下鴨車窓「旅行者」脚本・演出:田辺剛

全国各地で戯曲講座を開催する田辺剛が率いる下鴨車窓が代表作を上演!
第14回OMS戯曲賞佳作受賞作を再演。異邦人の姉妹が故郷を目指して旅する物語。
基本情報
開催期間
2023年10月28日(土曜日)~29日(日曜日)
チケット
イベントは終了しました
主催者
文化会館
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出演
今井美佐穂(第0楽章)
田崎小春(青年団/melomys)
坂井初音
山石未来
富名腰拓哉
森川稔
岡田菜見(下鴨車窓)
大熊ねこ(遊劇体)
三遊亭はらしょう
あらすじ
知らない時代の遠い世界の話。大きな戦争があってその混乱がやっとおさまりそうな頃のこと。
どこまでも広がる荒野の中を走る一本の線路。それを伝って歩く三人の女性がいる。彼女らは街を追放されて故郷を目指す、異邦人の姉妹だ。海を渡るためには亡き父が生前言ったように叔父(会ったことはない)の援助を受けなければならない。その叔父は荒野のただ中にある寂れた村に住むという。
とにかく彼女たちは疲れていた。戦争の混乱を生き抜いてやっと落ち着いたと思ったら父を亡くし旅に出なければならなくなる。遠くにやっと村が見えてきた。三人は黙々とひたすらに歩いている。
概要
下鴨車窓は代表作である『旅行者』を大阪での試演会を経て、三重と東京にて上演いたします。
この作品は、現代日本からは場所も時代も遠く離れた世界の、街を追われた異邦人の姉妹が故郷を目指して旅する物語です。2006年の初演と翌年の戯曲賞受賞を経て、2008年に大阪の精華小劇場(現在は閉館)で再演。2010年には戯曲が韓国語に翻訳され、NPO法人劇研(日本)と劇団ノットル(韓国)との共同制作によって京都とウォンジュ、ソウルで上演されました(演出=ウォン・ヨンオ)。そして2016年に再び田辺自身の演出で伊丹のAI HALLと東京の座・高円寺にて上演。これらの公演すべてにおいて、演劇専門誌や新聞などに劇評として取り上げられ好評を得ています。
遠い故郷を目指す人々の物語には「故郷」「家族」「国籍」「迫害」「法」などをキーワードとするテーマが折り込まれています。ウクライナの戦争を例えにひくまでもなく『旅行者』が取り扱う問題は初演から15年以上が経ってもまだ現在形のままだと考えます。出演者は地元京都だけではなく、大阪や東京の俳優も参加。地域を越えた座組で新たな劇世界の構築を目指します。どうぞご期待ください。
プロフィール
下鴨車窓
京都を拠点に現代演劇の創作・公演をする劇団。2004年に結成、劇作家・演出家の田辺剛が代表。
当初は作品ごとに出演者やスタッフを募りチームを作っていたが2020年4月に劇団化。ほぼすべての作品が各地でツアー上演される。2015年には香港とマカオの海外公演も果たした。三重県文化会館では「漂着(island)」(2015年)、「散乱マリン」(2020年)以来の公演となる。
脚本・演出:田辺剛(たなべつよし)
劇作家・演出家。京都市在住。2005年に「その赤い点は血だ」で第11回劇作家協会新人戯曲賞を、2007年に「旅行者」で第14回OMS戯曲賞佳作を受賞する。2006年秋より文化庁新進芸術家海外留学制度で韓国・ソウル市に一年間滞在し劇作家として研修する。また児童向け作品「きみがしらないひみつの3人」が令和元年度社会保障審議会児童福祉文化財の推薦作品に選出。
詳細情報
日程 |
10月28日(土曜日) 14時開演 ★終演後、トークイベント開催 |
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上演予定時間 約2時間 | |
料金 |
整理番号付自由席
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チケット | 8月19日(土曜日)10時発売 |
クレジット |
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備考 |
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イベントに関するお問い合わせ先
- 担当部門
- 三重県文化会館トップページ
- 電話番号
- 059-233-1122(チケットカウンター)
- 所在地
- 〒514-0061 三重県津市一身田上津部田1234
三重県総合文化センター 三重県文化会館