南部貴子さん ―前半―

南部さん

令和元年度フレンテみえ 女性のためのエンパワーメント・スクール『女性の想いをカタチに。ススム、変わる!』」を受講いただいた紀北町の南部貴子さんにお話をお伺いしました。2月には女性がもっと明るく元気に活躍できるようにとの想いから、「自分の夢ややりたいことを語ったり聞いたりして、ひとりではなくみんなでつながって前へすすむ」というイベント「ママの夢サミット in三重」を開催された南部さん。想いの背景や講座のこと、今後の想いなどについて、オンラインで語っていただきました!

講座を受講したきっかけ

実は私、前回(1期)の講座の時も知り合いから「行ってみない?」と誘われてたんです。でも日程的にも合わなかったし、家が三重の南の方で会場から遠いこともあり、見送りました。で、最終回の発表は聴きにいったんです。そこで、あーっ、こういうことをするんやなあというのを見て、私もやってみようかなと思いました。

講座で何をやるかわからないと、会場までの距離の問題もあるし、気軽に行かれへんって感じのところはありますよね。でも、発表をみて、やりたいこととか方向性とかをまとめて、自分の中で整理して、発表するということが伝わったので、こういうことができるように色々教えてもらえる講座なんやろなというイメージがわきました。

で、1期の受講生の方から、「2期目がまたはじまるみたいやで、おもしろそうやで行ってきてみたら?」と言われて、じゃあ、行ってみようかな、と思って参加しました。

講座について

(聞き手)受講してみて、いかがでしたか?

おもしろかったです。やっぱりこういうところに来る人たちって、そこそこ前向きな人が多くて。中には、まだ自信ない…って方もいますが、そういう方も含めて、色々な方がくるじゃないですか。なので、そういうところで色々話をすると、自分にないものをもってみえる方がいっぱいいるんで、なんか話してておもしろいっていうか、参考にもなるし、こんな考え方もあるんやなとか、色々気づきもあったっていう感じでした。

オンライン

(聞き手)講座をうけて気づいたこととかありますか?

そうですね、例えば講座でとりくんだ「ジョハリの窓」。今まで聞いたこともあるし、みたこともあるけど、実際に具体的にそれをしたことはなかったんですよ。名前は講座とか行くとよく聞くんやけど具体的にやったことはなかったんですが、やりかたを教えてもらって、「自分とはどういうもんなん?」っていうところを、日頃も考えはするんやろうけどそれを客観的にみてっていうか、具体的に作業としてさせてもらえるもんで、そういう部分がすごくいいなと思いました。

(聞き手)なかなかそういう機会ってつくれないですもんね。

そうそう、だから、ああいう場で、強制的にやるっていう形じゃないと、みんな家でだったら絶対やらないから。こういうところで、やれるのはいい気がする。やっぱり、ひとりだとなかなかやりにくいところがあるけど、人がいるとやりやすいじゃないですか。みんなでやったほうが、なんか楽しい。みんなやってるなと思ったら、「ああ、自分もなんか考えようかな」とかいうのはあるけど、うちではなかなか…。

ふだんの生活に流されて、日頃自分のことをみつめる時間ってなかなかとれない。

なかなか自分のことを考える時間ってないですよね。ふだんの生活に流されていって、あんまり「自分って何?」とか考えないし。例えば「自分がわかっていて他人もわかっていること」っていうのは意外とわかりやすいけど、「自分がわからんことで他人が知ってること」とかって、あんまり考えることってないし…。でも本当はそれが一番考えないといけない、何かやっていくときには考えないといけないことのかなと思うので、自分の認識だけじゃなく、人からどうみられているのかという部分はとても大事なところなのかなと。その作業をして思いましたね。

ワークの様子

発表の資料づくりの回では、パワーポイントの使い方とかも、多少は使えるけど、色々とこう教えてもらって、それもよかったと思います。アニメーションのやり方とかも教えてもらって。誰に聞いたらいいのかよくわからないけど、ちょっとしたことやけどわからないことっていっぱいあるじゃないですか。ちょっとしたテクニックを教えてもらえたりとか、やってみたりとか、そういうのってすごくいいなと思いました。

(聞き手)それは他にもおっしゃっている方がいました。大変な作業だったけど、実際にやってみたら「できるじゃん、自分!」と自信がついたという声も多くいただいています。また、講座の中でアドバイスをもらって、「自分のいいたいことが伝わらない!」と思っていたけど、うまく「伝える」ということを意識できてなかったな…」というお声も。

