杉本郁子さん -後半ー

いくちゃん画像

昨年度フレンテみえで開催された「女性のためのエンパワーメント・スクール『まちへの想いをカタチに。ススム、変わる!』」を受講いただき、「笑い」を広げ活動していきたいと発表された杉本郁子さん(愛称いくちゃん)にお話をお伺いしました。講座の後、フレンテみえに講座の御礼にも来てくださったいくちゃん。講座中のこと、その後ご自身の活動がどのようにすすんでいったのか(本人は「シンデレラストーリーみたい」とおっしゃっていました)、現在、今後への想いなどについて、たっぷり語っていただきました。

受講後に進んだこと

自分が「笑い」についてスーツを着て説明する日がくるなんて

パワーポイントなんか使ったこともなかったのに、発表するという目標があったから、ああやって作ることができた。それが今ほんっとに大きな財産になっていて。今まではイベントでも「じゃあみんな今から~しましょうー」っていうような、体操・エクササイズ中心だったのが、なんと先日パワーポイントで資料作って、プロジェクター使って、スーツ着て説明したんです。自分が「笑い」についてスーツを着て説明する日がくるなんて考えてもいませんでした。去年の講座を受けるまでは、イメージはあっても、他の先生とか見ているだけで、まさか自分が…って。それができる日がくるなんて、ほんとびっくりです。

(聞き手)受講後、講演会の講師としてデビューされたんですよね。すばらしいです。葬儀会館でも何かされたとか?

つらいこと、悲しいこと、笑い飛ばしちゃえーみたいな

笑いヨガクラブの案内

そうそう。葬儀会館の見学会とか事前葬儀の相談とか、そういうイベントの時に「笑い」を届けるということをやりました。私自身が終末期介護を経験したときに、どん底になってしまって。だったらそんな時、つらいこと、悲しいこと、笑い飛ばしちゃえーと思って。

それで「笑ってエンディング」っていうキャッチコピーが生まれたの。
今でもフェイスブックとかにずーっと載せてるんですけど、それを見て葬儀会館の人を紹介してくれる人が出てきて。で、葬儀会館の人にその想いを言ったら「面白い」ってことになって。最初はみんな「葬儀会館で笑う」ってびっくりするんだけど、本当にむしろ一番必要っていうか。
やっぱり葬儀会館に事前相談に来る人なんかは、もうあとちょっとで大切な人とお別れするかもしれなくて。相談の前に「1時間みんなで笑い体験しましょう」ってなると、結構前向きに、っていったら変だけど、もうほっぺピンクになりながらその後相談に向かう人もいて。そして、家に帰ってからもできるようなエクササイズを必ず2個くらい、これだけは覚えて帰ってくださいねってものを伝える。もし嫌なことやつらいことがあっても、ちょっと笑って手放しましょうと、そんなお持ち帰りをしてもらうために。

これからの目標

いくちゃんの集合写真

「今日も笑いに来たー。あははー。」って来て、「はぁ、すっきりした」って帰ってもらえたら

会社の一般の社員の人たちに、「笑い」を伝えられたらと思っています。今、働き方改革とかって言われてるけど、うつ病とか自殺する人とか、本当にいちばんストレスを抱えている人っていったら、現役で働いている人たち。だから、「大人の放課後、笑い転げちゃおう」っていうのを立ち上げて、「一杯飲んで帰ろうか」じゃなくて、金曜日やサタデーナイトに「ひと笑いして帰ろっか」っていうのをやりたい。男性が職場とかでのストレスをどこかで発散してから帰っていったら、妻への暴力とか子どもの虐待とかも減ってくるのではと思うから。スーツ着たサラリーマンの人が、仕事終わってから駆け込みで「今日も笑いに来たー。あははー。」って来て、「はぁ、すっきりした」って帰ってもらえたら。
で、これからの目標が、これを企業さんとかの研修に入れてもらうっていうこと。企業研修で、「笑いで心の健康」。今年のチャレンジですね。

「0歳から100歳までの笑顔をつくりだす」っていう目的が「笑いの学校」につながった

笑い転げちゃおう

もうひとつは、新しい何かオリジナルのコースを確立すること。最初は笑いヨガに特化したことしか考えてなくて「笑いヨガの実施」っていう感じだったけど、そうではなくて「笑いと楽しい介護について」とか、「笑いとこれからの健康」とか「笑いと終活」とか自分なりのオリジナルのテーマを決めて。

それから、自分の得意を生かして、ハンドメイドもプラスして。パステルで絵をかいたり、吹き付けの絵、それからデコパージュ。こういうのもコースの中に入れて、組み合わせられたらいいかな。誰かを笑顔にしたい、「0歳から100歳までの笑顔をつくりだす」っていう目的が、講座で発表した「笑いの学校」につながった。今になって「あっ、つながった」って。笑いヨガもひとつの笑顔をつくるためのツールだけど、そこだけにおさまらず、目的のためにもっといろんなことを考えられたら。私ならこういうハンドメイドも組み合わせられるし、とか。

あの時発表したことに、ちょっとでも近づけられるように

発表したあの時はまだ夢の話だったのに、でもその夢を人に語って、それが「私はこういう風にします」というイメージがすごくできたっていうのかな。やっぱり「有言実行」じゃないけど、みんなに発表した手前、「ちょっとしんどい、もうやめようかな」って思うこともあるけど、「あぁ、やっぱりやってみよう」って思う。
あの時、発表したことに、ちょっとでも近づけられるように。

この講座に参加しようかどうか考えている人へ

人生変わるから。この講座で出会う人は、出会うべくして出会う人だと思う。

絶対、この講座を最後までやりきったら人生変わるから。皆さん、その時の自分を楽しみにして、この講座をがんばってほしい。そのときは繋がらなかったにしても、ある日、点と点が全部つながって輪になったときに、「あっ、これだったんだ。あの時先生が言ってたのはこのことだったんだ。」って、自分の中に答えが見つかる。4回をとにかく、貴重な時間だと思ってやってもらえるとうれしいです。この講座で出会う人は、出会うべくして出会う人だと思う。そういうための講座だと思うから。最終回が終わったら、「それからの自分が楽しみ。」っていう感じに、きっとなれる。

今年度受講生へのメッセージ

去年、この講座で私も、本当に変わりました。たくさんの方のご参加、楽しみに待っています。