男女共同参画フォーラムみえの男女(ひと)2007
男女共同参画の視点で進めるまちづくり1日目
男女共同参画の視点で進めるまちづくり
フレンテみえでは、県内各地の人々が一堂に会し、様々な分野で考え、交流する場として、毎年「男女共同参画フォーラム」を開催しています。
平成19年度は、「男女共同参画の視点で進めるまちづくり」をテーマに様々な分野で考えました。

今年のフォーラムでは2日間にわたって学生サポーターが各会場で取材を行い、2日目の10日にはフォーラムにお越しのみなさんに「速報」(フォーラム1日目の報告をまとめたニュースペーパー)をお届けしました。
この学生サポーターによる「速報」をもとにフォーラムの内容について報告します!
第1日目 全体会・ワークショップ

三重県が男女共に暮らしやすいまちになるように、1日目は全体会と3つのワークショップを行い、それぞれの会場で熱い話し合いがもたれました。
全体会「三重県の男女参画の推進に向けて」
主催:三重県生活部男女共同参画室

三重県男女共同参画基本計画の一部改訂について、県の担当者から話がありました。
重点項目は6つ。中でも女性のチャレンジ支援については本年6月に四日市市内に拠点施設となる「みえチャレンジプラザ」を開設し、女性等の社会参画を支援する取組を行っているという話がありました。

また、本年10月には基本計画の第三次実施計画が策定されたこと、具体的な取組や目標項目を掲げて動き出したことなど、三重県の男女共同参画の推進の状況が話されました。
第一部
講演:企業におけるCSR活動 ~四日市ドームとの多元中継~
第二部
シンポジウム:CSRと「働きやすい職場づくり」
三重県生活部勤労・雇用支援室

第一部では、四日市会場から三重大学の渡邊教授により地元企業の紹介も含め、企業におけるCSR(企業の社会的責任)活動の意義や効果について熱く語っていただきました。
CSRを単に企業のイメージアップとしてとらえるのではなく、グローバル化の進んだ現代では企業をより強くするための必要な手段であるとの提案がなされました。

第二部では、昨年の「男女がいきいきと働いている企業」知事表彰企業と「女性と仕事研究所」代表理事の金谷千慧子(ちえこ)さんによるシンポジウムが行われました。
CSRを経営者に都合の良いものとしてではなく、労働者の視点から考える大切さが語られ、また、企業の取組と実態、受賞後の影響など生の声を聞くことができました。
企業の社会的責任には様々な要素が含まれており、ワークショップを通して参加者に考えさせられる内容となりました。
メディアを読み解く~男女共同参画の目でみてみよう~
「男女共同参画とメディア・リテラシー」
フレンテみえ

フェリス女学院大学文学部コミュニケーション学科教授の諸橋泰樹さんから、メディアを読み解く必要性について話を聞き、その後で実際にCMを見てグループワークを行いました。
メディアは人々にわかりやすく情報を伝えるために、構成を行う。構成とは、メディアが事実を切り取り単純化することをいい、そこには編集者の潜在的な男性像・女性像が表れる。

人々は報じられたものからのみ現実を判断するため、男性・女性のステレオタイプなイメージが強められる。
グループワークでそのことに気付かされ、そして、自分に新たな視点を取り入れることができたワークショップでした。
この取組でわが市町を変える!~市町における男女共同参画の取組~
フレンテみえ

名張市市長の亀井利克さんを講師に迎え、男女共同参画のまちづくりについて参加者が共に熱く語り合いました。
亀井市長からは「名張市は女性がリーダーシップを発揮しているまち。男女共同参画の視点は新しいまちづくりに欠かせない」と力強くお話しいただきました。

その後、亀山市・鈴鹿市・志摩市の担当者をシンポジストとして、庁内での職員の意識向上と市民の育成など各市の工夫をこらした取組を聞きました。またコーディネーターの三重大学人文学部准教授 石阪督規(とくのり)さんは、「連携」をキーワードに「フレンテみえ」や他市町と手を結び、ネットワークを構築することを提案しました。