三重県総合文化センター ブログ

『伊勢音頭恋寝刃』の舞台・伊勢古市へぶらり旅

歌舞伎・人形浄瑠璃の演目として人気の『伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)』。物語は寛政8年(1796年)5月、伊勢古市の遊郭・油屋で起きた実際の殺人事件を題材にしています。「古市十人斬り」といわれるこの事件は、青年医師の孫福斎と遊女・お紺が下座敷で親しくしていたところ、仲居のおまんにより強引に引き離され、他の客の相手をさせられたことから斎が激昂し、店の客や関係者を次々斬るという騒動に発展したもの。ニュースは瞬く間に全国に広がり、同年7月には、近松徳三により大坂角の芝居で初演され、大ヒットとなりました。今回は物語の舞台となった伊勢古市参宮街道をレポート!

お伊勢参りの人々で賑わった古市

外宮と内宮を繋ぐ古市参宮街道。ここはお伊勢参りを終えた人々の精進落としの場として、大変な賑わいを見せました。男性は遊郭、女性や子供は伊勢歌舞伎と、家族で楽しめる場になっていたそう。そんな当時の資料の宝庫となっているのが、近鉄五十鈴川駅から歩いて約10分、街道の入り口にある古市参宮街道資料館です。江戸の吉原、京の島原と並ぶ日本三大遊郭の一つに数えられ、その代表格であった油屋や備前屋の調度品、絵図の数々や、歌舞伎俳優の登竜門として栄えた伊勢歌舞伎の歴史も垣間見ることができます。なお8月12日まで企画展「大安(だいやす)旅館」が開催中。近くには、“芸能の神様”を祀った長峰神社や、数々の東西名優が来演した古市芝居跡も。

古市参宮街道資料館
 古市を知り尽くした館長の瀬古さん

『伊勢音頭恋寝刃』の資料も
"芸能の神様"を祀る長峰神社

当時の面影を残す麻吉旅館

伊勢自動車道沿いを一本入ると、目の前に広がるのはタイムスリップしたかのような光景。急斜面に沿って作られたその風貌は、京都の清水寺と同じ5層6階木造の懸崖造り。天明(1781〜1789年)の地図にもその名を確認できる麻吉旅館は、伊勢音頭の舞台を持ち、常時30人程度の芸妓を抱える県下第一等の大料理店として栄えました。当時の趣そのままに、現在も宿泊することができる貴重な旅館。宿泊者限定で貴重な資料を見ることもできます。

タイムスリップしたかような佇まいの外観
立派な大広間

お紺と斎を偲んで

古市郵便局手前の路地を入ったところにひっそりと佇んでいる大林寺。 事件の後、斎は自害。お紺は難を逃れて生き延び、文政12年(1829年)2月9日に享年49歳でこの世を去りました。同年5月、古市の芝居で『伊勢音頭恋寝刃』が『宝年菜種実』と外題を改め、初めて上演されます。この時、斎をモデルとした福岡貢を演じた四代目坂東彦三郎が、油屋の近くにあった大林寺にお紺の墓を建立し供養しました。その後、昭和4年(1929年)には二代目實川延若により斎の墓も寄進され、ふたつ並んだお紺と斎の墓は比翼塚と呼ばれています。

油屋跡の近くにある大林寺
ふたりを祀った比翼塚

当時の風情を味わいに、サロンの前後に「お伊勢参り」もかねて古市を訪れてみてはいかがでしょうか。

おしゃべり古典サロン

vol.1テーマ 『伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)』 
講師     木ノ下 裕一(木ノ下歌舞伎主宰)
       田中綾乃(三重大学准教授)
日時         
2018年9月9日(日曜日) 14時00分〜16時00分
会場     
生涯学習センター2階 視聴覚室
受講料    1000円

詳細はコチラ

こいのぼりがいっぱい!★ GWはそうぶんに行こう!

チラシ上部

もうすぐ、待ちに待ったゴールデンウィーク!
皆さま、もう予定はお決まりですか?

そうぶんではこいのぼりが元気に泳いでいますよ!

今回は、12月から週に1回のペースでボランティアさんと一緒に準備を始めました。

こいのぼり修復作業

破れてしまったこいのぼりの修復の様子です。
最初は縫っていたのですが、こいのぼりはナイロン製のものが多くて、針の穴から裂けてしまうものも…。

この後、ボランティアさんの提案で、アイロンで貼れる布で修復することになりました。

こいのぼり加工作業

修復したら、口の部分を加工します。

口にロープをつけてワイヤーに引っ掛けるのですが、今年は絡まり防止の加工を追加しました。

このように一つ一つ手作業で、毎回試行錯誤しながら修復と加工作業を行っています。

いよいよ掲揚の日!
天候に恵まれ、予定通り4月10日(火曜日)に行うことができました。

掲揚作業1

ワイヤーを用意したら、サイズや彩りなど、バランスを見ながらこいのぼりを配置。

この時もボランティアさんが大活躍!

掲揚作業2

こいのぼりをつけたワイヤーを引き上げると、こいのぼりがダイナミックに泳ぎます!

掲揚作業3

メインエントランスは人通りが多く、車やバスも通るので時間との闘いです。

通行を妨げてしまった皆さま、ご協力ありがとうございました。

8本のワイヤーでこいのぼり約150匹を掲揚し終え、作業した皆で記念撮影!

