三重県総合文化センター ブログ

社会見学:わくわく劇場体験ツアー「津市立栗葉小学校」

《開催日時》2021年11月11日(木曜日) 11時から12時まで
《会場》三重県総合文化センター 中ホール
《団体》津市立栗葉小学校 3年生
《内容》(1)客席でお話、舞台機構ショー鑑賞 (2)舞台上で、照明・舞台機構の体験 (3)バックヤードツアー(調光室、音響室、楽屋、楽器庫)

津市立栗葉小学校3年生のみなさんへ、社会見学プログラム「わくわく劇場体験ツアー」をお届けしました。
2クラス62名ということで、今回は1クラスごとに1時間のプログラムを実施しました。
まずは三重県総合文化センターとそこで働く人々についてのお話を聞いてもらった後、中ホールにある様々な仕掛けを使ったショーを鑑賞。ショーで活躍していた音響、照明、舞台機構についての説明を受けて、いよいよ舞台上に上がって実際に体験です!

栗葉小学校1
とっても熱い照明!やけどしないように気をつけてね。

照明体験では、照明に手をかざして熱さを感じてみたり、アーティストを照らしている「ピンスポットライト」に当たってみたりしながら、舞台を明るく照らすことについて体感してもらいました。

舞台機構体験では、回る床「回り舞台」にみんなで乗ったり、迫(せり)を使って地下へ降りて「奈落」を探検したりと、大迫力の体験にたくさんの驚きの声が聞こえてきました。

栗葉小学校2
迫(せり)に乗って、みんなで奈落へゴー!
栗葉小学校3
奈落体験にドキドキわくわく!?

最後はバックヤードツアー。照明を操作する調光室、音を操作する音響室、楽屋、楽器庫をめぐりました。

三重県総合文化センターの中ホールのこと、詳しくなったかな?
またぜひコンサートやお芝居を観に、そうぶんへ遊びに来てくださいね!

参加者の声

(生徒)
・楽屋に初めて入ってわくわくしました。
・舞台が下がったり、回った所が凄かった。また行きたいです。
・発表会にいつも行っているので、知らないことを知れて、また見学したいと思いました。

(先生)
・普段は見ることのできないバックヤードを見せていただくことができとても嬉しそうであった。

社会見学について

三重県総合文化センターでは、小学校中学年を対象とした社会見学を実施しております。
未来の利用者である子どもたちに、公共の施設でのマナーやルールの他、普段は入ることのできない施設の裏側や、そこで働く人々のさまざまな「仕事」について楽しく学んでいただけるコースをご用意しています。
詳細は、「社会見学・施設見学」ページをご覧ください。

社会見学:わくわく劇場体験ツアー「伊賀市立三訪(みわ)小学校」

《開催日時》2021年11月4日(木曜日) 13時30分から15時まで
《会場》三重県総合文化センター 中ホール
《団体》伊賀市立三訪小学校 5年生

伊賀市立三訪小学校5年生の皆さんを、劇場の普段は入れない部分に入って、劇場でのお仕事や裏側を体験してもらう「わくわく劇場体験ツアー」へご案内しました。
客席でホールのことや音響・照明などについての説明を聞いて、いざ舞台の上へ!

劇場体験ツアー 写真1
照明の熱を間近で体験。熱い!まぶしい!とみんな興味津々。

舞台上では照明器具の熱を感じてもらったり、光に色をどうやってつけるのかなどを見てもらいました。

劇場体験ツアー 写真2
調光室で「フェーダー」を操作し色染め体験!2つの色を組み合わせるとどうなる…?

その次は2階にある音響・照明を操作する部屋に移動し、機械の操作を実際に体験。

劇場体験ツアー 写真3
大迫(おおぜり)に乗って、奈落から舞台上へ登場してみる体験。客席が見えてきた!

楽器庫や楽屋などを見学し、機構を使って舞台に登場する特別体験も!
最後にちょっとした舞台機構ショーを見てもらってツアーは終了です。
どの子も興味津々に舞台スタッフのお仕事を体験してくれていました。 

参加者の声
  • ふだん、体験できないことを体験できて楽しかった。
  • そうぶんのことを知ることが出来て良かった。
  • 舞台の上だけじゃなくて、ホール全体に仕かけがあってびっくりしました。

社会見学について

三重県総合文化センターでは、小学校中学年を対象とした社会見学を実施しております。
未来の利用者である子どもたちに、公共の施設でのマナーやルールの他、普段は入ることのできない施設の裏側や、そこで働く人々のさまざまな「仕事」について楽しく学んでいただけるコースをご用意しています。
詳細は、「社会見学・施設見学」ページをご覧ください。

