの方たちを自然なかたちで受け入れていけるようになるためには、彼らの心情について、また彼らの味わってきた悲しみや苦しみについて学ぶことしかありません。学びが理解を深めて、いつか何の隔てもなく交わり合えるようになれるのだと信じます。

講師

IVANさんも、やはり苦しい体験をしてきてみえました。心は女性であるのに男性として生きなければならない苦痛は、本人にしかわからないことでしょう。特に、パリコレまで行くほどの一流のメンズファッションモデルの地位をかなぐり捨てて、一時ホームレスになっていたというのには驚きです。外見の男性であることよりも内面の女性であることの方がずっと大切であり、地位やお金では贖えないものなのだと私は知らされました。こうした体験を経て、IVANさんは心身ともに女性として生きることを選んで行くのです。

トランスジェンダーであることを公表し、今また芸能界に戻り、ファッションモデル、ミュージシャン、タレントと、幅広く活躍してみえます。自分が今こうして女性として本当に幸せだと言えるのは、理解ある家族がいてくれたお陰だとIVANさんは語っていました。特に、人生のどんなときにもIVANさんを肯定的に受け入れてくれた母親の存在が大きいということで、いくつか耳に残った言葉として、「あなたは特別な女の子なの」、「私は13人に1人しか生まれない天使を授かった」(※とある調査によると13人に1人がLGBT当事者という結果がある)というものがありました。

講演会風景

どんなときにも存在そのものをありのままに受け入れ愛してくれる大きな母の愛に包まれて、IVANさんはここまでやり抜いてこられました。さらにまたこれからも大きく活躍の場を広げていかれることを祈念いたします。この講演で、私もさらに一歩LGBTの方々に近づくことができた気がします。良き学びの機会を与えてくださり、ありがとうございました。

(興味津津子書く)

レポートした講演会

IVANTITY[アイバンティティ]
〜これが私の生きるRUNWAY(みち)〜

日時 2016年5月1日(日曜日)13時30分開演
会場 三重県文化会館 中ホール
講師 IVAN(アイバン)さん

泳げ!こいのぼり おさんぽマップもあるよ★

 4月12日にこいのぼりの掲揚作業を行いました!
 晴天に恵まれ、ボランティアさんにも手伝っていただきながら順調に作業を終えることができました。

 ワイヤーにつけたこいのぼりを屋上からひっぱりあげます。
 総文内でも1・2位を争う力持ちさんの出番です。
こいのぼり写真1


 程よく風もあったこの日、こいのぼりたちは掲揚と同時に泳ぎはじめました。
 いいなー、気持ち良さそう〜。
こいのぼり写真2


 さて、こいのぼりに合わせて「おさんぽマップ こいのぼり号」も発行しました。
 おさんぽマップはクイズ付き。小学生以下のお子さんにはプレゼントがあるよ!

おさんぽマップ画像


 マップ内で紹介しているおすすめポイントから撮影してみましたよ。

こいのぼり写真 1階から 
 1階の広場から。祝祭広場に広がるこいのぼりが一望できます。


こいのぼり写真 回廊から 
 2階の回廊 中央あたりから。間近に見えて迫力!


 皆さんもぜひ撮影にお越しください! 自分だけの撮影ポイントも探してみてくださいね。

 お天気の良い日には、ぷらぷら散歩しがてらこいのぼりたちに会いに来てください。
 お待ちしてます〜!

 こいのぼり掲揚期間:2016年415日(金曜日)から58日(日曜日)まで
 詳細はこちらをご覧ください。 春のそうぶんに行こうよ! こいのぼりがいっぱい!!

