現状

 公益財団法人三重県文化振興事業団は、平成4年の設立以来、三重県の文化振興をミッションとして、三重県立図書館、三重県総合博物館、三重県立美術館をはじめ、県内外の多様な主体と連携・協働しながら活動に邁進してきました。

平成6年から30年間にわたり三重県総合文化センターの指定管理者(受託管理期間を含む)として、「文化」 のあるべき姿を基本にすえ、社会情勢や利用者のニーズ等も踏まえ、不易流行を旨として積みあげてきた実績 は、みなさまから高い評価をいただくとともに、これらの経験を通して培ってきたブランド力や専門性・ノウハウは、私たちのかけがえのない財産となっています。

今後もこれらの財産を最大限に活かすとともに、新たな発想と持続的な改善活動を通して、県民の皆様が心の豊かさと安らぎを感じ、知的な刺激を受けられるよう、文化にふれる機会を多く提供していきます。また、三重県における文化活動の拠点となる各施設(三重県総合文化センター、三重県立図書館、三重県総合 博物館、三重県立美術館)の周遊性を高め、各施設が相互に連携強化を図ることで、県民の皆様が学び、体験し交流する場となるよう取り組んでいきます。

私たちは、三重県総合計画「みえ元気プラン」並びに「三重県文化振興条例」「三重県文化振興計画」をはじめとした県施策などに沿って、県民の皆様が文化にふれ親しみ、創造できる環境づくりを進め、県民の誰もが文化芸術を通じて心の豊かさを実感できるよう、次の6点を総合的な基本方針として文化振興を図っていきます。

経過

 令和6年度、「三重県総合文化センター」は開館30年目を迎えました。
 開館以来令和元年度まで、三重県の文化の拠点施設として毎年100万人前後の施設利用者があり、ホール等の貸出施設利用率も年々上昇しているなど、一定の成果を上げてきました。厳しい情勢下にあっても、過去の実績と評価を損なうことのない事業展開を図る一方で、平成12年度から3ヵ年で効率的な組織体制の導入、貸館事業の一元化、営業機能の強化及び民間的発想でマネジメントできる人材の確保など、組織改革、業務見直しを遂行してきました。

  • 平成6年10月、三重県総合文化センターが開館しました。
  • 平成13年4月から文化会館長に民間出身者を登用、平成14年4月には生涯学習センター、男女共同参画センター、施設利用サービス室(当時)の所属長を民間から登用するなど、マネジメント能力の活用を図っています。
  • 平成13年度には、ISO9001品質マネジメントシステムの認証登録を受け(平成14年3月29日付)、より一層の顧客満足度の向上及び業務の効率化を図っています。また、中期経営計画(平成14~16年度の3ヵ年計画)を初めて策定し、活力ある組織づくりを計画的に推進してきました。

  • 平成14年度に県で発足した、さんプロジェクトグループ(当時)との協働により、センターの在り方、理想的な運営方法、他館教育施設との連携等について、検討を重ねてきました。

  • 平成16年10月1日以降、三重県総合文化センターの管理運営に指定管理者制度が導入され、当事業団が平成19年3月31日までの2ヵ年半の指定管理者に指定されました。

  • 平成18年12月には当事業団が2期目となる平成19年4月1日から平成22年3月31日までの3年間の指定管理者に指定されました。

  • 平成21年12月には当事業団が3期目となる平成22年4月1日から平成27年3月31日までの5年間の指定管理者に指定されました。

  • 指定管理者制度開始後、施設貸出サービス、来館者サービスを中心にルール・サービス改善を図り、貸出施設の利用率は平成16年度から21年度と6年度続けて過去最高値を更新しました。
  • 文化・生涯・男女の各事業分野においても、拠点機能を活かした出前連携事業、アウトリーチ事業や総合性を発揮した部門連携事業を積極的に展開しました。
  • 平成23年7月1日から当事業団は公益財団法人として新たなスタートを切りました。
  • 平成26年12月には当事業団が4期目となる平成27年4月1日から平成32年3月31日までの5年間の指定管理者に指定されました。

  • 平成26年12月に平成26年度地域創造大賞(総務大臣賞)を受賞しました。
  • 平成2912月には当事業団が三重県総合博物館、三重県立美術館、三重県立図書館の一部指定管理者として、平成3041日から平成32331日までの2年間の指定管理者に指定されました。

  • 令和元年12月には当事業団が文化交流ゾーン(三重県総合文化センター、三重県総合博物館、三重県立美術館、三重県立図書館)の指定管理者(総合博物館、県立美術館、県立図書館は一部指定管理)として、令和2年4月1日から令和7年3月31日までの5年間の指定管理者に指定されました(5期目)。
  • 令和2年度、新型コロナウイルス感染症の影響により施設利用者が激減し、年間来館者数は16万人となりました。

  • 令和6年度、「三重県総合文化センター」は開館30年目を迎えました。
  • 令和6年12月には当事業団が「三重県総合文化センター等指定管理(総合博物館、県立美術館、県立図書館は一部指定管理)」の指定管理者として、令和7年4月1日から令和12年3月31日までの5年間の指定管理者に指定されました(6期目)。