取材ボランティアレポート「こいのぼりがいっぱい!!」

こいのぼり2021

その準備は気温が一桁に落ちた少し寒い朝のこと。

2年振りに『こいのぼりがいっぱい!!』のイベントが決定し、久し振りに顔を合わせたスタッフとボランティアは開始時間を待ちきれずに準備を始めます。

ギュウギュウと箱詰めされていたこいのぼりたちが外へ出られる日がやっときました。感動が目に沁みる…じゃない!マスク越しでも咳き込むほどの強烈な防虫剤臭!驚いてスタッフを見ると「心配だったので途中で防虫剤の量を増やしました」テへッと笑う。さすがに抜かりがない。

しわしわのこいのぼり

しかし…出てきたこいのぼりたちはシワッシワで元気がなさそう。一方のスタッフとボランティアは生き生きとこいのぼりをワイヤーに繋げていきます。

作業風景

「ここは色が同じだから、変えた方がいいよね。違う色あるかな」
「端の方は壁に引っ掛かるから小さいのがいいんだよね」
勝手知ったる作業を着々とこなし、祝祭広場にこいのぼりの花畑が広がります。軍手代わりの花柄のガーデニング用の手袋がお花畑によく似合う。

こいのぼりはワイヤーの片側に一列に並べないと揚げる途中で絡まり大きな手間となるのですが、今年は風がないので作業は本当に楽。順調に準備が整い、スタッフ考案の『ワイヤー2本連続揚げ作戦』で大量のこいのぼりたちはあっという間に空の上へ!

けれど…。風がなく、だらりとぶら下がるこいのぼりはまるで洗濯物のよう。ずらりと垂れ下ったこいのぼりたちを見て「まぁメザシのようだわ〜」と笑う朗らかな声が合図となったのか、微風に吹かれ一匹また一匹とこいのぼりが泳ぎ出します。一斉でなく気ままに、あっちこっち揃わずに。その緩さが妙で心地よい。

そうだね、この1年はこいのぼりだけじゃなく私たちも外に出てゆっくり空を見ることもなかったよね。自由になったこいのぼりと一緒に気持ちも軽くそうぶんの空に漂っていきます。

こいのぼり2021

ふと気がつくと子どもがこいのぼりの下を両手を広げ飛行機を真似てブーンブーンと走り回っています。強い日差しにこいのぼりの影が地面に映り、それはこいのぼりと一緒に水底を泳ぎ回っている小魚のようにも見えます。見上げると透きとおった青空に気ままに泳ぐ鯉たちの群れ。ふと自分も川底にいるような、そんな錯覚に陥ります。

さて、そうぶんコソコソ話。
150匹のこいのぼりの中に頭に「祝」と書かれたこいのぼりがいます。「祝」こいのぼりを見た人はいいことがあるとかないとか。そうぶんを訪れた際には「こそっと」探してみてください。

(取材ボランティア 鈴木ゆかり)

取材したイベント

春のそうぶんに行こうよ!こいのぼりがいっぱい!!
開催期間:2021年4月23日から5月9日まで

こいのぼりがいっぱい詳細ページへのリンク

取材ボランティアレポート「そうぶんの竹あかり」

竹あかり

年末も近くなり、振り返ると「そうぶん」ではたくさんのイベントが中止となった寂しい年でした。しかし、恒例のイベント「竹あかり」は行われると聞いたので早速作業場を訪れてみました。

今年は密を避けて祝祭広場での開催となります。裏庭の紅葉とのコラボが観られないのは残念ですが、こちらなら場所も広く安心して観ていただけます。なので、恒例のトンネル型ではなくワイヤーを使い立地を効果的に演出した高さを強調するダイナミックなデザインとなっています。

作業風景

目を惹くのがフレンテ2階に林立する4メートルの竹。設置はとても大変だったけれど、実は1本1本にワイヤーを取り付けて張り渡らせるのがもっと大変だったとか。

竹あかり作家・演出家川渕皓平さんが描いたデザインを紙上から起こし立体化させるためにワイヤーの角度と長さを予め計算し作業に入ったそうです。その丁寧な下準備がアイデアを正確に表現できているのです。さらにワイヤーにぶら下がっている円形の枠にも美しい揺れを生むために計算がしてあります。8本の竹で作られている輪は、外側だけを止め、やはり計算された長さと間隔でワイヤーから吊り下げています。どちらも川渕さんとスタッフが現場で調整しながら完成させた労作です。輪の二番目の竹に取り付けたLEDライトが絶妙な配置で竹の外面を反射させ、風が吹くと瞬きながら回転する様は銀河系の集まりのようです。

竹あかり

作業ボランティアの方が「竹をおんなじ長さとおんなじ太さに割ることは本当に大変な作業なんですよ。特にデザインの中心となる大きな球体は生竹だから早く形を作って止めてしまわないとどんどん乾いて割れてしまうんです。

作業風景

しかも川渕さんのこだわりで重なる部分は15センチまでと決めているから、さらに大変なんですよ」と、教えてくれました。

美の細部にこだわる川渕さんの思いと、スタッフの美を実現させたい思いとが重なり造られた竹あかりの美しい景色。川渕さんは最後の最後までひとつひとつの竹の中のライトを調節していました。祝祭広場に拡がる竹あかりを眺め、右から左へと流れていく美しい景色にはそんな汗も流れているのです。