取材ボランティアレポート「ユネスコ無形文化遺産―世界が認めた和食文化―」

講師写真
講師:静岡文化芸術大学学長 熊倉功夫さん

平成28年2月21日に、三重のまなび2015まなびぃすとセミナーにおいて、「ユネスコ無形文化遺産―世界が認めた和食文化―」について静岡文化芸術大学学長 熊倉功夫先生から貴重なお話をうかがいました。先生は和食の世界遺産登録に関して当初から関わってこられました。

最初は、日本料理を広めたい、日本の料理人の地位の低さをなんとかしたいということで世界遺産申請への検討が始まったのだそうです。しかし、同じ頃、韓国も自国の宮廷料理を世界遺産にしたいと申請をしていたのですが、許可が下りませんでした。宮廷料理を提供する一部の人たちの儲けにつながるということが不許可の理由だったようです。そこで、日本においても検討をし直し、日本料理をとりやめて、庶民の中に伝わっている食文化としての和食という事で申請をし、2013年12月に世界文化遺産として登録がかなったのです。

講座風景

日頃、私も食に関心があり勉強する機会も多いのですが、日本人の伝統的な食文化が遺産として登録されたと聞いたとき、具体的にどういうものを指すのかと疑問を持ちました。日本人の伝統的な食文化と言われても、漠として捉え難い気がしたのです。案の定、登録後、先生方は「和食とは何か」という多くの取材合戦にさらされました。登録前からも、「和食とは何か」「年中行事としきたり」「もてなしとマナー」「和食と健康」というテーマで先生はたくさんの本を刊行されてきましたが、「和食」とは、食だけではない、食にまつわる様々な文化や精神まで、全てを包括したものだったのです。

今、世界では空前の日本食ブームといいながら、当の日本では和食が危機的な状況に陥っています。特に若い人たちの間においては深刻です。「味噌汁は絶滅危惧種だ」と言われた先生の言葉は笑いを誘いましたが、確かに日本の食が様変わりしてきていることを象徴するものだと思います。この日本の食の危機的状況の中で認められた和食文化。日本の明るい未来を築くためにも、今こそ私たちは、世界に誇るべき和食文化をもう一度見直し、自身の食のあり方を本格的に立て直していくべき時に来ているのではないでしょうか。今回、食についてさらに深く考えてみるキッカケを与えてくださったことに感謝致します。

(興味津津子書く)

レポートした講座情報

「ユネスコ無形文化遺産―世界が認めた和食文化―」

日時 2016年2月21日(日曜日)13時30分から15時まで
会場 三重県文化会館 レセプションルーム
講師 静岡文化芸術大学学長 熊倉功夫 さん

2016年初!劇場体験ツアーを開催しました!

1月5日(火)、2016年初!劇場体験ツアーを大ホールで開催しました!

来てくださったのは「津地場産業の社会見学ツアー」にご参加の皆さん。
子どもからおとなまで様々な年代層の方にご参加いただきました。

普段は小学校の子どもたちを対象にしている社会見学なので、おとなの方へ向けての社会見学は新鮮でもあり、少し緊張しました。

社会見学1


客席に皆さんが到着し、ごあいさつの後、勢いよく幕が上がると舞台上に3台の楽器が!
中には見慣れない楽器もあり、皆さん興味津々なご様子。

今回の社会見学で見ていただいた楽器は3種類。「チェンバロ」「ピアノ(ベーゼンドルファー)」「チェレスタ」という、総文でもなかなか演奏される機会の少ない楽器です。
各楽器の歴史や仕組みをお話ししつつ、総合文化センターのピアノ弾き込みボランティアさんが実際に楽器を弾き、どんな音がするのかを間近で聴いていただきました。

社会見学2


中でもチェレスタで、あるテーマ曲を演奏すると皆さん「この楽器だったんだ!!」と盛り上がるシーンもありました。

社会見学3


「聴く」体験後は、「触る」体験へ!
実際に触ってみた鍵盤の感覚、またそれぞれの楽器の特徴は感じてもらえたでしょうか?
また舞台に立つ演奏者の気分も味わってもらえたでしょうか?