集合写真

 

おさんぽマップ2018

掲揚期間に合わせて、毎年好評の「そうぶん&MieMu おさんぽマップ こいのぼり号」も配布中!
小学生以下のお子様は、ミッションをクリアするとプレゼントがもらえますよ。

おさんぽマップは、そうぶん館内、県立図書館内、県総合博物館(MieMu)館内で配布しています。

こいのぼりマグネット

今年のプレゼントはマグネットをご用意しました。
全4種類、なくなり次第終了です。早い者勝ち!

マグネットがとっても可愛くできたので、中高生さんや大人の方にもプレゼントできるようにしました!

そうぶんのこいのぼりの写真を「#三重県総合文化センター」「#こいのぼり」とつけてSNSに投稿していただいた方にもプレゼントします。
どしどしご参加くださいね。

春のそうぶんは新緑とこいのぼりが青空に映えてとってもきれいです。
そろそろサツキも満開を迎えますよ。

日々のお散歩やおでかけのついでなどにお立ち寄りくださいね。

春のそうぶんに行こうよ!こいのぼりがいっぱい!!

掲揚期間 2018年4月13日(金)から5月6日(日)まで  
     ※休館日もご覧いただけます。
会場   メインエントランス・祝祭広場・知識の広場

ボラティア募集中!

そうぶんでは、現在、約140名の方がボランティアに登録し、さまざまな分野にわたって活動・活躍しています。

こいのぼりに関する活動は「企画運営ボランティア」が行っています。
次年度に掲揚するこいのぼりの修復作業や加工作業、掲揚・撤去作業を一緒に行いませんか?

ご自分で加工したこいのぼりが空に泳ぐ姿を最初に、間近で見ていただくことができますよ!

活動日に参加できない日があっても全く問題ありません。
ご都合の良いときに、無理のない範囲でご参加ください!

お問い合わせ先:三重県総合文化センター 総務部 企画広報係 
電話番号:059-233-1105

    「アーティストになってみよう!」全5回終了しました。

    お絵かきが苦手な子も好きな子もみんなが参加したくなる、いろいろアーティストと繰り広げる「いろいろアーティストとアーティストになってみよう」全5回がすべて終了しました!
    全5回の様子を少しづつご紹介します。

    ◆第1回 8月6日 絵本作家 ながお たくま 

    ながおたくまWS1
    絵本作家 ながおたくま さん 
    ゴンドラ写真
    展示されていたロープウエイのゴンドラ

    三重県総合文化センターの夏のこどものお祭り「M祭!2017」サテライト会場、三重県総合博物館MieMu「みんなののりもの大集合 〜この夏、三重をのりつくそう〜」展にて、1回目を実施しました。
    ロープウエイのゴンドラの座席に座ったり、鉄道のレール、船のスクリューなど触れる展示品を学芸員と観覧し、その後、自分だけの想像
    するのりものの絵を描いていきました。「M祭!2017」終了後、三重県総合博物館MieMuで子どもたちの作品展示を実施しました。

    ◆第2回 9月10日  絵本作家 つつみ あれい

    つつみあれいさん
    絵本作家 つつみあれい さん
    つつみあれいWS3
    講師デモンストレーションの様子

    2回目は、普段は絵を描くことができない三重県立美術館の企画展示室内で実施しました。昆虫や動物のようなかたちをした、風で動く巨大な人工生命体「ストランドビースト」の制作で世界的に知られるオランダのアーティスト、テオ・ヤンセン(1948−)の展覧会で開催しました。

    学芸員から説明を聞きながら展示作品や、「ストランドビースト」が実際に動く様子(デモンストレーション)を鑑賞し、会場を回りました。その後、自分の描きたい作品の前で、スケッチを始めました。

    画用紙いっぱいに無数の線を描いたり、指を使ったり、鉛筆を傾けて線の太さを工夫したり、みんな様々なスタイルで集中して描いていました。

    ◆第3回 10月1日  画家 ユイ・ステファニー

    ユイステファニーWS
    画家 ユイ・ステファニー さん
    ユイステファニーWS2
    リラックスしたスタイルで描いています

    3回目は、講師初登場の画家のユイ・ステファニーさんと実施しました。
    子どもたちは、講師が準備したアイマスクに絵を描くことからスタートし、出来上がったアイマスクを着けて、耳をふさいで、自分の体の中の音に耳を澄ませて、集中していきます。
    この作業で、感じたイメージを絵にしていきます。最初は集中することが難しい様子でしたが、描く場所を変えたり、床に座ったり、寝転がったり、リラックスした体勢を見つけると、みんな自分のペースで描き始めることができました。

    ◆第4回 11月5日  イラストレーター たまき なお

    たまきなおWS
    イラストレーター たまきなお さん
    たまきなおWS作品写真
    版画とオブジェが完成

    前半の3回は、絵を描くことが中心でしたが、4回目は版画とオブジェを創りました。
    スチレンボードにボールペンを使って自由に描いていきます。ボールペンでできた溝に沿って色を塗り、手で刷る作業を繰り返し、出来上がった版画をフォトフレームに飾って完成です。
    次に、使用したスチレンボードに、ひもや木の実、段ボールや布の切れ端を貼り付けて、オブジェを創りました。
    子どもたちは、出来上がった2点の作品にとても満足な様子でした。