あと、自分の新たな一面が見つかるかもしれないので、そういう自分のことを見つめ直したい人にもいいかもしれない。スタッフのみなさんも、講師のみなさんもとても親切で、そしてわかりやすいですよね。柔らかい空気感の中講座がすすんでいくんですが、話は具体的で明快だし。不安なことやわからないことがあるとみなさん質問されるんですけど、講師の先生が的確に答えてくださるので、安心して取り組めるのかもしれないですね。

わたしの想い

(聞き手)「私が人前で、思っていることを発表するなんて無理…」という女性の声をよく聞くのですが、実はみなさんとても力をもっていて、でも120%くらいできると思えないとなかなか「できる」と言えずにひいてしまう人も多い。でも、実際にやってみると「意外とできる、私!」と、自分の考えを自信をもって発信できる方が多いと感じます。講師の先生も講座の中でおっしゃってみえましたが、南部さんの「想い」とこの講座の「想い」はとても親和性が高いように思います。

そうそう、「私なんて…」ってひいちゃう女性の方が多いですよね。「ママの夢サミットin三重」も想いは一緒で、そのために、まずは「できる」の積み重ねをしてほしいと思っているんです。大きいことからじゃなくて、小さい「できる」を積み重ねて、もっと自信をもってほしい。そこからいろんなことに広げていけるっていう。そこが狙いなんです。

小さな「できる」を積み重ねて、いろいろな人とつながっていく。

ママ夢チラシ

だからまずイベントに「来てもらう」ということ。来てもらったら、じゃあ次はこれ、これ、というように、小さな「できる」を積み重ねていって、そうすることで色々な人とつながっていって、またできることが増える…。そういうことができるような場をつくっていきたいと思っています。講師の先生も言ってくれてましたけど、「ママ夢」のめざすところと、フレンテさんのやっているところって「女性活躍」っていう意味では共通するところがあるから、たしかに想いは近いと思います。

三重県の女性って特にこう、前に出ないんですよね。「私はええわ」って、ひいてしまう人が多いので、そうじゃなくって、女性が元気にならなかったらどうしても社会ってうまくまわっていかないんだから、もっと「おかあさんを元気に、女性を元気に」ってどんどん前にでていってもらったら、もっと社会も明るくなるし、もっと元気にもなるし、多分もっとよくなるし、そういう意味では、もっとね、元気な女性をどんどん育てていけたらいいかなと思います。

(聞き手)もともとそういう想いがあって、今回の「ママの夢サミットin三重」を開催しようと思ったのですか?

そうですね。もともとそういう想いはありました。例えば、女性が起業していくのってすごくハードルが高いというイメージがやっぱりあるんですけど、大きいことをやろうと思うのでハードルが高いんですね。でも、「ハンドメイドで何か」とか、ハードルをもっと低くしたら、結構そういうことってできていくし、それを広げていくことは可能なのかもわかんないですけど、なんかこう、「がんばる女性を育てていきたい」っていうのはあったんですよね。

その時に、たまたま「ママの夢サミット」の全国での開催を呼び掛けている巽社長から、たまたまのご縁でお話をいただいて、それなら「三重県でやろか」みたいな感じで、軽いノリではじめました。

みなさんにご迷惑をかけながらなんとか開催できましたが、これが1回だけでおわりじゃなくて、三重県の女性が前へ前へでるために、また次、コロナでどうなるかはわかんないですけど、また2回目とやっていけるようにしたいと思っているんですけどね。

三重県の女性が前へ前へでるために。

スタッフも、もともとの知り合いはあまりいないです。はじめた時は、本当にひとりで、やると決めた感じで。あの場にこんな人がいてくれたらいいなっていう人を、一本釣りでみんなお声がけさせていただいて、一緒にやっていってくれる仲間をふやしていきました。次は仲間がいるので、もう少し楽になるかなと。

ほとんどの人は快くひきうけてくれました。やっぱりみんな思っていることは同じなのかもしれないですね。女性が活躍できる社会、そういうものに関してはみんな同じ想いがあるのかもしれないですね。

(聞き手)開催してみて、いかがでしたか?

やってみてよかったです。新型コロナウイルスの感染が流行しだした時期だったので、どうしようかと迷ったんですが。できる限りの感染症対策を行い、実施しました。

いろんな人が来てくださってましたね。市議会議員さんや、実は後ろに男性の県議会議員さんも見にきてくださってたんです。みなさん女性の活躍っていうことに興味があるんですよね、やっぱり。「若い女性が元気に夢を語っていて、うれしい」と言ってくださっている方もいました。

本当はもっと若い人が来てくれるといいんですよね。今回はコロナのことがあったので、子どもさんにうつすといけないから無理、という方もいて、残念でした。その影響もあってか、かなり年齢層が高くなってしまったんでね、今回は。

あいさつの様子
仲間たちと