今年の竹あかりは昨年より多くの竹が使われており、幽玄の世界が祝祭広場いっぱいに拡がっています。川渕さんが初めて挑戦された空中を照らし回る竹あかりは、そうぶんでしかみられません。

今年のテーマは『三千世界』。

4メートルの竹先から祝祭広場の裾野に向けてユラユラと揺れ光りながら拡がる竹あかりの須弥山。コロナ禍で狭められた私たちの心の前に現れた竹あかりの三千世界。みつめる人たちのその心を少しだけ広げて温めてくれることでしょう。

(取材ボランティア:鈴木ゆかり)

取材したイベント

そうぶんの竹あかり

開催期間 2020年11月19日(木曜日)から12月6日(日曜日)まで

「そうぶんの竹あかり」詳細ページへのリンク

取材ボランティアレポート「源氏物語に埋め込まれた真意を読む」

講師

会場に入ると、ステージの上には大きなグランドピアノが暗めの照明の下でぴかぴか輝いていた。通路には紫式部という名前の花が飾られ、源氏物語好きの人たちの気分を盛り上げてくれている。受付が始まるとあっという間に席が埋まり、開演を今か今かと待ちわびた。

この日の会場の雰囲気は、「朗読会」というより「演奏会」。
もちろん、私たちが待っていたのは、河原徳子さんというスーパースター。
そう、あの日、会場にいた私たちの目の前に現れたのは、紫式部その人。
河原徳子さんは、見事に紫式部に成り代わって私たちに源氏物語の世界を再現してくれた。

演奏

今回は、「朗読とピアノ」のコラボレーションで、ピアニストの西野愛さんが河原徳子さんの朗読に合わせて演奏。あまりにも朗読にぴったりで感動したのだけど、全曲、この日のために作られたオリジナル曲だということだった。

ああ、そんな貴重な演奏が、たった一日で終わってしまうなんて!これはぜひ、CDにしてほしいし、テレビ番組で「源氏物語特集」として再現してほしいと心から思う。

瀬戸内寂聴訳の源氏物語は、実は全巻買ってある。瀬戸内寂聴さん渾身の力作だから、まよわず全巻注文して買ったのだった。しかし、まだ全然読んでない。ひとたび、ページを開き、源氏の世界に没入してしまうと、俗世に戻ってこれない気がして怖いのだ。だから、ゆっくりお茶でも飲みながら、読書を楽しむ生活ができるようになった時のために、本棚の一番奥にしまってあるのだけれど、河原徳子さんの朗読を聞いたら、我慢できなくなってきた。源氏物語を持って喫茶店に行き、モーニングをいただくっていうのはどうかな。できれば、クラシック音楽がBGMにかかっているお店がよい。和服を着ながら読むとさらに雰囲気が出るかもしれない。

会場の様子

ピアノの伴奏で朗読を聞くという優雅な設定はとてもロマンチックなのだが、紫式部が源氏物語で訴えたかったことはそんなロマンチックなことではなかった。光源氏という一人のモテ男を中心に繰り広げられる恋の物語には違いないが、そこには、主体的に人生を選ぶことのできない女の悲哀がつまっていた。

源氏物語の前半は昼ドラの世界だけど、後半はまさに現代社会に生きる私たち女性が抱える問題そのもの。女性の自立がかなわず、自分の意思で人生を選ぶことのできなかった時代ではなく、がんばれば自分で人生設計ができるようになった今だからこその苦悩があの時代にここまで具体的に書かれていたとは驚きである。紫式部の生きていた時代にできた女性の唯一の自立は「出家」。出家することでしか、女性は男から自由になることができず、心の平安を保つことができなかった。だからこそ、紫の上は死ぬ直前に「出家させてくれ」と光源氏に必死に頼んだ。

そんな世界をステージ上で繰り広げてくれた河原徳子さんに感謝です。

(取材ボランティア:海住さつき)

取材したイベント

源氏物語に埋め込まれた真意を読む

開催日:2019年9月22日
会場:三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」多目的ホール
講師:河原徳子さん(朗読文学サークルパティオ主宰、日本文学研究家)

取材ボランティアレポート「漂流民 大黒屋光太夫の地を歩くー光太夫の白子・若松を訪ねてー」

伊勢若松駅

本日の講座は伊勢若松駅から始まります。
大黒屋光太夫―
鈴鹿市白子から出航した船頭が巡り巡ってロシア皇帝エカテリーナ二世と謁見し10年の歳月を経て日本に帰港した、この歴史上の人物のことを三重県民はどのくらいの人が知っているのでしょうか。
名前は知っていても簡易な概要しか知らなかったところ、鈴鹿市学芸員の方の説明は非常にわかりやすく、すんなりと頭に入り、帰国までの長い行程も映画のようにリアルに浮かび上がります。