    ◆第5回 12月10日  絵本作家・イラストレーター・あそび作家 浦中 こういち

    浦中こういちWS
    ©photographer kishi
    どるぶつお面
    ©photographer kishi

    「いろいろアーティストとアーティストになってみよう」は小学生向けに実施していますが、5回目は年長から小学3年生までの子どもたちと、保護者の方も一緒に参加できる初のプレキッズクラスでした!
    まず、2種類のどうぶつを組み合わせた「どるぶつ」お面の土台となる段ボールを選び、目の位置に穴を開けます。その後は、モールや毛糸、段ボールを使ってお面を作っていきます。最後にクレヨンで色を塗り完成です。


    みんなの考えたどるぶつ達は、どれもとってもユニークでした。その中のいくつかをご紹介します。
    ・「のこぎりざめ」と「とど」がくっついた、見た目は怖いけど心がとってもやさしいどるぶつ『とどぎりざめ』
    ・「ドラゴン」と「ヒヒ」がくっついた、空も飛べる木登りも得意などるぶつ『ドラヒヒ』
    ・「カバ」と「パンダ」がくっついた、アイスクリームが大好きなどるぶつ『カパンダ』
    ・「ブタ」と「ひつじ」がくっついた、食いしん坊で癒し系のどるぶつ『ブーメー』
    お面が出来上がった時のうれしそうな笑顔が印象的なワークショップとなりました。



    いろいろアーティストとアーティストになってみよう 詳細ページへのリンク

    「そうぶんの竹あかり」開催しました!

    今回初のイベント「そうぶんの竹あかり」は、2017年11月22日(水曜日)から12月3日(日曜日)まで開催しました。
    竹あかりのあたたかな光と色づいたもみじがフレンテみえ裏の日本庭園を幻想的な世界に創り上げました。

    ◆竹あかりの搬入スタート

    準備1

    写真は、竹あかり作家の川渕皓平さん。
    慎重に作品の配置を進めていきます。
    キャンドルではなくLEDライトが竹の中で点灯する仕組みなので、配線も同時に進めていきます。
    川渕さんと職員8名が、常に作業を共にしました。

    準備3


    朝から始まった搬入と設置作業は、日が落ちて外が暗くなってからも続きます。
    少しづつ浮かび上がる全体像に、わくわくしながら作業を進めました。

    ◆来場者数、延べ4,000人を超えた「そうぶんの竹あかり」

    11月22日(水曜日)に幕開けした初開催のイベント「そうぶんの竹あかり」。開催期間11日間の来場者数は、延べ4,000人を超えました!!
    ゆっくりとカメラと向き合う方、ワンちゃんと一緒にお越しの方、当センターで実施された催しと合わせて観にいらした方、ご家族連れやまたお友達同士と、たくさんの方に足をお運びいただきました。
    寒い中お越しいただき、みなさまありがとうございました。

    竹あかりの様子
    竹あかり全体写真

    ◆竹あかり作家・演出家 川渕皓平さん

    作品制作と会場演出を手掛けたのは、竹あかり作家・演出家の川渕皓平さん。
    今回のイベントでは、夏に実施した「M祭!2017 キッズ・アート・フェスティバル」内のプログラムで、川渕さんと子どもたちが一緒に制作した竹あかり作品も展示しました。

    <アーティストプロフィール>
    川渕 皓平 
    Kohei Kawabuchi

    1985年奈良県生まれ。三重県伊賀市在住。
    canaarea代表。

    2016年三重県内で開催された5月の「伊勢志摩サミット」、9月の「みえレインボーフェスタ」、11月の「海女サミット」で会場を彩った“竹あかり”の制作・演出に関わる。
    また、2017年6月1から3日まで、伊勢市で開催した伊勢志摩サミット1周年記念イベント「わわわっしょい!in伊勢志摩」の実行委員長を務め、灯り制作指導・総合演出も手がけた。
    2017年8月6日(日曜日)に実施した「M祭!2017 キッズ・アート・フェスティバル」では、子どもたちと一緒に竹あかり作品を制作し、「そうぶんの竹あかり」でも展示した。
    また、2017年12月から台湾・台東県内に滞在して芸術交流を行う台東県政府文化処主催の「日台芸術家交流事業」として、書道家 伊藤 潤一と共に、台東県にて芸術交流活動を行う。

    ◆開催期間中のスペシャルイベントを少しご紹介!

    「そうぶんの竹あかり」開催期間中には、スペシャルイベントも実施しました。

    ◇11月24日(金曜日) 三重県総合文化センターで初開催の「M-PAD」

    M-PAD林英世さん

    [M−PADって?!]
    「おいしくてあたらしい料理と演劇の楽しみかた」として2011年から晩秋の三重の催事として始まったM-PAD。
     三重県内の「おいしい!」お店で自慢の料理を楽しむ。文学・古典作品を俳優の声や身体を通してご覧頂き楽しむ。見終わってから料理や作品を語り合って楽しむ。お店と全国から選りすぐった俳優たちのコラボレーション。素敵なお店で実施しているこの企画。

    今年は、初めて三重県総合文化センター内で開催し、カフェ・レストランCotti菜でお食事を、そして竹あかりを舞台に屋外にて上演しました。M-PADのチケットは早々に完売しました。

