1. お客様が求める「当たり前品質」を安定的に提供
システム、ツールを活用した業務の最適化・効率化の一環として、公衆無線LAN環境を活かした設備 使用方法のレクチャー動画 情報アクセシビリティの向上を目指します。国内最高水準の「サービス」「サポート」として、おまかせサービスの1つ『会場設営サービス』一部を刷新。アウトソーシングによる継続性・ 拡張性の向上を目指します。一方で、コロナ禍のニーズを受けて開始した『光高速通信サービス』については一定の役割を終えたため、終了します。
貸館アンケートの回収率は50%程度で推移しており、継続したフィードバックの受け入れができています。 お客様の声に寄り添ったサービスや改善活動を継続実施します。 事業団主催事業(主に演劇公演)を舞台管理技術の研鑽の場とする新たなプログラムを開発し、専門性を持った人材の育成に努めます。
2. 文化施設が考えるウェルビーイングを追求した取組の充実
学校向け劇場見学ツアーについては、単なる施設見学にとどまらない、体験や学びの要素を盛り込んだ 「参加型学習プログラム」としてブラッシュアップし、学校教育分野等との連携を進めます。劇場を地域(県 民)の誇りに感じる事業として、ホールの立地条件や個性を存分に発揮したクラシックCDの録音や、ボランティア(県民)との協働による楽器の熟成・管理などに取組みます。
あらゆる方に寄り添う情報補償の充実が求められている現状について、UDトークの内部利用の促進 (聴覚障がいを持つ職員)、赤外線補聴システムの管理、コミュニケーション支援ボードの活用促進に向け た研修などを実施します。 望まない受動喫煙を防止することを目的に、館内の完全分煙化と喫煙率の高い劇場関係者のニーズを両立した『健康増進法』に準拠した配慮に引き続き取組みます。
3. 三重の劇場をリードする信頼の「安全」「安心」
貸館の専門部門として年間5,000件を超える施設利用を対応していく中で、さまざまなケースに遭遇します。特に、舞台作業者の安全性確保においては、三重県のリーディングホールとしてリーダーシップを発揮し、最も高い安全意識と運用で、開館以来、人身事故ゼロ(貸館業務)を更新中です。
一方、照明や音響といった専用設備の老朽化対策(大規模改修)についても、施設設置者と綿密に連携を取りながら、迅速・適切な処置を心がけてまいりました。今後も長期保全計画の新規策定等、開館当時の機能を損なうことのないようできる限りの維持・更新に努めます。
4.地域に必要とされる劇場ならではの取組みの充実
劇場をはじめとした文化施設は、芸術家や文化団体、また一部の愛好家だけのものではなく、あらゆる人々が豊かな生活を送る上で不可欠なものであるとともに、現代社会において人と人をつなぐ重要な役割を担っています。
私たちは、一人でも多くのお客様にご利用いただける施設をめざし、文化芸術の振興を通じて地域における社会参加の機会の拡充に取組むべく、学校向け社会見学の実施『劇場法第15条(学校教育との連携)』や、障がいのある方を対象とした劇場見学の実施『文化芸術基本法第2条(基本理念)等』、関係法令の趣旨に則った取組みに注力しています。
令和6年度は、これまで蓄積してきたノウハウを基に、参加対象に寄り添ったプログラムをデザインするなどし、より安全安心な体験学習の場の提供に努めます。加えて、これらの取組を地域のみなさまに認知いただけるよう発信力強化にも注力します。