NIPPONの原点を学ぶ 三重の魅力発信セミナー「聖地巡礼ブームと熊野」の事業報告

開催日
2024年10月18日(金曜日)
開催時間
19時00分から20時30分まで
開催場所
三重テラス(東京都中央区日本橋室町2-4-1 浮世小路千疋屋ビル「YUITO ANNEX」2F)
講師
板井正斉さん(皇學館大学 文学部 神道学科 教授)
参加人数
37名
受講料
無料

三重県生涯学習センターと皇學館大学との生涯学習振興に関する連携協定に基づいて実施する「NIPPONの原点を学ぶ 三重の魅力発信セミナー」。本セミナーは三重県生涯学習センターの広報・企画力と皇學館大学の学習資源を併せたアウトリーチ事業の取り組みの一環で、東京三重テラスから三重の魅力を全国発信しました。

講座の様子
講座の様子

今年は世界遺産登録20周年を迎えた熊野古道を事例に、なぜ若者が聖地を目指すのかについて、皇學館大学 文学部 神道学科 板井正斉教授にお話しいただきました。

「聖地巡礼」と聞くと、一般的には熱心な信仰者が行うものというイメージがあります。しかし、現代では「聖地巡礼ブーム」とも言われるように、宗教と世俗、巡礼と観光といったかつての区分が通用しなくなり、「聖地巡礼」の意味が変容しています。この変化の背景には、現代の宗教のあり方や、宗教と社会との関わりに根本的な変化が生じているためと考えられると説明されました。

また、現代と江戸時代(近世)に熊野古道を旅した若者たちの道中記を比較し、若者が「聖地巡礼」において何を求めているのかを考察しました。時代や表現が異なっても、旅人が聖地巡礼に求めるものは「人と人とのつながり」や「聖なる感覚・存在とのつながり」であると読み解くことができる、と締めくくられました。

熊野古道と同じく、「道の世界遺産」であるサンティアゴ・デ・コンポステラの巡礼路についてもふれられました。
講座の様子
聖地巡礼についての書籍も紹介されました。

「聖地巡礼」「熊野古道」についての事業報告です。ぜひご覧ください。

2024年10月12日(土曜日)開催 まなびぃすとセミナー「なぜ人は聖地を目指すのか-聖地巡礼 世界遺産からアニメの舞台まで-」事業報告ページへのリンク

2024年10月14日(月曜祝日)開催 ジョイントセミナー「熊野古道伊勢路を歩いてみよう」事業報告ページへのリンク

参加者の声

  • 何だか聖地巡礼したくなりました!
  • まさに伊勢~熊野の旅行を予定していて、福元さんの本を読んでみようと思った。より楽しめそうです。
  • よくまとまっていておもしろかった。お話がとても上手なので、ひきこまれました。今までなかった視点だったので、気づきや考えさせられました。ありがとうございました。
  • 旅をしてみたいとおもいました。いろいろなお話しを聞けてとても面白かったです。
  • 熊野古道もフランスも歩きました。あー自分探ししていたなと思いだしました。楽しかったです。