    ◇11月25日(土曜日) 新日本フィルハーモニー交響楽団の楽団員による弦楽四重奏のミニコンサート

    ミニコンサート写真


    この日は、大ホールで「久石譲指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団特別演奏会」の開催日でした。コンサート終了後に、新日本フィルハーモニー交響楽団の楽団員による弦楽四重奏のミニコンサートをフレンテ1階の特設会場で実施しました。

    1階は立ち見が出るほど満席に、そして2階の通路までお客様が並びました。
    フレンテ1階は、素敵な音色に包まれました。

    ◇11月25日(土曜日) お茶処なごみ 特別営業「夜なごみ」

    夜なごみ写真


    フレンテみえ1階には、御園棚や野点傘をしつらえました。
    竹あかりを窓ガラス越しに眺めながら、お菓子とお抹茶を味わっていただく、特別な夜営業となりました。

    そうぶんの竹あかり 詳細ページへのリンク

    オイスターズ「君のそれはなんだ」稽古場レポート

    この12月、三重県文化会館小ホールに初登場する、名古屋の劇団オイスターズ。
    来年結成10周年を迎える彼らの特徴は、何と言っても会話の面白さ。 舞台セットや音響・照明を極力とっぱらって、まるで落語のように、会話だけでどんどんゆる〜い世界に引き込んでいく、脱力系演劇です。
    昨年第61回岸田國士戯曲賞の最終候補にノミネート、今年9月に行われたばかりの短編演劇の祭典「劇王?〜アジア大会〜」でも第11代劇王に輝いた、作・演出の平塚直隆さんが放つセリフは一級品。今回は、その稽古初日にお邪魔しました。
    稽古場では、台本会議が行われ、出演者のやりたい役や演じてみたい状況を聞きながら、どんどん話が展開していきます。プロット(話の展開)は決めずに、まず最初の設定ありきで、そこから何回か書き直し、しっくりきたら一気に書き進めるスタイル。特に今回は最初の設定の面白さが最大のポイントになりそうとのことで、会議の中でも最近見たコントの話題が。 また、これまでも舞台上の一人がその場を動かずに、周りの人間だけが動いて話が進んでいくなど、作品の構造の面白さにも挑戦してきたオイスターズ。今回も演劇ならではの試みが期待できます。

    オイスターズ

    作・演出の平塚直隆さんへインタビュー

    ■まず、今回のタイトル「君のそれはなんだ」について教えてください。

     最初、面白そうな言葉だけをいくつか出して劇団員に見せて投票してもらうんですよ。そうやって決まったものを僕は書くって言ってるんです、いつも。 僕の中に書きたいものは普段ないので、もう書くってならないと書けない。偶然の産物じゃないですか、皆で決めたものだから。そういう偶然のほうが自分の思ってもみない、発想にないものが書けるんじゃないかって。最初「お前の靴はどれだ」になったんです。でも、ちょっと言葉が強いな、もっと曖昧にでふわっとできないかなと思って。「お前の靴はどれだ」→「お前のそれはなんだ」→「君のそれはなんだ」…あ、これいいね!という感じで決まったんです(笑)。この前書いた「無風」というタイトルも何も起こらない作品で、どうも今年は曖昧な、不確かなものが書きたいみたいです。

    ■いつもチラシにあらすじのようなものを書かれていらっしゃいます。それは、タイトルから連想してまず書いてみるということでしょうか?

    あらすじみたいに思われたりするんですが、僕の中では練習書き。どういう肌触りなのかなということを確かめるためにつらつらと書くんです。「ここはカナダじゃない」も、全て話が終わった後のことを書いているし、きっとどっかにはつながってくるんだろうなというのはあるんですが、あらすじそのものではないですね。今回は冒険みたいなことがしたいと思っていたので、チラシのような文章になりました。

    ■昨年の岸田戯曲賞最終選考の際のように別役さんに触れて評されることが多いですが、影響を受けた人や物は?

    それはもう圧倒的に別役実さん※1と北村想さん※2ですね。学生時代に自主映画を撮っていたんですが、シナリオってどう書くのかなと思って。学校の図書館に行ったら、シナリオと戯曲の欄というのがあって、そこに別役実さんと北村想さんの本しかなかったんです。だから僕はあれがシナリオだと思っていて。それで読んだらこれは戯曲っていうんだ、演劇の本なんだとわかって。でも面白かったんですよね、最初に読んだのが。想さんの本だったと思うんですが。僕はそもそも演劇って児童劇でしか見たことなかったので、これどうやってやるんだろうって。本の巻末を見たら、北村想さんが今名古屋に在住してて、プロジェクト・ナビっていう劇団をやっているって知って。それで、大学卒業して、プロジェクト・ナビに入りました。その時に北村想さんも別役実さんも全部読みましたね。なんだ、この不思議な感じって。それがあるので、別に別役さんを真似してというわけではないんですが、僕が面白いと思うものを書いたら、自然と別役さんみたいになっちゃう。

    ■不条理劇を書いているという認識はありますか?

    ないですね、それは。長いコント書いてるみたいな。不条理劇よりナンセンス・コメディのほうがしっくりくる感じです。韓国公演をした時にも言われました。不条理劇って書くと難しいと思われるから、韓国のお客さんは来ないから、ナンセンス・コメディって書いたほうがいいよって(笑)。

    ■最初は映画を撮られていたのとことで、演劇を始めて違いはありましたか?

