青森中央高校「もしイタ ~もし高校野球の女子マネージャーが青森の「イタコ」を呼んだら」脚本・演出:畑澤聖悟

東日本大震災被災地応援のために作られ、全国17都府県37市町(+海外)71ステージを駆け抜けた青森中央高校「もしイタ」6年目のツアー、三重に見参。 地元の高校生とワークショップで作る三重選抜も同時上演です。
基本情報
「もしイタ~もし高校野球の女子マネージャーが青森の「イタコ」を呼んだら」は、笑いあり涙ありの高校生活劇です。東日本大震災によってチームメイトや家族を失い、青森に転校してきた主人公の成長を描きます。本作は舞台装置や小道具を用いず、照明も音響も使いません。演劇部員全員が舞台を駆け回り、劇中歌を歌い、効果音を肉声で発します。「被災した方々のためになにかさせていただきたい」という部員の希望から生まれた本作は避難所や集会所など「どこでもやれる」必要があったのです。 2011年9月から全国の17都府県37市町と韓国・ソウルで71ステージ上演(2016年2月現在)。そのうちの八戸市、気仙沼市、大船渡市、釜石市、久慈市、仙台市、利府町、宮古市、盛岡市、陸前高田市、石巻市、山元町、塩竃市(野々島)、郡山市、いわき市での公演は被災地応援公演として行われました。移動はバス。その費用の大部分は募金で賄われました。会場の多くは避難所として使われた体育館や集会場で、観客の多くは隣接する仮設住宅団地の住人の方々でした。部員たちは壊滅した港町を歩き、瓦礫の山をいくつも見上げ、いくつもの避難所を清掃しました。自分なりに被災地と向き合うことで、演じる事への覚悟を固めていきました。本作は第58回全国高等学校演劇大会(2012年)で最優秀賞を受賞。同校演劇部として3度目の日本一を獲得しています。2014年11月にはアジア最大の演劇祭「フェスティバル/トーキョー」、2014年4月には韓国ソウルで行われた国際芸術祭「フェスティバル・ボム」に招待され、好評を得ました。また本作は2015年の映画「幕が上がる」(主演:ももいろクローバーZ)で取り上げられ、全国的な話題となりました。NHKEテレでも繰り返し放送され、多くの演劇ファンに愛されています。
あらすじ
2011年4月。青森市にある某県立高校。その野球部に女子マネージャー、ナオが入部してきます。彼女は1年生の頃、陸上部に入部しており、やり投げでインターハイに出場したほどの選手でしたが怪我のため現役を断念し、陸上部が廃部になったため、2年生のこの時期に野球部に入部したのです。自分が果たせなかった夢を野球部に託し、情熱を燃やすナオでしたが、肝心の野球部は部員が8人しかおらず、やる気のかけらもありません。一念発起したナオは部員勧誘に乗り出しました。やがてナオは転校生、レオに目を留めます。レオは被災地の学校からこの春転校してきたばかりでした。そして、前の学校では野球部に所属していたというのです。「野球は辞めた」と言いはるレオをなんとか説得したナオは「今度はちゃんとしたコーチに来て貰おう」と学校に掛け合います。しかしやってきたコーチはなんと、盲目の老婆、イタコでした。「ワの言うことを聞げば絶対甲子園さ行ける」と宣言する老婆。野球部はいったいどうなってしまうのでしょうか?
プロフィール
青森中央高校演劇部
全国高校演劇大会の常連校として知られています。『修学旅行』(2005年)、『河童』(2008年)、『もしイタ~もし高校野球の女子マネージャーが青森の「イタコ」を呼んだら』(2012年)で最優秀賞を受賞。『生徒総会』(1999年)、『ともことサマーキャンプ』(2009年)、『翔べ!原子力ロボむつ』(2014年)で優秀賞を受賞しました(全国大会入賞数は全国最多)。今年8月、『アメイジング・グレイス』で8度目の全国大会に出場します。
東日本大震災の被災地応援のために作られた『もしイタ』公演を2011年から続けており、今年で6年目。通算71ステージとなりました。終戦70年目の2015年は青森空襲の経験者に取材して作り上げた創作劇『7月28日を知っていますか?』を青森市で上演し、その創作の模様が日本テレビの「NNNドキュメント『ぼくらの町は焼け野原だった』(制作・青森放送)」で放送されました。2006年と2015年に韓国公演を行うなど、海外からも注目を集めています。
詳細情報
日程 |
8月20日(土曜日) 8月21日(日曜日) |
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開場は開演の30分前、受付開始・当日券販売は45分前です。 上演時間は約60分を予定しています。 土曜夜公演の終演後に、トークを行います。トークゲスト:工藤千夏(渡辺源四朗商店) |
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料金 |
自由席 《青森中央高校》
《三重選抜》
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劇V.I.P.2016春・夏対象 |
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チケット | 6月4日(土曜日) 10時発売 |
クレジット |
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備考 |
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イベントに関するお問い合わせ先
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- 電話番号
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