三重県総合文化センター開館25周年記念事業ロロいつ高シリーズ2本立て公演三重県高校演劇部選抜ver×劇団ver

ロロいつ高シリーズ2本立て公演
イラスト:西村ツチカ

高校演劇のフォーマットにのっとった60分の青春群像劇、いつ高シリーズ。三重県高校演劇部選抜verと劇団verを同時上演

三重県高校演劇部選抜ver「いつだって窓際であたしたち」 
ロロver「いちごオレ飲みながらアイツのうわさ話した」

ステージナタリー稽古場リポート

ステージナタリー公演リポート

基本情報

開催期間

2019年8月24日(土曜日)~25日(日曜日)

チケット

イベントは終了しました

開催場所

三重県文化会館 小ホール

会場へのアクセス

主催者

文化会館

サービス情報

みる・きく / 託児あり託児サービス / 託児は日曜のみ

出演・スタッフ

(三重高校演劇部選抜ver)作・演出:三浦直之(ロロ) 出演:三重県高校演劇部より選抜メンバー
(ロロver)作・演出:三浦直之(ロロ) 出演:森本華(ロロ)、多賀麻美(青年団)、田中美希恵

舞台監督:岩澤哲野
演出助手:中村未希
照明:久津美太地
制作協力:奥山三代都(ロロ) 坂本もも(ロロ)
宣伝美術:中西洋子(AYOND)
イラスト:西村ツチカ

いつ高シリーズとは

「いつだって可笑しいほど誰もが誰か愛し愛されて第三高等学校」が舞台となる、高校演劇のフォーマットにのっとった60分の連作群像劇です。教室、下駄箱、屋上、図書室…学内のあらゆる場所で「まなざし」をテーマにこれまで7作品が発表されています。校内で起こる小さな事件の“ここ”と“あそこ”がまなざしで繋がれていき、シリーズ全体で大きな物語となっていきます。

いつ高WEB

ロロの三浦直之さんがいつ高シリーズを始めたキッカケ

高校演劇の審査員を務めさせてもらうようになって、少なくない数の作品を拝見して、僕がなによりも感銘を受けたのは、上演の準備に対する姿勢です。
ほとんどの高校にとってはたった一回で終わってしまう上演を成功させるための準備。セリフを発する準備、空間をつくる準備、物語を始める準備、演劇を立ち上げる準備。
僕は高校演劇を通して、演劇っていうのはほとんど準備のことなんだなあと教えてもらいました。
準備への姿勢に強く感動した僕は、次第にその手伝いをしたいと思うようになりました。準備の手数を、ほんのちょっとでも楽にしてあげることはできないか。
そこで、僕も60分の戯曲を書いてみることにしました。それが「いつ高シリーズ」です。
このシリーズを通して紡ぐ物語が、言葉が、高校生が上演の準備をするときに少しでも役立ってくれたらとても嬉しいです。

あらすじ

「いつだって窓際であたしたち」

階段をあがって、奥から三番目の教室、その窓際の、校庭の全部が見渡せる席は僕の席なのに、今はなんでかしらない女子が座っている。僕は弁当が食べたいけど、知らない女子がいるからとるにとれないし、もちろん、僕が知らない女子に声をかけるなんてできるわけもないので、しかたなく、そばで、その女子を眺める。女子は、ぼんやり校庭を眺めている。校庭では、これも知らない男子がグラウンドをぐるぐると走っている。僕の後ろで、笑い声がして、これは知ってる女子の笑い声だけど、当然話したことはないからほとんど知らないみたいなもんで、ほとんど知らない女子は、カーテンのなかで、くすくす笑ってる。僕は、完璧に知らない女子の方のうなじをみつめながら、うなじにはそんなに興奮しないな、っておもってる。

「いちごオレ飲みながらアイツのうわさ話した」

いま自販機でスプライトを買ってる亜子ちゃんは、安田先生に恋していなかったらしい。いま音楽室でピアノを弾いてるモリナガくんは、ほんとは柔道がしたいらしい。いま下駄箱で手紙を拾った達也は、明日には月に帰るらしい。いつだってあたしたち、ホントかウソかも確かめないまま、らしいらしいで話をしてる。

プロフィール

ロロ

三浦直之(主宰・脚本・演出)、板橋駿谷、亀島一徳、篠崎大悟、島田桃子、望月綾乃、森本華(以上俳優)、玉利樹貴(えかき)、坂本もも、奥山三代都(以上制作)の10名による集団。
2009年より東京を拠点に活動中。漫画・アニメ・小説・音楽・映画などジャンルを越えたカルチャーをパッチワークのように紡ぎ合わせ、様々な「出会い」の瞬間を物語化する。
小説のリーディングや音楽ライブと融合した短編演劇、映画製作など、ジャンル横断で演劇の枠を拡張しながら活動を行い、2013年 三浦直之・初監督作品 映画『ダンスナンバー 時をかける少女』(製作:ロロ)はMOOSIC LAB 2013 準グランプリ他3冠を受賞。
2015年にはロロvol.11『ハンサムな大悟』が第60回岸田國士戯曲賞最終候補作にノミネート。
代表作は『ハンサムな大悟』『いつだって可笑しいほど誰もが誰か愛し愛されて第三小学校』『LOVE02』『あなたがいなかった頃の物語と、いなくなってからの物語』など。
2015年より、高校生に捧げる「いつ高シリーズ」を始動。60分の連作群像劇を上演し、戯曲の無料公開、高校生以下観劇・戯曲使用無料など、高校演劇の活性化を目指している。

ロロ公式WEB外部リンク

    詳細情報

    日程

    8月24日(土曜日) 14時開演
    8月25日(日曜日) 14時開演
    ※受付開始|13時15分 開場|13時30分

    上演時間 約140分(途中休憩あり)
    料金

    整理番号付き自由席

    • 一般 2,500円
    • 高校生以下 1,000円

    劇V.I.P.2019対象

    チケット 6月22日(土曜日)10時発売
    クレジット
    主催
    三重県文化会館
    助成
    文化庁
    公益財団法人岡田文化財団
    備考
    • やむをえない事情により、出演者・演目等公演内容が変更になる場合があります。ご了承ください。
    • 未就学児の入場はご遠慮ください。日曜公演のみ託児サービスがございます。
    • 高校生以下券でご入場の際は、学生証の提示をお願いいたします。
    • 開演後は入場を制限させていただく場合があります。ご来場は余裕をもってお早めにお願いします。
    • 駐車場が混雑いたします。当日はできるかぎり公共交通機関をご利用ください。

    イベントに関するお問い合わせ先

    担当部門
    三重県文化会館トップページ
    電話番号
    059-233-1122(チケットカウンター)
    所在地
    〒514-0061 三重県津市一身田上津部田1234
    三重県総合文化センター 三重県文化会館