    映画は一人だけの作業だなって。自分が面白いと思うものに確実に自信があって、こうしたい!って思うものがあれば映画のほうが合ってると思います。でも、僕はそれよりも相談しながらが好きみたいです。だから、自分だけじゃない。こう書かれたものをそうやるんだ、みたいなのを取り入れて、一緒になって作っていくのが楽しいんですよね。

    ■最後に、三重初単独公演ということで、一言お願いします!

    ずっとやりたいなと思ってたんですよ、三重で。でもなかなか名古屋と三重で両方やるのは難しいのかなって。たた最近になって、僕らも名古屋を拠点と謳っていますが、活動をもうちょっと東海地方に広げようと思うようになって。だから、豊橋や池鯉鮒でもやっています。名古屋市内にこだわらなくてもいいんじゃないかと。それは、名古屋以外にも周りにきれいな良い劇場がたくさんできたから。そこに三重県文化会館もあって。今回(若手の劇団向けの)Mゲキネクストの募集があった時に、僕らは若手じゃないけど、やってみたいと応募したら、通ったので(笑)。過去に一度短編で他にもいくつかの劇団がやった中の一つ(C.T.T.三重/2010年2月)として出たことはあるのですが、単独では初めて。僕の中では念願叶ってようやくやれるなという思いがあるので、嬉しいです。三重でやってる劇団は面白いところが多いなっていうのがあったから、気になっちゃって。皆いい劇団は三重でやる(笑)。

    とても柔らかな表情で語ってくださった平塚さん。 実は、普段の公演では稽古期間は超短期型だそうで、2週間も劇場に滞在して作り込むのは初めてとのこと。 初めてだらけのオイスターズ最新作。どうぞお楽しみに。

    【注釈】
    ※1 別役実(べつやくみのる)…1937年満州生まれ。戦後日本を代表する不条理劇の名手。1967年「マッチ売りの少女」「赤い鳥の居る風景」で第13回岸田戯曲賞受賞。
    ※2 北村想(きたむらそう)…1952年滋賀県生まれ。高校卒業後に名古屋に住み始め、1979年劇団「TPO師★団」を旗揚げ。その後、名前を変え「プロジェクト・ナビ」として2003年まで活動。1984年には、「十一人の少年」で第28回岸田國士戯曲賞受賞。現在は伊丹市立演劇ホールにて、戯曲講座「伊丹想流私塾(いたみ・そりゅうしじゅく)」の塾長をつとめる。

    Mゲキ→ネクスト2017 オイスターズ「君のそれはなんだ」

    《出演》田内康介 川上珠来 柴原啓成  平塚直隆 鈴木亜由子[星の女子さん/FAAN]
    《日程》12月9日(土)18時00分開演・12月10日(日)14時00分開演
    《会場》三重県文化会館 小ホール
    【関連企画】平塚直隆演劇ワークショップ
    《日程》12月2日(土)15時00分〜19時00分 《会場》三重県文化会館 小ホール

    サイト詳細ページへのリンク

       

    【取材ボランティアレポート】日本人はどこから来たのか?3万年前の航海徹底再現プロジェクト

    講演風景

    「日本人は大陸からやって来た」。

     何となく、そう信じてはいた。

    マンモスも、仏教も、漢字も、豆腐も、元はといえば、み〜んな大陸からやって来たのだから、日本人も同じルートをたどったのだろうなあと思ってはいた。
    マンモスはたしか、日本列島が大陸と地続きだった時に歩いてやってきたはず。
    仏教は船に乗って中国に渡ったお坊さんたちが、必死の思いで持ち帰ったんでしょ?

    じゃあ、そもそも日本人は、いつ、どうやって来たの?

     「最初の日本人は、3万年以上前に海を越えてやってきました。その証拠に、約3万8000年前頃(後期旧石器時代)の遺跡が日本中で1万箇所みつかっているんです」。

    海部陽介さんのお話は、3万8000年以前の遺跡が日本ではみつかっていないこと、3万8000年前を境に、どっと遺跡が増えるということは、その頃に何かが起こった、つまり、誰かがどこかから来たと考えるのが自然だというところから始まり、実は、その頃というのは、ホモ・サピエンスが全世界に広がり出した時代なんですよ、とテンポよく展開していった。原人・旧人にはできなかったがホモ・サピエンスにはできたこととは何でしょう?という質問が投げかけられると、会場中から一斉に「海を越えた」「寒い地方に行った」という声が次々あがる。まるで、アクティブ・ラーニングの教室のようだ。開始5分であっという間に聴衆は海部さんの話術に引き込まれ、すっかり3万年前の航海再現プロジェクトの乗組員になったかのような気持ちになった。

    講師

    具体的には、台湾から与那国島の航海を再現するのがこのプロジェクトの目的。なぜなら、当時、大陸と日本は、少なくとも沖縄ルートは陸続きではなかったので、船に乗って渡ってきたということがわかってきたからだ。つまり、海部さんたちが取り組んでいるのは、人類が最初に作った船を再現しようという試みでもある。

    船の材料としては、草、竹、丸木の3つの可能性を考えており、まずは草で作ることに取り組んだ。材料を草にするだけではなく、道具もすべて、当時の遺跡から出たものを使うから、例えば、草を刈るのに鎌を使わず、石器を使ったり、方角を見るのに道具を使わず目視に頼るとか、すべて手探りで当時の状況を再現していく。ありとあらゆる英知を集め、成功に向けて、日本だけでなく、台湾も巻き込んだ一大プロジェクトになっている。

    第一回目の実験の様子を撮った映像を見せてもらった。ようやく船の準備が整って、海にこぎ出すのだが、たった7人の男女が、笠帽子をかぶって、波間に木の葉のように揺られながら、小さな草の船を必死で漕いでいる姿を見ていたら、思わず手に力が入ってしまった。がんばれ!負けるな!でも、無理しないで!無事で帰って来て!