心海寺
書物『極珍書』の実物

地元の大黒屋光太夫顕彰会のみなさんには、1798年に心海寺の住職が生存者の1人である磯吉から話を聴き留めた書物『極珍書』の実物を見せていただきました。参加者全員がどよめき、「政府の役人がまとめたものなら重要文化財の価値がある代物なのですが、一介の住職がまとめたものなのでこれは何ものでもないんですよー」なんて自虐ネタで笑わせていましたが、年代を感じさせない装丁は代々大切に保管してきた証。郷里の人々の大黒屋光太夫たちへの愛情が窺えます。
 河原徳子先生の講義は井上靖『おろしや国酔夢譚』と吉村昭『大黒屋光太夫』を朗読により比較するもので、巧みな語りがBGMの太鼓の生演奏と相まって、遠州灘の暴風雨、極寒ロシアでの凍傷による脚の切断シーンは息詰まる緊張場面の物語性をより高めて臨場感あふれるすばらしいものでした。
歩く距離もほどよく、頭も使い、郷土の歴史を深く学べ、良いこと尽くしなのですが、さらに歴史講座だからか1人で参加されている方もおり、こちらも気が楽になる講座となりました。

快晴で波穏やかな港

さらに、一足伸ばして町中をぶらり。
せっかく講座を聴いたのだからより大黒屋光太夫たちを知りたく、港までふらりと歩いてみました。快晴の波穏やかな浜。光太夫たちは何の不安もなく江戸まで5日程度の旅をここから出航したのでしょう。
それから日本の地を踏んだのは10年後、さらに郷里の地を踏んだのは20年後。1986年に発見された『大黒屋光太夫らの帰郷の文書』には存命であった母親と逢い、伊勢へお礼参りに行ったことが記述されているそうです。これは幕府から軟禁され罪人のように扱われ寂しい晩年であったとする説を覆す新しい発見であるとともに明るい歴史を光太夫に与えたものでした。
しかし、若松東墓地には消息を絶って2年後の三回忌に荷主が建立した光太夫たち「神昌丸」乗組員の供養塔があります。帰省した光太夫は自分の法名と亡くなった乗組員の名前を見て何を思ったのでしょうか。出航時17歳だった1番若い磯吉はさておいても、船頭の自分だけが生き延びて帰国した現実。さらに英雄であるかのように扱われ請われるままにロシア語を書いてみせる日々。光太夫の真の心境は明確にはされていないのですが、影は確かに光太夫の中に存在したのだろうと想像を巡らせてしまいます。
記念館のロシア語の展示物は影なのか、光なのか。

大黒屋光太夫は単なる歴史上だけの人物ではなく、現代の社会人と同じく管理者としての責務や困難を生き抜く力を教えてくれる良き先人であるのだと強く実感し、伊勢若松駅へと向かいました。

 (取材ボランティア 鈴木ゆかり)

取材したイベント

漂流民 大黒屋光太夫の地を歩くー光太夫の白子・若松を訪ねてー

開催日 2019年5月8日(水曜日)
場所  大黒屋光太夫記念館、若松公民館(鈴鹿市若松)とその周辺

取材ボランティアレポート「ワンコインコンサートvol.97 ピアノ ジャン・チャクムル」

ジャン・チャクムル

新年度初のワンコインコンサート。
本日のコンサートは第10回浜松国際ピアノコンクールの優勝者ジャン・チャクムルさんです。昨年の同コンクールは直木賞『蜂蜜と遠雷』の影響もあってか1次予選から大変賑わったとか。

と、言うことで本日も大盛況。開場30分前なのに長蛇の列。振り返っても最後尾が見えません!

本日のプログラムは本人の強い希望により決まったそう。当コンサートは浜松国際ピアノコンクール優勝者の凱旋ツアー。そして光栄にも本日はツアーの初日!

 

そんなジャン・チャクムルさんの様子はと言うと・・ふわふわとした長髪を掻き上げ、1曲1曲を丁寧に、愛着を持って弾いてる姿はとても好感が持てます。それはまるで放課後に男子学生が音楽室で弾いているような。女子人気がUPしそうな予感。

そして観客のみなさんは・・気持ちよさそうに寝ておられます。
前説で「クラシックあるあるなので寝てもいいですよ〜」と言われていたのですが、おそらくは不可抗力でしょう。それも仕方ありません。ピアノは本人持ち込みの「Kawai SK-EX」。チャクムルさんが自分の演奏に最も適しているとコンクールで選んだピアノなのです。低音は柔らかく、でも重厚に、高音は優しくそして軽やかに。音楽が優しく優しく耳から入り込み穏やかで温かい音色となって身体中を満たしていきます・・。

軽やかな指さばきで、まるで連弾しているかのような重音がホールに響いていきます。
反面、チャクムルさんは休憩も取らずに引き続け、その集中力と表現力には感嘆させられました。

 

