取材ボランティアレポート「暗黒の宇宙に挑むアルマ望遠鏡」
そうぶんの主催イベントを取材ボランティアがお伝えします。
平成27年6月20日(土曜日)13時30分から、国立天文台天文情報センター広報室長の平松正顕さんが、「暗黒の宇宙に挑むアルマ望遠鏡」と題してお話をしてくださいました。果てしない宇宙についてのお話には、いつもロマンを掻き立てられます。聞いていると難しくて、途中でわけがわからなくなっても、宇宙の話というと、また心が動きます。他の人もそうなのでしょうか。当日、会場は満員状態でした。
小さな望遠鏡を組み合わせてひとつの大きな望遠鏡(干渉計)にすることで、圧倒的な感度が得られるのだという発想には驚きました。その結果、アルマ望遠鏡なら、「東京から大阪の一円玉が見える」というのです。また、今までの普通の望遠鏡では見えなかった暗い塵やガスの流れがみえることで、銀河や惑星がどうやって生まれたかを解明していくことが可能となるということでした。アルマ望遠鏡の目指す視力は6000以上ということですが、今は2000まで到達しているそうです。視力6000に到達したら、一体どんな宇宙がわれわれの前に姿を見せてくれるのか、とても楽しみです。
ほとんど雨のふらないチリのアタカマ砂漠というアルマ望遠鏡に最適の地を探すことにも、莫大な費用とエネルギーがかかっています。多額の費用と様々な分野での高い技術がいることから、日本は米国・欧州と合体してアルマ計画を進めてきています。これから予定の視力6000を達成するまでにも様々な困難があると思いますが、人類の新しい夢の拡大に向かって、利害のぶつかり合うことの多い世界関係の中で、理想的な国際協力を実現させて行ってもらいたいと思います。
視力6000を達成されたときには、また私たちに大きな夢と希望を分け与えていただけるこのような機会を設けていただきたいと切望しています。今回は本当にありがとうございました。深く感謝致します。
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レポートした講座情報
暗黒の宇宙に挑むアルマ望遠鏡
日時 2015年6月20日(土曜日)
時間 13時30分から15時まで
会場 三重県生涯学習センター 視聴覚室
講師 平松 正顕さん(国立天文台チリ観測所助教・国立天文台天文情報センター広報室長)