総文レコーディング・アーティストシリーズ vol.8ニコラ・ドートリクール ヴァイオリン・リサイタル

レコーディング・アーティストシリーズは、三重県文化会館大ホールでのレコーディング経験がある演奏家から、今皆さまにぜひ聴いていただきたい演奏家をご紹介するコンサートです。
シリーズ第8弾は、フランスを代表するヴァイオリニストのニコラ・ドートリクールが登場。2019年5月にアルバム「セザール・フランク:ヴァイオリンとピアノのための作品集」を録音しました。今回は、旧知のパートナー、二コラ・ブランギエを伴って5年振りの日本公演を行います。
プログラムは、フランクによる不朽の大傑作であるヴァイオリン・ソナタほか、詩情あふれる至高のプログラム。
随一の瑞々しい美音と説得力ある演奏は必聴です!
フランスのエスプリを体現する名手ドートリクールの演奏をお楽しみください。
基本情報
出演者
ヴァイオリン:ニコラ・ドートリクール
ピアノ:ニコラ・ブランギエ
曲目
エルガー:愛の挨拶 作品12
スーク:4つの小品 作品17
ショーソン:詩曲 作品25
武満徹:悲歌 (1966)
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
プロフィール
ニコラ・ドートリクール
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ニューヨークの名高いリンカーンセンター室内楽協会のメンバーとして活躍。第23回ヴィクトワール・ド・ラ・ミュジークに招かれるなど、フランスのヴァイオリニストたちの中でも、最も秀でた魅力あふれる演奏家の一人といえるだろう。世界最大の音楽見本市カンヌMIDEMにてADAMI(フランス芸術家/演奏家権利団体)クラシック・ディスカバリー賞、SACEM(フランス著作者/作曲家/出版社協会)のジョルジュ・エネスコ賞など受賞。ラ・ロック・ダンテロン、春の芸術祭(モナコ)、サロン・ド・プロヴァンスやロッケンハウス(オーストリア)、ラヴィニア(アメリカ合衆国)、ラ・フォル・ジュルネ(ナント&東京)、ル・ポン国際音楽祭(姫路)、ダヴォス音楽祭(スイス)等の音楽祭にも招かれている。ソリストとして、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、デトロイト交響楽団、フランス国立管弦楽団、トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団、キエフ・フィルハーモニー管弦楽団、ミラノ・スカラ座室内管弦楽団、ニース・フィルハーモニー管弦楽団、 ピカルディ管弦楽団、カンヌ管弦楽団、オーヴェルニュ室内管弦楽団、コンセール・パドルー管弦楽団、NHK交響楽団メンバーによる室内オーケストラ、横浜シンフォニエッタ、オーケストラ・アンサンブル金沢などと共演。指揮者には、パーヴォ・ヤルヴィ、レオン・フライシャー、オーギュスタン・ デュメイ、山田和樹、ユーリ・バシュメット、ジャン=ジャック・カントロフ、井上道義、ヴァハン・マルディロシアンなどが挙げられる。
豊かな感性と情熱的な演奏スタイルが高く評価されており、様々な室内楽に力を注いでいる。ジャズにも造詣が深く、ネルソン・ヴェラス(ギター)、ドミニク・フィヨン(ピアノ)、パスカル・シューマッハ(作曲、打楽器)などとの共演や、リシャール・ガリアーノ&ザ・タンガリア・カルテットの「Piazzolla Forever」プロジェクトへの参加。トップ奏者と定期的に共演している。
ヘンリク・ヴィェニャフスキ国際ヴァイオリンコンクール(ポーランド)、ベオグラード国際青少年音楽コンクール(セルビア)、ロドルフォ・リピツァー賞ヴァイオリン・コンクール(イタリア・ゴリツィア)、ヴィオッティ国際音楽コンクール(ヴェルチェッリ)など、数々の受賞歴を有しているニコラ・ドートリクールは、これまでにフィリップ・ヒルシュホルン、ミリアム・フリート、ジャン=ジャック・カントロフ、ジェラール・プーレ、ジャン・ムイエールなどに師事。現在はコルビニーやカシスでの音楽祭の芸術監督を務める他、ヴェルサイユ音楽院で教鞭を執った後、2023年からはデンマーク、ヘアニングに拠点を置くアンサンブル・ミッドウェストのメンバーとして活動している。
使用楽器は、ベルナール・マグレ氏より貸与された1704年製のストラディヴァリウス《Château Pape-Clément》。
2021年1月、フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章。
ニコラ・ドートリクール公式サイト(外部リンク)
ニコラ・ブランギエ