注目は、最後に演奏した自国トルコのピアニスト作曲の曲。トルコの伝統楽器『サズ』を弾いているようだと聞いていたのですが、演奏姿を観るのは初めてです。
不意に演奏中に立ち上がり、左手をピアノの中に突っ込んでワイヤー(と思われる)をはじき出したチャクムルさん。同時に右手で鍵盤を叩きます。その奇妙な姿に観客は度肝を抜かれ息をのみ、声にならない驚きがホールを走り抜けます。それまでの心地よい音色とは一転し、演奏姿は音色に身を任せトランスしながら弾いている弦楽器奏者のよう。確かに自分を魅せる曲目を上手く選んだものだと感心させられました。


アンコールは、シューベルト(リスト編曲)「美しき水車小屋の娘」。静かで暗く悲しい歌曲をなぜアンコール曲に選んだのでしょうか。
なるほど、内向的な片恋の旋律もリストの複雑な運指によって華やかに立体化され、若い男の恋慕の苦しい内情がリアルに響いてきます。そういえば若い恋とはこういった一途で激しいものであったものであったな・・と、突如として感慨深く思い起こされ。ピアノを一心に弾いている若いチャクムルさんと水車小屋の若い男とが重なって見えて短い物語の中に引きずり込まれたかのような錯覚が起こってきます。またいい曲を選んだなーーと、感心しきり。


演奏後、満場の拍手に身体をちょっと傾けて「テヘッ」とはにかんで笑った青年は、昨日とは大きく違う世界へ一歩を踏み出しました。この凱旋ツアーが終わる頃にはもうはにかんだ「テヘッ」は観られないんだな・・と、少し寂しくもあり。でも、名のある交響楽団を後ろに堂々とそして深々とお辞儀をするチャクムルさんの姿がふと目に浮かんできて「またどこかで観てみたいな」なんて、訪れた観客も夢をみることができた、幸せなワンコインコンサートでした。

 (取材ボランティア 鈴木ゆかり)

取材したイベント

ワンコインコンサートvol.97 ピアノ ジャン・チャクムル

開催日 2019年4月16日(火曜日)
場所  三重県文化会館大ホール

わたしたちが次の世代に残せるもの ― 第七劇場設立20周年を飾る最新作「ワーニャ伯父さん」

1999年、早稲田大学在学中に演出家の鳴海康平さんによって結成、2014年に東京から三重県津市美里町へ拠点を移し活動する劇団「第七劇場」が、今年設立 20 周年を迎えます。節目となる2019年は、静岡県舞台芸術センター(SPAC)の俳優をはじめ、東海地域に縁のあるゲストメンバーとともに、ロシアの文豪アントン・チェーホフの名作「ワーニャ伯父さん」の三重・韓国ツアーを開催。三重公演は三重県文化会館、そして韓国公演は鳴海さんと交遊のある現地舞台人の協力を得て、京畿道安山市の公立劇場「安山文化芸術の家」で上演を行います。


◆ものがたり◆

 アントン・チェーホフ   (1860-1904)

1899年にモスクワ芸術座で初演されたチェーホフ四大戯曲のひとつ。大学教授夫妻が前妻が残した領地を訪れ、立ち去るまでの物語。人生の半分以上を姪ソーニャとともに領地を管理し、教授に奉仕してきたワーニャは、教授への失望とともに自分の人生の浪費に絶望します。そのワーニャを慰めるソーニャの言葉は、チェーホフ戯曲の中でもっとも美しい台詞として知られています。


◆なぜ今ワーニャ伯父さんなのか? ◆

これまで第七劇場では、チェーホフの四大戯曲のうち、「かもめ」と「三人姉妹」を製作しました。「かもめ」は2007年に初演し、その後、2010年のリクリエイション版はこれまでに国内7都市、海外3都市(フランス、韓国、台湾)で上演されました。「三人姉妹」は私がポーラ美術振興財団の在外研修員として1年間フランスで活動した直後、2013年に日仏俳優の協働作品として新国立劇場小劇場で上演されました。

このチェーホフ原作の2つの作品の上演は、期せずして、第七劇場にとって、大きな節目となりました。

2019年、今年は私が劇団を設立して20年という節目となります。その節目に、何を製作しようか考えたとき、やはりチェーホフ戯曲が浮かびました。 

いわゆるチェーホフ四大戯曲で、まだ第七劇場で製作していないのは「ワーニャ伯父さん」と「桜の園」です。この二つを読み返したとき、「ワーニャ伯父さん」の4幕の終わりで流されるワーニャの涙の意味が、以前読んだ記憶とずいぶん変わったことに驚きました。それは私自身も歳を重ねたからだとは思いますが、そのワーニャを巡る風景は、今の私、そして平成が終わる日本、さまざまな課題を解決できぬままの世界と多くの点で共通するものだと感じ、今回「ワーニャ伯父さん」を製作することに決めました。 

