ミュンヘン・バッハ管弦楽団

J.S.バッハの伝道師―カール・リヒターの遺産。
ミュンヘン・バッハ管弦楽団の名手たちが奏でるオール・バッハ・プログラム。
基本情報
聴きどころ
『ミュンヘン・バッハ管弦楽団』『カール・リヒター』——クラシック音楽ファンなら、この名前を知らない人はいない——それほどまでに、クラシック音楽業界のなかでもとりわけJ.Sバッハ作品の演奏史上、彼らの名は欠かせないほどにその地位を不動のものとしてきた。ブランデンブルグ協奏曲(全曲)、管弦楽組曲(全曲)、マタイ受難曲、ヨハネ受難曲といったJ.S.バッハの代表作の録音は数多く存在するが、その中で彼らのタッグで演奏されたCDはいまや殿堂入りとなり、古楽復興運動など近年の古楽スタイルでの演奏の流行があってもなお、オーソドックスで耳馴染みの良い模範的な演奏として、今日まで親しまれているのだ。1969年に初来日を果たした彼らの名演は今なお後世に語り継がれている。
そうしたミュンヘン・バッハ管弦楽団とカール・リヒターが一世を風靡した時代から四半世紀以上が経ち、現在のミュンヘン・バッハ管とリヒターの後継者である芸術監督ハンスイェルク・アルブレヒトによる待望の再来日が2017年秋、実現する。バッハゆかりの地ライプツィヒやドレスデンでその土壌を築いたリヒターがミュンヘンでその功績をあげたのはご存知の通りだ。そして彼と共にこの楽団の名を世に知らしめた伝説的名歌手、ペーター・シュライアーはその精神を受け継ぎ、彼の愛弟子として長年アシスタントを務めてきた現芸術監督のアルブレヒトは未来へと発展させる重責を担う……。歴史あるドレスデン聖十字架合唱団で音楽教育を受け、ドイツ音楽の本質を学んだこの3人をなくして今のミュンヘン・バッハは語れない。彼らに共通するドイツ音楽の精神がミュンヘン・バッハ管の演奏に宿り、それが脈々と受け継がれているのだ。
有名な小品から管弦楽曲、声楽曲に至るまで、編成の大小にかかわらずバッハの音楽はまさに芸術の神髄であり、何百年と受け継がれても決して色褪せることはなく、新鮮に聴くことができる。今回の来日プログラムは、誰もが聴いたことのあるバッハの作品ばかりを集めた、究極のオール・バッハ・プログラム。音楽の本質を肌で感じ、カリスマ的存在であったリヒターの思いを受け継ぎながら独自の解釈を加え、オリジナルのバッハ演奏を紡ぎだしているアルブレヒト率いる現在のミュンヘン・バッハ管弦楽団の演奏は、おおいに期待できるものに相違ない。
曲目
オール・バッハ・プログラム
管弦楽組曲第1番 ハ短調 BWV1066
主よ、人の望みの喜びよ BWV147
ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 BWV1042
オーボエとヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1060
G線上のアリア
チェンバロ協奏曲第1番 ニ短調
2台のオーボエとファゴットのためのシンフォニア ニ長調 (復活祭オラトリオBWV42及び249aに基づく)
出演
芸術監督(指揮):ハンスイェルク・アルブレヒト
管弦楽:ミュンヘン・バッハ管弦楽団
プロフィール
ミュンヘン・バッハ管弦楽団

ミュンヘン・バッハ・管弦楽団はカール・リヒターによって創設され、瞬く間に世界的な室内楽団としての地位を築き上げてきた。ミュンヘン・バッハ管弦楽団はその卓越した名声を、パリ、モスクワ、東京、ニューヨークに至る世界各地での演奏旅行を通して、とりわけバッハ作品演奏の解釈によって得ることとなる。
これまでゲスト指揮者には、レナード・バーンスタインやブルーノ・ヴァイル、ペーター・シュライアー、といった人も名を連ねた。カール・リヒター、ハンス=マルティン・シュナイトの後継として、現在はハンスイェルク・アルブレヒトがこの名誉あるミュンヘン・バッハ管弦楽団を率いており、伝統に基づいた演奏法と独創的な再演で、芸術活動を続けている。2014年には「ブランデンブルグ協奏曲全曲演奏会」で日本ツアーを行い、大成功をおさめた。
芸術監督(指揮) ハンスイェルク・アルブレヒト

カール・リヒターが創設したミュンヘン・バッハ合唱団及びミュンヘン・バッハ管弦楽団の芸術監督。これまでにミュンヘン交響楽団、サンタ・チェチーリア管弦楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、アラベラ・シュタインバッハー、アルブレヒト・マイヤー、等数多くの著名なオーケストラや演奏家と共演を重ねた。
ドイツのフライブルク・ザクソンに生まれ、ドレスデン聖十字架教会合唱団で音楽教育を受けた。その後ハンブルク、リヨン、ケルンで指揮とオルガンを学ぶ。学生時代には7年間ハンブルクの聖ミヒャエル教会の副オルガニストとなり、その後、歌手・指揮者として著名なペーター・シュライアーのアシスタント・オルガニスト、ハープシコーディストを務めた。
2006年からエームス・クラシックス・レーベルと契約を結び、指揮者として多くのCDをリリース。また、2013年、ホルストの「惑星」(パイプオルガン独奏)でグラミー賞の「Best Classical Instrumental Solo」にノミネートされた。
詳細情報
日程 | 9月24日(日曜日) 14時00分開演(13時30分開場) |
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上演予定時間 未定 | |
料金 |
全席指定席
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チケット | 6月4日(日曜日) 10時発売 |
仮設車椅子席優先予約 |
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クレジット |
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備考 |
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イベントに関するお問い合わせ先
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