社会見学4

最後は「トルコ行進曲」の演奏に合わせて皆さんにハンドクラップ(手拍子)で合奏にも挑戦していただきました。
「見て」「聴いて」「触って」と存分に総文の楽器を体感していただいたプログラムでした。

皆さんありがとうございました!

フレンテみえ情報コーナー★1月のおすすめ図書

はやくも2016年が始まりました。
年の初めに新たな目標を立てて、それに向かって進むのも良いですね。
皆さまは何か新しい目標を立てましたか?

さて、今月も三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」からおすすめ図書を掲載します。

フレンテみえトップページへのリンク

人にも時代にも振りまわされない 働く女(ひと)の仕事のルール

働く女の(ひと)の働くルール 表紙画像

著者 有川 真由美さん
出版 きずな出版

ベストセラー『感情に振りまわされない―働く女のお金のルール』待望の第2弾が登場!

今作のテーマは「仕事」です。

「一生懸命働いても貧困」「年をとるほど仕事がなくなっていく」という状態に陥らないために、やるべき働き方とは。

どんな境遇でも喰いっぱぐれない自分になっておく!
女性の将来の「貧困」と「孤独」の不安をなくす方法がつまった1冊です。

フレンテみえではこの本の著者、有川真由美さんによる講演会を開催します!
講演後には有川さんを交えた交流回も開催予定です。皆さまのご参加をお待ちしております。
詳しくは、以下のリンクからご覧ください。

働く女性のネットワーキング交流会イベントページへのリンク


男性漂流 男たちは何におびえているか

男性漂流 表紙画像

著者 奥田 祥子さん
出版 講談社

ジェンダー論者やフェミニズム論者のような一面的な「男社会」論からはこぼれ落ちてしまう中年男性たちの悲哀と苦悩。10年にわたる取材を通して浮かび上がる、決して予定通りにはいかない人生の難しさ。少子高齢化、未婚社会、介護離職、老後破産……取材対象者の姿を通して見えてくるのは、日本社会がリアルに抱えるリスクの実態です。
 自身、リストラ・未婚・老親介護の苦悩を抱えながら、一取材者として“異なる性”である中年男性たちと向かい続けてきた女性記者が、足で稼いで掴み取った生々しいホンネの証言の数々を掲載しています。

フレンテみえでは、男性非正規雇用者へのエンパワーメントのための事業を行います。
非正規として抱える悩みや葛藤を、同じ立場の男性同士で共有し合い、仲間を作りませんか?
詳細は以下のリンクからご覧ください。

おもしろき こともなき世を おもしろく 輝け!非正規男子イベントページへのリンク


フレンテみえ情報コーナー

図書の貸出【 お一人につき、3冊・2週間 】

初めて利用される方は、登録手続きのため保険証・免許証などの身分証明書をお持ちください。

開館時間:9時から19時まで
閉館時間:センター休館日と同じ
休館日:毎週月曜日 (月曜が祝日の場合、その翌日以降の最初の平日)、年末年始(12月29日から1月3日まで)


取材ボランティアレポート「正倉院の響き8」

そうぶんの主催イベントを取材ボランティアがお伝えします。

2015年12月13日(日曜日)13時30分から、三重県文化会館中ホールで、「正倉院の響き[」を聴きました。講師は野原耕二音楽プロデューサーでした。私は6回目の時初めて、この講座に参加したのですが、その時「声明」を聴かせていただき、お経を読む声がこのように素晴らしい音楽として世界の人々の心にまで届けられるのかと驚いたのを覚えています。今回もとても楽しみでした。

公演の様子

野原さんの解説のあと、宇治平等院の壁に描かれた雲中供養菩薩の持つ楽器を再現した箜篌(クゴ)と四絃琵琶の音色を聴かせていただきました。現代音楽とは程遠く、その音色は暗く重苦しいものに聞こえました。この世の動きも人の心も目に見えない大きな力に支配され、その中で蠢く人の姿が見えるように感じたのです。これらの楽器だけで時代を推し量ることは正しいことではないでしょうが、音楽とはその時代の人々の心の表現ではないかと考えるとき、やはりこうした楽器がよく使われていた時代は、人々が見えぬ力の重圧の中に生きた時代ではなかったかと思えるのです。