私たち生きているものは、誰一人としてワーニャの涙と無関係ではいられません。人ひとりの時間は有限であるという当然の事実は、不安定ながら未来あるソーニャに対照されて、よりはっきりと浮かび上がります。しかし、そのソーニャでさえ、ワーニャと同様に有限であり、ワーニャよりも豊かな人生を送れるとは限りません。それどころか「ワーニャ伯父さん」に登場する人物は皆、ほしいものが得られず、求めているひとから認められていません。その背後で時間だけは刻々と過ぎていきます。これはまさに私たち一人ひとりの物語であり、私たちの社会/世界の物語だと、私は感じています。
        ― 鳴海康平(第七劇場 代表 演出家、Théâtre de Belleville 芸術監督)



◆登場人物の名前に隠されたキャラクター像◆

ロシア文学では、登場人物たちの名前を覚えるのに一苦労ですが、実はこの名前に物語の手がかりが隠されています。名前そのものがキャラクターの役割を表しているのです。

ワーニャ

日本名では太郎のように、ロシアで最もポピュラーな名前。亡き妹の残した領地を管理し、妹の夫である教授を崇拝して、平凡な人生を送ってきた。イワン。キリスト教の聖人イオアン=聖ヨハネが由来。

ソーニャ

ワーニャの亡き妹とセレブリャーコーフの娘。ワーニャの姪。勤勉で聡明。ソフィア。「智慧」「叡智」を象徴している。
エレーナ セレブリャーコーフの若く美しい後妻。27歳。学者としての才能に惹かれ、セレブリャーコーフと結婚する。作中では、自身を“添え物みたいな女”と称している。「光」「輝き」を象徴している。
セレブリャーコーフ 退職した大学教授。ウラジーミル・アレクサンドル。皇帝の名にも用いられ、「威光」「権威」を象徴する。


アーストロフ

医者・自然保護活動家。ワーニャの友人であり、セレブリャーコーフの診察をしている。ミハイル。旧約聖書に登場する大天使ミカエル(人々を病から救い、正しい方向に導く七大天使の一人)に由来。
ヴォイニーツカヤ夫人 ワーニャの母。信心深い。マリヤ。聖母マリア。

 


◆報われない人たちへのレクイエムとしての演出◆

原作では、ソーニャが絶望したワーニャを慰める美しい台詞で幕を閉じます。しかし、もしも仮に、救われると信じて誰よりも耐え続けていたソーニャが若くして亡くなってしまったとしたら…。今作では、そんな仮定のもと、ソーニャの墓標の前で登場人物たちが花を手向けるところから、物語を回想していきます。歴史を振り返ると、私たちは往々にして失って初めて、犠牲となった人々の声なき声を、そして自分たちの過ちを知ります。けれども、そうなる前に、報われない人々の声を聴き、未来に何を残せるかを考えなければなりません。今作で使用されるパニヒダ(ロシア正教で使用される死者のための祈りの音楽)は、厳かにそのことを私たちに教えてくれます。


稽古風景より

劇団設立20周年公演
第七劇場「ワーニャ伯父さん」

原作 A・チェーホフ
構成・演出・美術 鳴海康平
出演  木母千尋 小菅紘史 獅子見琵琶 藤村昇太郎 諏訪七海 
    牧山祐大(SPAC-静岡県舞台芸術センター)
日時      7月14日(日曜日) 14時/18時    
    7月15日(月曜祝日)14時    
    上演予定時間|約100分  ※各回終了後、トーク有
会場  三重県文化会館 小ホール
料金  《整理番号付き自由席》一般2,500円(当日3,000円)
    25歳以下1,000円 18歳以下500円
    ★三重県文化会館、エムズネットにて販売中。

詳細はコチラ

取材ボランティアレポート「こいのぼりがいっぱい!」

こいのぼり2019

寒のもどりで関東に雪が降った翌日。
まだ冷たい強風の中、企画運営ボランティアとそうぶんスタッフが150匹ものこいのぼりを揚げると言うので写真撮影がてらお手伝いに行ってきました。

ボランティア初日の朝9時。
雨天順延のお天気を気にしながら祝祭広場に到着です。広場にはもう数人のボランティアらしき人たちが集まってきています。
「さあ始めましょうか!ワイヤーを伸ばしますよー」とスタッフがニコニコと威勢良く開始を告げる。

伸ばしたワイヤーに等間隔でついているフックにこいのぼりのロープを掛けていきます。
フックが硬くてちょっと手強い。
しばし広場は無言となります。
でも、みんなが真剣になるのはそれだけが理由ではありません。
時々強風が吹く広場では、きちんと留めておかないとロープが切れてこいのぼりが飛んでいってしまうのです。
ロープが掛かったらフックの上からさらに結束バンドで固定します。

「この固定の仕方は間違ってるよ、ここを留めないとね。ここだと風で引っ張られてフックが開くかもしれないからね」
ちゃっちゃっと手際よく固定していくボランティアのY氏は立ち姿も力強い・・・って、あれ?さっき居ませんでしたよね。
「途中抜けてプールに泳ぎに行ってきた」
元気だ。そして、自由だ!
自分の好きな時間に無理なく活動ができる。それがそうぶんのボランティアの良さなんでしょうね。

