男女共同参画フォーラムみえの男女(ひと)2007
男女共同参画の視点で進めるまちづくり2日目

開催日
2007年11月9日(金曜日)・10日(土曜日)
開催場所
三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」
基調講演講師
篠塚 英子さん(お茶の水女子大学文教育学部教授)
速報配布の様子

2日目はエントランスにて学生サポーターから参加者へ、フォーラム1日目の速報が手渡されました!

1日目の報告外部リンク

体操

 2日目は6つのワークショップと、午後の部、農山漁村女性起業のチャレンジショップ、交流会などが開かれました。

第2日目 ワークショップ・チャレンジショップ・交流会

  • オープニング
  • 三重県副知事あいさつ
  • 「男女がいきいきと働いている企業」三重県知事表彰式
  • リラックス体操
  • 基調講演「なぜいまワーク・ライフ・バランスなのか?社会・経済の変化の中で」
  • シンポジウム「男女共同参画が地域を変える!」

地域社会形成への参画~女性農業委員からの発信~
三重県農水商工部担い手室・三重県中央農業改良普及センター

ワークショップA

 活躍されている女性農業委員の情報共有・活動報告が行われ、「実際には女性が農業の半分を担っているのに、まだ女性農業委員は少ない」「女性も積極的に声を出すべき」「食や農業の大切さに関心が高い女性の力を発揮できるように女性農業委員の数を増やすべき」などの意見が出されました。
 女性農業委員が初めて県内各地から集まり、顔を合わせて意見を交換する貴重な場となりました。

パパへの一歩~山田さんちの育休記録~
三重県子育て情報交流センター(三重県健康福祉部こども家庭室)

ワークショップB

「経産省の山田課長補佐、ただいま育休中」の著者である山田正人さんを講師に迎え、育児休業の実体験について話されました。
「育児休業を取ることにより、パートナーとの会話と相互理解が深まった。働き方の見直しの機会となり、人生の広がりを感じ、子どもとの関係も良くなった。男女共同参画という当たり前の理念を夫婦間で確認し、互いに頼れるパートナーとなるべきである。」などと語られました。

どうなっていますか?あなたの市町(まち)の男女共同参画
~ネットワークづくりに向けて~ 第2弾
フレンテみえ企画・運営サポーター、フレンテみえ

ワークショップC

ネットワークづくりに向けて事例紹介をもとに、行政、地域、NPO法人、一般市民の協働の重要性について改めて考えさせられる場となりました。
 「協働を行っていくために地域を越えて交流していくことが必要」「情報交換だけに終わらないネットワークをどのようにつくっていくか」などこれからの課題について参加者全員で話し合いました。

“受け身な自分”であきらめない!
フレンテみえエンパワーメント・スクール受講生

発表

 今年度「女性のためのパワーアップトレーニング」の受講生有志が、学んだ内容を活かして実施した企画です。
 会場は終始温かい雰囲気に包まれ、参加した10名の女性たちは“受け身な自分”であきらめないためのアイディアを出し合うなど、語り合いを深めました。

「時代を駆け抜けた三重の女性たち」展示とポスタープレゼンテーション
三重の女性史調査研究会

ポスター展示

 三重県にはこれまで女性史がなく、各分野の先駆けとなり時代を切り拓きながらもその功績を記述した女性の資料はなかなかみつかりません。女性史調査研究員から現在行っている「三重の女性史」(仮称)の作成に向けた聞き書き調査を中心にこれまでの活動報告についてまとめたパネル展示の解説が行われました。
 また、今年聞き書き調査で話を伺った看護の分野で活躍された関よねさん、国立大学初の女性学部長となった濱田滋子さんも会場にお越しいただきました。

~男性講座でつくりました!~「伝えたいメッセージ」発表
フレンテみえ男性講座専門コース受講生

男性講座発表

 フレンテみえエントランスで開かれた「ちょいワルカフェ」では男性講座で作成したポスターを展示・配布し作者自らが解説しました。
 美味しい淹れたてコーヒーと手作りのポテトチップを片手に参加者と話し合いのできるくつろぎの空間となっていました。
 カフェ形式というあまりない試みが来館された方にも大変好評でした。

チャレンジショップ

チャレンジショップ

三重県各地から農山漁村女性起業グループが自慢の野菜やくだもの、手作りお菓子、パンなどを持ち寄ってチャレンジショップを開催しました。
 販売していた女性たちは朝から元気いっぱいで、買いに来た人との交流も楽しんでいました。


三重県農水商工部担い手室・三重県中央農業改良普及センター

午後の部

オープニング

 オープニング

 学生サポーターの植野さん、加納さんの司会でホールイベント・午後の部が幕を開けました。
 オープニングでは茨木のり子の「もっと強く」、新川和江の「わたしを束ねないで」というその時代の女性の想いを綴った詩が朗読され、バイオリンの音色とともにホール中に響き渡りました。

司会の学生

 参加者は音と映像のメッセージを受け、詩の世界へと引き寄せられていました。あわせて女性史作成に取り組む人々の想いも伝わったのではないでしょうか。

三重県副知事あいさつ
「男女がいきいきと働いている企業」三重県知事表彰式
三重県生活部勤労・雇用支援室

挨拶の様子

ベストプラクティス賞として(株)小林薬局が、選考委員会奨励賞に、(有)くろべ、志摩環境事業協業組合、万協製薬(株)、(株)山本建材の計5社が選ばれました。

表彰の様子

(株)小林薬局は全ての階層で女性管理職が多いに活躍していること、パート従業員も含め多くの従業員が育児休業を取得し、職場復帰していることが評価され今回の受賞となりました。

リラックス体操

体操

(社)三重県レクリエーション協会によるリラックス体操を行いました。「からだがほぐれて、すっきりした」と好評でした。

基調講演「なぜいまワーク・ライフ・バランスなのか? 社会・経済の変化の中で」

基調講演

 お茶の水女子大学文教育学部教授の篠塚英子さんに経済・社会・労働力の激変期を迎えている今の日本におけるワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)の重要性と今後どのように展開していくべきかについて日本の社会背景、状況をふまえた上でわかりやすくご講演いただきました。

シンポジウム「男女共同参画が地域を変える!」

シンポジウム

 シンポジストの石阪督規さん(三重大学人文学部准教授)、水谷孝子さん(NPO法人体験ひろば☆こどもスペース四日市代表理事)、前田光久さん(旭電気株式会社代表取締役、みえ次世代育成応援ネットワーク運営委員長)をお迎えし、それぞれの立場からワーク・ライフ・バランスについての考えと、男女共同参画を基盤としたまちづくりを具体化していくためにはどうすべきかについてお話しいただきました。
 篠塚さんのコーディネートのもと、男女がともに様々な活動を自らの希望に沿って展開できる社会を実現していくためには行政と民間、そして企業が一体となり、取り組んでいかなければならないなどのこれからの課題が提示されました。

交流会

交流会

参加者の交流の場としてフォーラム2日目の最後に交流会を行いました。


フレンテみえ企画・運営サポーター、フレンテみえ