客席の様子

序破急の構成の中にもそれを感じました。この序破急が目で確認出来るところとして、野原さんは長谷寺の登廊をあげておられました。ゆったりとした長い下廊(序)、リズム感良く進めるがあっという間の中廊(破)、そして最後にくる勾配のきつい高い階段(急)。人は人生の中で延々と続く長い準備の時を過ごし、それが花咲く短い時を楽しみ、そして自己を超える大きな力に抱かれて終末を生きる。それが古の人々の生きる道であり、いつか形而上学の世界に導かれてこの世を去っていくのです。現代のようにあらゆるものが満ち溢れ細部まで解明し尽くされたかの如くに見える世の中をやりたい放題で生きていく姿と、どちらが人の幸せであるのかと私は音楽に浸りながら考え込んでしまいました。

雅楽について難しいことは私にはわかりませんが、何か大きなものが私の心を掴み、揺さぶっていったと感じています。立ち止まって思索する貴重な時を与えて下さり、ありがとうございました。

(興味津津子書く)

レポートした講座情報

「日本文化」再発見シリーズ「正倉院の響き8」

日時 2015年12月13日(日曜日)13時30分開演
会場 三重県文化会館 中ホール
講師 野原耕二(音楽プロデューサー)

松原 豊さんのお絵かきツアー募集中!

2016年2月28日(日曜日)「写真師 松原豊さんのお絵かきツアー カメラ・オブスクラで絵を描こう!」参加者募集中です。
今回のツアーは、三重県津市(旧美里村)在住写真家の松原さんと一緒に、センター内にロケ班にでかけます。
「ここだ!」と思う場所を見つけたら、そうぶんオリジナルのカメラ・オブスクラをのぞきこみ、見える風景をなぞって描いていきます。
ふだん絵を自由に描くことが苦手な人も、カメラ・オブスクラを使えば、絵を描くのって楽しいかも♪という瞬間を感じてもらえるはずです。カメラ・オブスクラ持ってないよ…という方も安心!当日は参加者に貸し出します。
費用は無料です。ご応募お待ちしております。

お申込み方法等、詳細はこちらをご覧ください。
お申込み期間は、2月7日(日曜日)まで。


「アーティストといくお絵かきツアー」って?

「アーティストと行くお絵かきツアー」は、三重県総合文化センターオリジナルのお絵かきキット「絵かきのコばっぐ」を使って、子どもたちがアーティストと一緒に絵を描くという、毎回定員を超えるお申込みをいただいている大人気のイベントです。

カメラ・オブスクラって?

カメラオブスクラ
カメラ・オブスクラ

レンズから取り込んだ光を鏡で反射し、レンズの前の被写体を浮かび上がらせる暗箱のようなものです。浮かび上がった被写体をそのまま紙に描き写すので、被写体とほぼ同じものを描くことができます。

そして、前回のお絵かきツアーの様子を少しご紹介します。

あそび作家・絵本作家 浦中こういちさんのお絵かきツアー REPORT!  

実施日:2015年12月13日(日曜日)

浦中1

浦中こういちさんは、三重県を拠点に全国的に、あそび作家・絵本作家として活躍されているアーティストです。
この日のプログラムは「紙皿劇場(かみざらシアター)を作ってみよう!」です。

浦中さんが絵本の読み聞かせや、あそび歌をギターを弾きながら歌って、心と身体の緊張をほぐしながらツアーはスタートしました。

製作の様子

緊張もほぐれて、みんなの元気な声がでてきたところで、紙皿劇場(かみざらシアター)の制作スタートです。

紙皿に折り紙を貼ったり、マジックで絵を描いたりしていきます。
絵柄を替えて、この作業を2〜3枚繰り返します。絵がハッキリするようにマジックで縁取り、さらに絵の上に、透明テープを貼って折り紙がはがれないように固定します。

3枚

出来上がったら、全ての紙皿に切り込みをいれます。
くるっと紙皿を回して、絵柄を変化させてあそびます。

紙皿劇場発表

先生から回し方のコツを伝授していただき、各自練習をして、いよいよ発表会です!