1980年生まれのニコラ・ブランギエは、フランスのその世代の中でも最も華々しく活躍しているピアニストだろう。生地ニースの音楽院でクリスティーヌ・ガストーのもとで学び、13歳にしてパリ国立高等音楽院のブルーノ・リグットのクラスに入学。16歳で一等賞を得て卒業し、既に18歳で第3課程(大学院課程)を修了した彼は、ベルリン芸術大学でクラウス・ヘルヴィヒのもとで研鑽を積み、最高の成績を得て卒業した。マスタークラスではドミトリー・バシキーロフ、オレグ・マイセンベルク、ドミニク・メルレ、ジャン=クロード・ペヌティエ、ジョン・ペリー、チャールズ・ローゼン、クリスティーナ・シュタイネッガー、さらにはウラディミール・ヴィアルドなどから薫陶を受けている。多くのコンクールで受賞者となっている彼は、中でも1998年モスクワのチャイコフスキー国際コンクールで最年少の出場者として選ばれたのを始め、2004年にはツヴィッカウで行われたロベルト・シューマン国際コンクールで第2位銀メダルを受賞している。他にもマリア・カナルス・バルセロナ国際コンクールで受賞。世界中の国際コンクールの勝者のみが出場するモンテカルロ・ピアノマスターズではセミ・ファイナリスト。2005年のショパン国際ピアノコンクールでは報道メディアや聴衆から高評価を得ているなど、実績を残している。ニコラ・ブランギエは30曲以上の協奏曲のレパートリーを携え、これまでにベルリン交響楽団、ウィーン交響楽団、プラハ・フィルハーモニー管弦楽団、トゥールーズ・キャピトル、アヴィニョン、ニースなどのオーケストラと共演しており、ベルリンのフィルハーモニーやコンツェルトハウス、ウィーンのムジークフェライン、パリのサル・ガヴォー、ソウル芸術の殿堂などの由緒あるホールでソリストとして出演している。録音はドイツのレーベル《Audite》とフランスのレーベル《Klarthe》からCDをリリース。シューマン、バルトーク、フォーレなどの録音は音楽誌等で高い評価を受けた。更にはピアノ・デュオ《Siloti》としても活動。パートナーとなるオルガ・モナークとは、ドイツ連邦大統領からの招きで官邸となるベルビュー宮殿で演奏するなどヨーロッパ各地で演奏する他、中国には3度にわたるコンサート・ツアーも行っている。またネグレスコ音楽祭、及びサンソン・フランソワ国際コンクールのアート・ディレクターを共同で務めている。これまでにベルリン芸術大学講師、釜山にある仁済大学の客員教授を務めた後、現在はパリ・エコール・ノルマル音楽院教授。世界各地の国際コンクールから審査員として招かれている。
CD情報
セザール・フランク:ヴァイオリンとピアノのための作品集

Virtus Classics, VTS-029
2019年5月8日~10日、三重県文化会館 大ホールにて収録
【収録作品】
交響曲 ニ短調 (ピアノとヴァイオリンのための編曲版)
ヴァイオリン・ソナタ イ長調
メランコリー
【お取扱い】
アートショップmikke ほか 好評発売中
詳細情報
日程 | 4月29日(火曜祝日) 14時00分開演(13時30分開場) |
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上演予定時間 120分 | |
料金 |
全席指定
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チケット | 2月9日(日曜日) 10時発売 |
仮設車椅子席優先予約 |
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クレジット |
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備考 |
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イベントに関するお問い合わせ先
- 担当部門
- 三重県文化会館トップページ
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- 059-233-1122(チケットカウンター)
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