    結果として、1回目の実験は失敗に終わってしまったのだけど、2019年の本番に向けて、準備は着々と進んでいるという。

    実験の様子はテレビ番組にもなっているので、ぜひご覧いただきたい。

    講演が終わるころには、すっかり海部陽介さんを始め、プロジェクトのメンバーのファンになってしまった。もしもこの航海が成功すれば、日本人のルーツに関する研究が大きく前進することは間違いない。私たちの祖先が、人類初の航海を成功させて渡ってきたなんて、何て誇らしいんだ!しかも、それを実証したのが日本人のチームだなんて、私たちにとって大きな自信になる。

    お名前に「海」の字が入っている海部さん。自ら現場に出て陣頭指揮をとっておられ、すっかり日焼けして、その横顔が精悍な正真正銘の「海の男」。きっと3万8000年前にも、海部さんのような方がいて、海を渡って新天地を切り開くというロマンを実現させたにちがいない。

    プロジェクトの成功を心から応援したい。

    (取材ボランティア:海住さつき)

    取材したイベント

    日本人はどこから来たのか?3万年前の航海徹底再現プロジェクト

    日程 2017年9月23日(土曜祝日)
    会場 三重県男女共同参画センター 多目的ホール

    『M祭!2017』アフタープログラム

    2017年8月6日(日曜日)、M祭!2017を開催しました。

    M祭!は、子どもたちの好奇心を刺激し、楽しく学んで体験できる、県内最大級の子ども向けのイベントで、毎年開催しています。
    今年もアーティストと直接触れ合い、三重県総合文化センターでしか体験できない多彩なプログラムを多くの方に楽しんでいただきました。M祭!で制作された作品の一部は、現在三重県総合文化センター、三重県総合博物館(MieMu)、三重県立美術館にて夏休み期間展示しております。


    現代美術作家 藤原康博 with 子どもたち
    「ナナといっしょに大空へ翔びたとう!」アフタープログラム
    「みんなのイメージが舞う 空想の森から飛び立て!」

    三重県伊賀市在住の現代美術作家 藤原康博さんと子どもたちが、インスタレーションアート作品を創りました。最初は枝だけの木に、子どもたちが「翔ぶイメージ」を描いた雲が吊るされていきました。また、午前午後に1回ずつ、藤原さんと子どもたちが一緒に大きな雲に絵を描きました。

    みんなの「翔ぶ」が増えていきます
    藤原さんと一緒に絵を描く子どもたち

     

    フレンテ

    現在、三重県立美術館(美術情報室)、三重県総合博物館(ミエゾウ骨格標本前スペース)、三重県総合文化センター(フレンテみえ1階エントランス、生涯学習センター3階「みるシル」、文化会館大ホール前共通ロビー)の3施設5か所に分けて展示しています。

    展示期間は9月3日(日曜日)まで。各施設に置かれた雲たちを、藤原さんお手製の「3つの森の地図」を手に取って巡っていただき、三重県の文化交流ゾーンにおけるアートツアーをお楽しみください。


    いろいろアーティストとアーティストになってみよう in MieMu 
    絵本作家 ながおたくま
    夢ののりものパレード! 自分だけののりものを描いて、パレードをしよう!

    アーティストになろう1

    絵本作家ながお たくまさんと、三重県総合博物館(MieMu)で開催中の「みんなののりもの大集合」を見て、自由にのりものを描くプログラムです。

    子どもたちは自由な発想で仮想ののりものを考えたり、逆に窓やボルトの数まで正確に模写したりと思い思いに絵を描いてくれました。

    子どもたちの様子は、後日「取材ボランティアレポート」で掲載予定です。お楽しみに!

    子どもたちの描いた絵は、ながおさんとの合作で「夢ののりものパレード」としてMieMuに展示されています。
    縦135cm、横400cmの大作です。ぜひ見に来てくださいね!

    展示期間:8月11日(金曜・祝日)から8月31日(木曜日)まで
    展示場所:三重県総合博物館(MieMu)3階 企画展示室横

    アーティストになろう2

    【お問合せ】
    三重県総合文化センター 総務部 企画広報係 

    電話:059-233-1105 E-mail:soumu@center-mie.or.jp




    春のそうぶんに行こうよ!こいのぼりがいっぱい!! 開催中!

    泳ぐこいのぼり

    そうぶん内の新緑も眩しく輝く季節となりました。
    今、そうぶんではこいのぼりが元気に泳いでいます。

    こいのぼり作業中

    今回の準備は半年前の10月から。
    前回の掲揚で傷んでしまったこいのぼりの修復や、新たにデビューするこいのぼりの加工などをボランティアさんと一緒に、週に1回のペースで行いました。

     

    さて、4月12日、いよいよ掲揚する日がきました!