こいのぼりを並べて、色をそろえて長さをそろえて。
パッと散った色とりどりのこいのぼりたちで広場はお花畑のよう。

「さあ、ワイヤーを上げますよー!お願いしまーーす!」

カーゴパンツに黒いスタッフジャケット、ヘルメットにトランシーバーを携えて屋上のスタッフと連絡を取る女子スタッフたちはガテン系の現場監督のよう。なんとも頼もしい。

作業風景
作業風景


連絡をもらって左右の建物の屋上で待機していたスタッフがグングンっと力強くワイヤーを引っ張っていく。
メザシのように吊されていたこいのぼりたちがズンっズンっと静かに空へ上がっていく・・・。
まだまだ、どんどん、どんどんと引っ張られ、みんなの目線も上へ上へと上がっていき総長7メートルのこいのぼりがあんなに高く。

「第一弾完了ですっ」
ワイヤーにずらりと並んだ色とりどりのこいのぼりたちが一斉に風を受けて空に泳ぎ出す。

こいのぼり

「いいわねぇ、こんなに大きなこいのぼりは最近見ないものねぇ」
「はい。それにこれだけたくさん並んでいると壮観ですよね」
日本にこいのぼりがあって良かった!どこかで聞いたことがあるフレーズをかみしめて、みんな青空を見つめる。

「あ、飛行機雲!」
「あっちにもあります!」

ガテン系だった女子たちが急にフツーの女子に返ってスマホを空に向ける。
春の偏西風に乗った飛行機にこいのぼり。
そうぶんの満開の桜にこいのぼり。

「明日は雨になるそうなのでこの景色はとりあえず今日だけですね」
そっか、残念。
けど、どんなことでも一番が見られるのは頑張った者の特権。ちょっとお得な気分。

「あ、でも明日はそこの廊下に小さいですけどこいのぼりを揚げるんですよ」
え、室内にこいのぼり?
「そうぶん25周年のイベントなのです」
ふふ、と自慢そうに笑うスタッフ。

そうか−−−
じゃあ、『あしたもそうぶん!』。

(文と写真/取材ボランティア:鈴木ゆかり)

春のそうぶんに行こうよ!こいのぼりがいっぱい!!

開催期間 2019年4月12日から5月6日まで
場所   三重県総合文化センターエントランス・広場

イベント詳細ページへのリンク

台湾 文化の交差点で味わう優しいひととき 〜舞台「珈琲時光」台湾公演レポート〜



第七劇場(三重)とShakespeare’s Wild Sisters Group(台北)ー2つの劇団による日本と台湾の国際共同制作として、2016年より始まった演劇プロジェクトNotes Exchange。そのフィナーレとなる舞台「珈琲時光」の台湾公演が、12月1日に開幕しました。今回は、その小旅行の様子をご紹介! (Photo:松原豊)

淡水の街並みと、丘の上に立つ雲門劇場



 

 台湾公演の会場は、台北駅前から地下鉄MRTで約40分。博物館や公園が点在し、アーティスティックな雰囲気が漂う人気のスポット・淡水地区にあります。雑多で豊富な食材が揃う淡水老街には、屋台が立ち並び、100円ほどで味わえるイワシのつみれスープ「魚丸湯(ユーワンタン)」は絶品。更に河沿いを進むと、お洒落なカフェや雑貨屋が立ち並び、夜にはこの時期、幻想的なイルミネーションを見ることができます。  

 そこから小高い丘のほうへ歩みを進めると、見えてくるのが雲門劇場。緑に囲まれた中に、遊び心溢れるオブジェが点在し、眼下にはフォトジェニックな景色が広がります。雲門劇場は、世界的に有名なダンスカンパニー「雲門舞集」の本拠地。基金を設立し建てられた民間の劇場で、稽古場とホールを併設し、曲線美の外観が近未来を思わせます。敷地内の蓮池には「旋的冥想(めぐる瞑想)」と名付けられた、雲門第一人者のパフォーマー羅曼菲(ルオ・マンフェイ)の像も。


 



 

音楽のように日常を紡ぐ戯曲と 質感や温度が伝わる演出





 そんな由緒ある劇場で幕を開けた舞台「珈琲時光」。小津安二郎がセットの小道具にも本物の一級品を使用するなどのこだわりを見せたように、今回の舞台も衣装や食器にもセンスが光ります。初日は、老若男女100名以上のお客様が訪れ、12月3日にはレセプションパーティーも開かれました。その中からいくつか現地の声をお届けします。

《珈琲時光》多重的人物丶時空丶語言丶物件…,猶如多重旋律線的分進交融和對話。?一條旋律線,既能共存,也能獨自存在,自成一個世界。這樣的時光,?是複雜,但在呈現上,卻能有條不紊,乾淨明晰,簡約中又不失温度,甚至連字幕的成型與速度,也創造了空間的節奏。江文也和小津是故事的人物,或只是符號,王嘉明和鳴海康平的交會更成就了一齣好戲。
—林采韻(藝評人)

