1. 「男・女らしく」から『自分らしく』 性別による差別や偏見のない未来へ向けて

「性の多様性」を認め合う社会づくりは私たちの未来へ向けた重要な課題のひとつであり、個人の尊厳と平等を基盤に築かれるものです。多様な性自認や性的指向を尊重することは偏見や差別を減らし、社会全体の包摂性を高め、すべての人が自分らしく生きる権利を保障することにもつながります。それは、性別に関わらずだれもが生き生きと暮らしていける公正で協力的な社会=「男女共同参画社会」の実現にとっても重要な取組です。

三重県では条例の制定やパートナーシップ制度の導入など他の自治体に先駆けて取組を進めていますが、フレンテみえでも当事者による大型講演会をはじめ、LGBTQ+関連相談の実施や当事者サポートのための専門講座、高校生を対象にした大規模調査など、様々な事業を積極的に展開してきました。これらの経験や情報、培ったネットワークを活かし、また「性の多様性」に係る関心の高まりも最大限に活かして、県民の理解をさらに促進するプログラムを提供していきます。

2. 未来へ向けて! 男女共同参画の必要性を理解し、自ら推進していく人材を育成します

男女共同参画をさらに推進していくためには、様々な分野における多様な啓発に加え、実際に男女共同参画推進を担う人材の育成が不可欠です。令和2年度からスタートした「種まきプロジェクト」では、地域・働く場・社会課題解決の各視点から人材発掘および育成に着手。この取組は、「国立女性教育会館(NWEC)」の報告書にも掲載されています。次期指定管理期間では、研修だけに留まらず、当事者同士の地域を超えたつながりや活躍の場をさらに拡大するための環境整備なども併せ、発展的に実施していきます。