どれも発想豊かで素晴らしい作品ばかりでした。
あそびながら創っていく様子、出来上がった作品でうれしそうにあそぶ姿と笑顔に、とても感動しました。
もっともっとあそびたくなるとっても楽しいツアーでした。
浦中さんありがとうございました。

  

おまけ♪

パネルシアター
みんなで楽しく踊りました!

ツアーの後、アートショップMikkeでも、「パネルシアター」を開催しました。
歌って、踊って、大盛り上がり!
子どもも大人も、ウキウキわくわくする、もっと見たくなるパネルシアターでした♪

【お問い合わせ・お申込み】
三重県総合文化センター 総務部 企画広報係 
電話:059-233-1105 E-mail:soumu@center-mie.or.jp

三重そうぶんキッズ・シネマスクエアで映画を観よう!

kadomatsu

謹賀新年 あけましておめでとうございます!!
皆様、どのようなお正月をお迎えでしょうか?


三重県総合文化センターは、新年1月5日(火曜日)からの開館となります。
本年も三重県総合文化センターをどうぞよろしくお願いいたします!

さて、今回は、新年に開催する親子で楽しめる映画祭をご紹介します。

親子のための世界の映画祭「キネコ国際映画祭PRESENTS 三重そうぶんキッズ・シネマスクエア」開催!

シネマスクエア2015チラシ

毎年、大好評をいただいている子どものための世界の映画祭「三重そうぶんキッズ・シネマスクエア」。
今年度は、平成28年1月17日(日曜日)に開催します。

今年は、Aプログラムは3歳から、Bプログラムは5歳からを対象とした作品を上映します。

東京で日本最大級の世界国際映画祭を行っているキンダー・フィルムがベルリン映画祭などに直接出向いて作品を集めた、ここでしか観られない映画がいっぱいです♪

日本語吹替えをその場で行うライブシネマは必見!

ライブシネマ

見どころは、日本語吹替えをその場で行うライブシネマ。
プロの声優さんが、上映作品の中の数本をその場で吹き替えます。
声を替えて、一人何役も吹き替えるところをご覧いただくことができるんです!

お家感覚でリラックスして映画を観よう!

会場プレイマット

会場は、小さなお子さんとご一緒にリラックスして鑑賞できるようプレイマットをご用意しています。

大きな声で笑っても泣いても大丈夫!
お家みたいに安心して映画を楽しんでくださいね。

映画鑑賞のほかにもお楽しみがいっぱい!

ドリームマップ

映画鑑賞のほかにも、昔なつかしい映画が観られる「まなびぃシアター」、パパグループによる「絵本よみきかせ」、今年初登場の「プチドリームマップづくり」など、無料でご参加いただけるブースもありますよ♪

また、県内話題のカフェ、レストランの出店による「ランチマーケット」もあり、ランチやスイーツなどをお買い求めいただけます。

「キネコ国際映画祭PRESENTS 三重そうぶんキッズ・シネマスクエア」の詳細はこちらをご覧ください。↓
皆様のお越しをお待ちしております!

三重そうぶんキッズ・シネマスクエア



A、B各プログラムの詳細、チケットのご購入方法はこちらをご覧ください。
※前売券が販売予定数に達した場合、当日券の販売はございません。前売券でのご購入をおすすめいたします。


【お問い合わせ】
三重県総合文化センター 総務部 企画広報係
TEL:059-233-1105 FAX:059-233-1106 E-mail:soumu@center-mie.or.jp


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