岡田光代さん -前半ー

みつよさん写真

昨年度フレンテみえで開催された「女性のためのエンパワーメント・スクール『まちへの想いをカタチに。ススム、変わる!』」を受講いただき、「この街だからこそできる子育てを応援したい」と発表された岡田光代さん(以下みつよさん)にお話をお伺いしました。講座のこと、その後の変化、今後への想いなどについて、たくさん語っていただきました!

講座を受講したきっかけ

以前参加した講演会でグループ別に座った時に、たまたま当時のフレンテみえの所長さんが私の前で。その時に、いろんなお話をしている中で、「女性が『想い』に向けて前に一緒にすすんでいくことが大事。フレンテでも講座などで応援したい」とおっしゃっていて。それで、この講座のチラシを見たときに、「あっ、これだ!」と思って。あの時、フレンテの取組についてもお話を聞いていたので刺激をもらったっていうか、ちょっと気にしながらチラシやホームページなど、いろんなものを見ていたんです。
でも、ぎりぎりまで「どうしようかな」と思っていて。たぶん申込締切直前に、「行事が重なるかもしれなくて、参加が無理な回があるかもしれませんが大丈夫ですか?」っていう感じで、お電話したと思うんです。

(聞き手)そうでしたね。でも、運良く行事は重ならなくて、発表もしてもらえて。

講座のこと

(聞き手)受講してみて、いかがでしたか?

大きく変わりました、私。今まではお勤めしながら、こういう活動は土日とかお休みの日だけしてたんですけど、「これでええのかなー」ってずーっと思っていたんです。でも、もうこの講座を受け終わったあと、すぐにお勤めをやめて、自分の子育て支援、女性の支援のための「みつよルーム」一本で動くようになりました。私にとっての一番大きな変化は、そこかなと思います。

岡田さん写真

自分の思ってたことを整理できる場所

私も「講座を受けて実際何が変わるんかな?」とよくわからなかったんですよ。でも、この講座は「自分にはこんな考えがあるんやぞ」って思っていたことを整理できる場所っていうか、想いを整理して「自分の想いは何か」「そのために何が必要なのか」「今後の目標は何なのか」ってことも分かったし、あと、やっぱり同じ「想い」に向けて取り組む仲間と出会えたことが大きかった。そしてもう一つ、「プレゼンテーション(発表)」っていう機会を与えてもらって、地域や関連の組織の方にこの想いを分かってもらえたってことが、やっぱりこの講座のおかげやなぁとすごく実感しました。想いを発表した後は、いろんな反応をいただいて、発表を聞いてくださった女性支援の仕事をしてみえる社長さんから個別にメールをいただいたり。それからも、それとなく私の活動を見ていてくださっているようで、コメントをいただいたりすることも多くなりました。その社長さんは昔から私のボランティアの活動も見てくださっていて、「あなたはそれを、ボランティアなのかお仕事にするのかはっきりしないとダメですよ」ってもう何年か前から言われとったんですよ。だから、私が「変わった」ってことを見てもらえて、本当に良かったなぁと思います。

わたしの「想い」

自分で自分の「想い」を伝えることができないか

私、もう何年もずーっと子育てのボランティアとして活動してたんですけど、自分が主になるんじゃなくて、団体のアドバイザーのような形でお世話になってたり、他にもいろんなところでボランティアとしてやってたんです。
ボランティアの活動も好きだけど、「自分のこの『想い』を、自分の仕事としてやっていくことはできないかな」と、ずーっと思ってて。だけど、「どういう風にして切り出したらいいかな」とか、ずーっともやもやしていて、よく分からなかったんですよ。そんな状態で何年か過ぎてたんです。

子どもが小さい時だけじゃなく、ママの生涯にわたって、応援していきたい

昨年は「この街だからこそできる子育て」っていうタイトルで発表したんですが、「子育てしているママやパパを支援しています」っていうだけじゃなくて、私の想いとしては、ママが子育てをしながらお仕事に復帰するのもそうですし、子どもが大きくなってから女性として自分がやりたかったことができるってこともそうですし、子育てだけじゃなく生涯にわたって、ママたちに寄り添った活動をしたいなっていう想いがあるんです。
「子育て支援」って、子どもが小さい時だけのイメージになっちゃうかもしれないけど、そうじゃなくて子どもが思春期に入ったとき、ママが子育て終わったときとか、その子どもが今度はパパになったときとか、そういうことを思い描いて活動していきたいなと思ってるんですよ。人からは、「そこら辺もっと明確に打ち出した方がええよ」って言われるとこなんですけど。でも、どうやってそれを打ち出したらいいかなっていうのが課題。うーん。考え中です。

「遠回りが近道」子どもが教えてくれた

それと、子育てって楽しいこともいっぱいあるんやけど、思春期になるともう本当に親は手を出せやんってときもあって。私自身もすごく大変やった時期があるんです。その時にね、当時は相談する窓口ってそんなになかったんですよ。自分が調べたり勉強するしかなかった。そんな想いもあって、この「子育て支援業」をずっと続けてるんですけど。いろいろあったけど、まぁ結局、「遠回りが近道」っていうことを子どもから教えてもらえたので、そんなことも含めて、私の力でどこかお手伝いできることがあったらなぁと思うんです。

  

受講後にすすんだこと

(聞き手)素敵な名刺をつくられたんですね。

名刺を指さすみつよさん

これはね、ここの受講が終わってすぐに、松阪で子育てをしているママにお願いして、2ヵ月後くらいには完成してました。

(聞き手)講師の先生も、名刺は「顔」になるから、ちゃんとこだわって作った方がいいよっておっしゃってましたね。

そう!それでさっそく、名刺を作ることをお仕事にされている方にお願いしたんです。何人か松阪にも名刺を作ってみえる方はいるんですけど、いちばん私のことを分かってくれるなぁっていう、感覚が近いかなって思う女性にね、お願いしたんです。やさしさを表現するように、名刺のふちを丸くしてもらったり。

みつよさん名刺画像

それから、オンオフをつけるために、この活動専用の携帯電話を買いました。まだまだ、こちらよりも私の携帯にかかってくることの方が多いんですけど。そんなところから、意識は持ち始めましたね。

「みつよルーム」としての活動

(聞き手)「みつよルーム」の活動は?

「子育て関係」という枠にはとらわれず、地域のセミナーとかで、皆さんの声を聞く活動にも参加させてもらってます。また、新しくできた重度の障がい児の受入施設から「子どもたちを喜ばしたってください」と依頼があり、私のやってる「ふれあい遊び」で何回か行かせてもらったんです。子どもたちは自分の意志では動けないんだけど。いろんなことを考えてね、感覚遊びとか、音から刺激になったりするプログラムを考えて行ったら、手をあげたり、私の手を握ってくれたこともありました。そこでは、私自身もすごく勉強させてもらったなと思います。

他には、子育て支援を大切にしている企業へ行って、子どもが集まったときのイベントで絵本の読み聞かせとか、ふれあい遊びとかね、親子で来てもらってやっています。
それから、「みえの育児男子」の方々と協力して、以前からいろんな活動をやっていたり、また、インターネットテレビにも月に1回お手伝いに行っているんですけど、そこで「子育ちワークショップ」っていうコーナーを作ってもらって、そこで「私の今思う素敵なこと」について、色々お伝えしたりもしています。