    こいのぼり装着

    広場にワイヤーを広げ、こいのぼりをつけていきます。

    こいのぼり結束バンド

    強風でフックが開いてしまうことがあるので、さらに結束バンドで固定。

    屋上からワイヤーを引っ張り上げると同時に、こいのぼりが泳ぎ始めました!

    こいのぼり掲揚中

    これを8回繰り返し、150匹を超えるこいのぼり掲揚の完了です!


    おさんぽマップ

    こいのぼりの掲揚期間に合わせて、「そうぶん&MieMu おさんぽマップ」も配布しています。

    そうぶんとMieMuをおさんぽしながらクイズが楽しめます。小学生以下のお子様にはプレゼントも用意していますよ!

    こいのぼり集合写真

    日々のお散歩やおでかけのついでなどにお立ち寄りください。
    お待ちしております♪

    春のそうぶんに行こうよ!こいのぼりがいっぱい!!

    掲揚期間 2017年4月14日(金)から5月7日(日)まで  
         ※休館日もご覧いただけます。
    会場   メインエントランス・祝祭広場・知識の広場

    取材ボランティアレポート「男女共同参画フォーラム みえの男女(ひと)2016」

    チラシの、「介護離職ゼロへ!」という大きな文字を見た瞬間、これは絶対に行かなければ!と思い、受講を申し込みました。現在、年間10万人が介護のために離職・転職しているというデータがあり、その数字は今後、減るどころか増えるのではないかと言われているのに、ゼロにできるの???

    午前中の分科会は「どう活かす?伊勢志摩サミット どう活かす!女性の能力」に参加。女性の地位が低い日本だが、現状を嘆いていても始まらない。サミット開催県として、先頭を切ってがんばっていこうというポジティブな意見でまとまりました。わりと少人数で、お茶とお菓子のサービスもあり、和気あいあいとしていてとても楽しかったです。

    フォーラム写真

    午後は、基調講演とパネルディスカッション。大きな会場が満席で、始まる前から熱気にあふれていました。介護は、する側、される側のいずれか、あるいは両方の立場で、すべての人にふりかかってくる問題。介護保険や介護休業制度など、いろいろ整備はされているけれど、結局、当事者になってみないと、自分にとって何が必要で、どう利用すればいいのかわからない。やっとわかったと思ったら今度は制度が変わっていた・・・みたいなことの繰り返しで、本当に難しい。

    それに、どこまでやっても、もっとできることがあるんじゃないか、このやり方でいいのだろうか・・・と迷うことばかり。誰かに相談するといっても、具体的なことは、家族の個人情報に触れるから、なかなか難しい。

    そんなもやもやした気持ちが、パネリストの方たちのお話を聞いているうちに、どんどん軽くなっていって、ああ、やっぱり、専門家の方のお話を聞くべきなんだなあと実感。

    フォーラム写真

    特に、
    「介護する権利」には、介護する人自身の就労の権利も含まれている。なぜなら、仕事をやめてまで介護するということになると、その人の生活が成りたたない。同時に「介護される権利」もあって、仕事をやめてまで介護するということになると、介護される人の側に、申し訳ないという心理的負担が生じるから。

    という言葉は身にしみました。そうだよね、介護する人、される人がお互いに申し訳ないと思いながら、本音が言えないで苦しむなんて、絶対長続きしない。じゃあ、そうならないために、どうすればいの?
    答えは、

    介護は、「いかに一人で看ないか」が重要。
    自分だけで看ないというケア責任を果たそう!

    なんだそうです。自分だけで看ないということは、家族全員が交替で看るということももちろんあるけれど、それ以上に、いろいろ整備されつつある制度をうまく使っていってほしいということを、パネリストの皆さんが強調されていました。たしかに、お話を聞いていると、介護に関する制度はとてもよくできている。だけど、当事者になるまで無関心でいるために、いざという時、どういう制度があって、どういうふうに活用すればいいのかがわからないから、うまく使うことができず、介護する人に負担がかかり、そのせいで介護される人にも疲労がたまっていく。

    フォーラム写真

    介護を取り巻く環境はひとりひとり違うので、「こうすればいい!という唯一の解答はありません」というのが今日の結論だったけれど、介護地獄に陥らない方法はあるんじゃないか、それには、まず、「介護離職ゼロ」をめざし、あきらめずによりよい明日を信じてがんばろうという前向きな気持ちで会場を後にすることができました。

    介護は介護だけの問題ではなく、働き方や家族のあり方、そして、幸せって何なの?という、人として生きていく上での大きな課題すべてとリンクしているからこそ、一人では解決できない難しさがあるけれど、みんなで知恵を出し合えばきっといい方向へと進んでいくに違いない。本当にいい勉強をさせていただきました。ありがとうございました。

    (取材ボランティア:海住さつき)

    レポートしたイベント

    男女共同参画フォーラム〜みえの男女(ひと)201〜
    企業も人も幸せになる、これからのWork & Life Style 仕事と介護の両立編

    日時 2016年11月6日(日曜日)10時から16時まで
    会場 三重県男女共同参画センター セミナー室A、B、Cほか
    講師 【基調講演】土堤内昭雄さん(ニッセイ基礎研究所主任研究員)
    【パネルディスカッション】
    コーディネーター:土堤内昭雄さん
    パネリスト:平山亮さん(東京都健康長寿医療センター研究所 研究員)、平井千恵子さん(三重労働局雇用環境・均等室 室長)、久保田久美さん((一社)三重県介護支援専門員協会 理事 主任介護支援専門員)

    『M祭!2016』開催しました!