《珈琲時光》重層的な人物、時空、言語、モノ…、いくつものメロディが交わり、溶け合い、対話を成していく。メロディごとに共存することも、単独で存在することもでき、1つの世界を構成している。このような時間、複雑で、しかしあるがままで、秩序立てることもできて、洗練され、シンプルかつ温度を失わない。字幕に至っては、その心地よいスピードで、空間のリズムをも創造していた。江文也※1と小津は物語の中の人物であり、あるいはただの記号であるが、王嘉明と鳴海康平の試みは成功していた。実によい芝居であった。
—林采韻(劇評家)

導演鳴海康平的簡潔俐落,卻從王嘉明的複雜中,萃取出一種透明感,以往王嘉明的多線處理中所?生的和聲外音也好、裝飾音也好、不協和音也好,都被梳理成存在但看不見的光,但我最喜愛的是,鳴海康平雖然以極簡的手法塑造《珈琲時光》,但有別於極簡常伴隨的冰冷,鳴海卻賦予整齣戲一個剛剛好的温度—就像??,温熱不湯口。
—林芳宜(作曲家)

鳴海康平の演出はシンプルで無駄がなく、王嘉明の複雑な戯曲から、透明感を抽出して、これまでの王のマルチライン処理で生成された外部音、装飾音、不協和音、それらすべてが透過されて、目には見えない光になっていた。しかし、私が最も好きなのは、鳴海康平がきわめてシンプルな方法で《珈琲時光》を形作りながら、冷めてもおらず、熱すぎもせず、ちょうど良い温度でコーヒー(作品)を提供していた点だ。
—林芳宜(作曲家)

 日本側の演出家・鳴海康平さんと、台湾側の劇作家・王嘉明(ワン・ジャミン)さんの戯曲が、まるでパズルのピースのようにはまり、舞台上に豊かな劇空間が広がった瞬間でした。




そしてバトンは三重・金沢へ

 盛況のうちに幕を閉じた台湾公演。2月には、いよいよ三重・金沢公演が開幕します。多感な青春時代を三重で過ごした小津安二郎。その小津へのオマージュを込めて、台湾映画の巨匠・侯孝賢(ホウ・シャオシェン)※2が製作した映画「珈琲時光」。そして、台湾の水利事業に貢献した金沢出身の技術者・八田與一※3。三重・台湾・金沢がつながり、一つの味わいが生まれる瞬間をぜひ劇場でお楽しみください。


 

【注釈】
※1 江文也(こうぶんや)…1910-1983年。台湾出身の作曲家・声楽家。日本に留学し1936年のベルリンオリンピック芸術競技では管弦楽曲「台湾舞曲」を発表。のちに大陸に渡るも戦争によって国籍を奪われ日本と中国に2つの家族を持つことになる。映画『珈琲時光』では、ヒロイン・陽子がライターとして彼の生涯を調べていく。

※2 侯孝賢(ホウ・シャオシェン)…1947年-。台湾の映画監督。1989年の第46回ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞(『悲情城市』)をはじめ、国内外の数々の映画賞を受賞。2003年には、小津安二郎生誕100年を記念した映画『珈琲時光』(主演:一青窈・浅野忠信)を製作している。侯監督と台湾側の劇作家・王嘉明さんが友人であったことから、今回の舞台が実現した。

※3 八田與一(はったよいち)…1886-1942年。金沢出身の土木技術者。台湾へ渡り、上下水道の整備に貢献したほか、烏山頭ダムを完成させ嘉南地域の農業を救った。この功績を称え、ダムの近くには彼の銅像と記念館が建てられている。

三重県文化会館×金沢21世紀美術館 
第七劇場×Shakespeare’s Wild Sisters Group

日台国際共同プロジェクト Notes Exchange vol.3
舞台「珈琲時光」

企画協力 侯孝賢
脚本   王嘉明
演出   王嘉明 鳴海康平
出演  【台北】Fa、圏圏 
    【三重】佐直由佳子、小菅紘史、
        木母千尋、菊原真結、三浦真樹  
    【静岡】鈴木真理子〔SPAC〕 
    【金沢】西本浩明〔演芸列車「東西本線」〕
日時       2月10日(日) 14時/19時
     2月11日(月祝)14時
     上演予定時間|約100分 
     ※日本語・中国語・英語字幕付き 
     ※各回終了後、トークセッション開催
会場   三重県文化会館 小ホール
料金  《整理番号付き自由席》一般2,500円(当日3,000円)
     25歳以下1,000円 18歳以下500円
★三重県文化会館、エムズネット、第七劇場WEBサイトにて販売中。

詳細はコチラ

最近のブログ

カレンダー

<<2024年09月>>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      

カテゴリ

アーカイブ

このページの先頭へ

メニュー