みえアカデミックセミナー2026オープニング
「在りし日の地球 ~地層と古生物からみる太古の世界~」
三重県内の高等教育機関(大学・短期大学・高等専門学校)が有する高度な学びと県民の皆さんとを結ぶ一大連携事業として毎年開催している「みえアカデミックセミナー」。2026年度の開幕を飾るオープニングイベントとして、日本で初めて開設された「恐竜学部」学部長・教授の西弘嗣さん(福井県立大学)をお迎えし、調査研究からみえてきた太古の地球や、そこで暮らしていた古生物、特に恐竜たちの姿について、詳しくお話をうかがいました。
≪講師プロフィール≫
西 弘嗣(にし ひろし)さん[福井県立大学恐竜学部 学部長・教授/東北大学名誉教授]
九州大大学院理学研究科博士後期課程修了。専門は古生物学、地質学、古環境学。北海道大学大学院教授や東北大学学術資源研究公開センター長などを歴任。2020年から福井県立大学恐竜学研究所長を務め、2025年4月、同学部長に就任。
講演ではまず、氷に覆われる寒い時期と火山活動が活発な暑い時期を繰り返す地球の気候とその環境についてや、長い年月をかけて移動と衝突をしながら形成されてきた大陸の状況などについて詳しくお話いただきました。
現在は「部分凍結状態」にある地球ですが、実はその状態の方が珍しく、地球が誕生してからの長い目で見ると氷のない「無氷床状態」、暖かい期間の方が多いそうです。そして、恐竜たちが生きていたのもその時代。冬の福井駅西口広場(恐竜広場)のように雪の中で佇む恐竜の姿はまず見られなかっただろうとのことでした。(新たな知識によって風景の見方も変わりますね)

そして後半は、その暖かい時期に恐竜はどのように生きていたかについてのお話。系統や分類、学名についてなどの解説から、足跡や骨、歯などの発掘調査と研究によって導き出された”生きている”恐竜の様子について、専門的観点からたっぷりとお話しいただきました。
彼らがどのような姿で、どのように歩き、何を食べ、どんなふうに成長していたか。遺された”もの”から判る様々な情報により、イメージがどんどん膨らんでいきます。会場の皆さまも、悠久の時代の臨場感を感じながら楽しんでいらっしゃる様子でした。
終盤では、1996年に三重県鳥羽市で発見された白亜紀の恐竜「トバリュウ」についてのお話もありました。続く質疑応答では会場の子どもたちからたくさんの質問が。「先生が一番好きな恐竜は?」という質問に、「圧倒的に好きなのは、生物として特殊な進化をしている”巨大な恐竜”」とのお答え。その「竜脚類」と呼ばれる”地球の歴史上、最大の陸上動物”の謎に迫る特別展が、この夏~秋に「福井県立恐竜博物館」で開催されるそうです。(トバリュウも展示!)
さいごに西先生から「恐竜学部では、未知の生物を環境学など様々な手法を用いて解析していくこれまで以上に”新しい恐竜学”をめざしていきます。今後の活動にぜひご期待ください。そして会場に来てくれた子どもたち、みんなで恐竜を研究していきたいと思っています!」とのメッセージをいただき、講演会は終了。
これからも新しい発見を楽しみに待ちながら、太古の世界の”未来”に注目していきたいと思います。
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質疑応答も行われました 「恐竜を好きになった理由は?」というお子さんの質問に「ぼくは”怪獣”の方が好き」とのお話が。実は講演のなかでも、とある”怪獣”についての詳しい解説がありました。
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会場の様子(質疑応答) 小学生から90歳代まで幅広い年代の皆さまにご参加いただきました。専門的ながらもユーモアを交えた先生のお話に、時間があっという間だったという方もたくさんいらっしゃいました。
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ミニ「アカデミック展」 県内高等教育機関についてご紹介している「みえアカデミック展」の一部をホワイエに。「アカデミックセミナー公開セミナー」や各校オープンキャンパスの情報などもお知らせしました。
みえアカデミックセミナー2026「みえアカデミック展」へのリンク
「ブックリスト(関連図書)」のご案内
三重県立図書館に所蔵されている講座関連図書のご案内です。
所蔵状況は講座開催日時点のものです。
- 先生のお話、大変おもしろかったです。また聞きたいです!!
- 西先生のお話はとてもわかりやすく、ユーモラスで、あっという間にとても楽しく時間が経ちました。これからも自分なりに学んでいきたいです。恐竜博物館も行ってみたいです。
- 最新の研究成果を含めて、楽しく聴かせていただきました。
- 恐竜について詳しく勉強させて戴いたのは初めてでした。有難うございました。自分の生きている地球はすごい所なのをあらためて認識しました。