    2016年7月30日(土曜日)、M祭を開催しました。
    M祭は、子どもたちの好奇心を刺激し、楽しく学んで体験できる、県内最大級の子ども向けのイベントで、毎年開催しています。
    今年もアーティストと直接触れ合い、三重県総合文化センターでしか体験できない多彩なプログラムを多くの方に楽しんでいただきました。その中からピックアップしてご紹介します!


    造形作家 竹田尚史+榊原由依
    「ナナがいる天空に浮かぶ無人島に上陸しよう」

    愛知県在住の造形作家 竹田尚史さんと榊原由依さんと子どもたちが、インスタレーションアート作品を創りました。最初は何もないただの「無人島」に子どもたちが自由に創造した建物や乗り物、動物などが次々に加えられていきました。「無人島」は大きな量り(はかり)に載っていて、子どもたちの作品が増えるたびに目盛が動き、子どもたちの「思い」が「重さ」となって表現されていきました。現在、三重県立美術館、三重県総合博物館、三重県総合文化センターの3施設に分けて展示しています。展示期間は9月11日(日)まで。各施設の無人島(作品)を、「地図」を手に取って巡っていただき、三重県の文化交流ゾーンにおけるアートツアーをお楽しみください。

    無人島1
    無人島に子どもたちが創った建物や乗り物が増えていきます。
    無人島2
    子どもたちが乗っても大丈夫!
    フレンテの展示写真

    三重県総合文化センター内 フレンテみえ1階の展示様子。
    展示期間は9月11日(日)まで。


    三重ジュニア管弦楽団
    「こどもオーケストラ教室♪」「楽器体験」

    コンサート写真

    三重ジュニア管弦楽団は、子どもたちだけによるオーケストラです。毎年、M祭でコンサートを実施し、コンサート終了後には、楽器体験を行っています。

    楽器体験では、一度も楽器に触れたことがなくても大丈夫!弓の持ち方、マウスピースに息を吹き込むコツなど、最初の一歩からレクチャーします。今回、体験してくれた子どもたちは、なんと100人!たくさんの子どもたちに、楽器に触れてもらえたことはとてもうれしく思います。
    写真は、熊野古道のスライドコンサートの様子。バイオリンソロは、岡本彩香さんです。

    指揮者体験の写真
    指揮者体験は、「アンパンマンのマーチ」
    楽器体験の写真
    楽器体験では、弓の持ち方からレクチャーします。

    演劇百貨店 青山 公美嘉
    「みんなちがっておもしろい。からだで作ってあそんでみよう!」

    自分の体を使って“何か”を表現する、実は演劇をベースにしたそんなワークショップを実施しました。『ウサギ』や『ヘビ』、『2人でカップ』『4人で洗濯機』といったお題に対し、だれもが一度は遊んだことのある「だるまさんがころんだ」に合わせて形作る、『花』のつぼみから散るまでをグループで考えて発表するなど、どんどん表現していきました。最初は緊張していた子どもたちも、最後は笑顔で積極的に楽しんでいました。

    演劇写真1
    ジャーンプ!!
    演劇写真2
    「かならずだれかとくっついていること」がお約束。だーるまさんがこーろんだ!
    演劇写真3
    ジャンケン・・・チョキ!!
    演劇写真4
    みんなでゴロゴロゴロゴロ・・・・。

    絵本作家・あそび作家 浦中こういち
    「みんなで大きな海をつくろう」

    絵本作家・あそび作家の浦中こういちさんのスペシャルプログラム。
    子どもたちが、タテ153cm×ヨコ2200cmの大きな紙に、絵の具の感触を楽しみながら海を描きました。そして、段ボールや包装紙や折り紙を切ったり貼ったりして自由にオリジナルの魚を創りました。鮮やかな魚たちは、大きな海をキャンバスにゆらゆらと泳ぎます。普段捨ててしまう素材を使ってこんなに素敵な世界が出来上がりました。

    海の写真
    みんな思い思いの海を描きます。
    魚写真
    どんな魚ができるかな。
    浦中さん
    絵本作家・あそび作家 浦中こういちさん。M祭!2016の素敵なチラシの絵は、浦中さんに描いていただきました。ありがとうございました。
    海と魚
    大きな海に魚たちがゆーらゆら。
    チーム浦中

    「浦中こういちとteam uranaka」のみなさま。
    ありがとうございました!


    photographer kishi

    生涯棟 展示写真

    現在、三重県総合文化センター内 三重県生涯学習センター(図書館のある棟)4階の談話コーナーにて作品の一部を展示をしています。休憩スペースもありますので、是非お立ち寄りください。キレイな景色も眺めていただけますよ。
    浦中さん特製顔抜きパネルもあるよ!
    展示期間は、9月4日(日)まで。(最終日は、15時まで。)


    チラシと缶バッジ

    こちらは、5か所のスタンプラリーを回ってゴールしてくれた小学生以下のみなさんにプレゼントしたM祭!2016特製オリジナル缶バッジ!大人気で、夕方にはほぼ全てなくなりました。

    暑い中、会場内をまわっていただい子どもたち、保護者のみなさまありがとうございました。


    【お問合せ】
    三重県総合文化センター 総務部 企画広報係 

    電話:059-233-1105 E-mail:soumu@center-mie.or.jp

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