取材ボランティアレポート「小森あやさんとヒビユウさんの窓アート」
12月14日(水曜日)から3月26日(日曜日)まで展示されている「小森あやさんとヒビユウさんの窓アート」。今年の窓アートのテーマは「ブレーメンの音楽隊」です。
「ブレーメンの音楽隊」のお話を簡単に説明させていただくと……
「様々な理由で家から逃げてきたロバ、犬、猫、おんどりが音楽隊に入るためブレーメンへ向かいます。その道中、泥棒が家でごちそうを食べているのを見つけ、4匹の動物たちは協力して泥棒を追い出し、その家で平和に暮らしました。」という物語です。
12月5日の休館日、一足先に窓アートの制作現場を見学させていただきました。
下描きの様子やイラストレーターさんの作品への思いなどを聞かせていただける貴重な機会となりました。
館内に入ると絵の具のつんとした匂いがしていました。足場を組んで、とても大きなガラス窓に小さなイラストレーターさんが集中して作品を描いていました。
エントランス上の長い窓を担当されたヒビユウさんの作品は、屋外から見て左から右にかけて「ブレーメンの音楽隊」のストーリーが進むようなデザインが特徴です。またMikkeの大きな窓を担当された小森あやさんの作品は、「ブレーメンの音楽隊」の楽しそうな雰囲気が伝わってくる表紙絵が特徴的です。
ある程度絵が描けたら外に出て、位置や大きさを確認する。その作業を繰り返して完成させていったそうです。
そして作業がひと段落ついた際にお二人にいくつか質問にお答えいただきました。
質問:一番こだわったポイントはどこですか?
- 小森さん
- 小さいお子さんからご年配の方まで幅広く楽しんでもらえるにはどうすればいいかを考えてデザインしました。
- ヒビユウさん
- 絵を見るだけでストーリーが分かるような作品にしたいと思いました。また、小さい頃に読んだ「ブレーメンの音楽隊」を思い出しながら、「そういえばこんなシーンあったな」と思って楽しんでほしいです。
質問:どのようなところに注目してみてほしいですか?
- 小森さん
- 楽しそうな雰囲気を絵から感じ取ってほしいです。
- ヒビユウさん
- 絵の流れやストーリー性を楽しんで見てほしいです。
お二人はとても物腰が柔らかく気さくな方で、質問にも丁寧に答えていただきました。しかし作業をしているときは真剣で、休憩されているときの朗らかな雰囲気とのギャップがとても印象に残っています。
後日完成した作品を拝見して、朗らかなお二人の雰囲気がそのまま作品に表れていました。またガラス窓に目いっぱい描かれた作品はとても楽しそうな感じが伝わってきました。
窓アートは3月26日(日曜日)まで展示されていて、休館日も屋外からご覧いただけます。お立ち寄りの際はぜひ足を運んでみてください。
(取材ボランティア:ymk)
取材したイベント
小森あやさんとヒビユウさんの窓アート
2022年12月14日から2023年3月26日まで