新日本フィル29市町巡回事業とは

三重県文化会館は2021年度より地域拠点契約を結ぶ新日本フィルハーモニー交響楽団と協同で、1 年 1 市町とタッグを組み、 29 年にわたる社会包摂型の長期事業「新日本フィル 29 市町巡回事業」を始動します。
劇場法の施行により地域コミュニティの創造と再生が劇場に求められている今、アートが手段となり社会的効用を発揮する事業への要請が高まっています。教育、福祉、観光、経済等、アートの持つ力で様々な分野の地域課題の解決に積極的に取り組みます。

南北に長い三重県だからこそ劇場にこだわらず

三重県は南北に長く、三重県文化会館のある津市にお越しになれない地域に住む県民も多いのが現状です。そこで、三重県文化会館を飛び出し、新日本フィルハーモニー交響楽団とともに毎年1つの市町で重点的に活動します。

市町担当者と相談し、その街のニーズに合わせて

本事業は2年間を1サイクルとしています。1年目は市町の担当者と会場を決定、2年目は実際に当該市町に楽団員が伺い、事業を実施します。また、当該市町を担当する楽団員プロデューサーを置き、教育・福祉・観光などそれぞれのニーズに合わせたオリジナルプログラムを三重県文化会館と協同で制作します。

第1回開催地:亀山市

「教育」「福祉」「観光地」など、様々な分野とタイアップし、「音楽で街を元気に」をスローガンに、亀山市内各地で活動を行います。

実施プログラム一覧

1.小学校アウトリーチ

亀山市内小学校4年生を中心にクオリティの高い学校訪問コンサートを開催します。音楽鑑賞だけでなく、想像力を刺激する参加型プログラムを行い、クラシック音楽を身近に感じることのできるコンサートを提供します。

2.福祉施設慰問コンサート

劇場にお越しになれない高齢者のもとへ出向き、慰問コンサートを開催します。コロナ禍で外部との接触が制限され、施設内での体験イベントも減少する中であるからこそ、第一線で活躍する楽団員による生演奏の力で感動体験をお届けします。

3.観光地コンサート

東海道五十三次47番目の宿場町である関宿は現在も歴史的建造物が立ち並ぶ観光名所です。亀山市観光協会と協力し、関宿にある旅籠玉屋歴史資料館で観光地コンサートを開催します。このコンサートの動画撮影に合わせて、多門櫓や関宿の街並みなど様々な名所でも演奏動画を作成し、音楽と共に亀山市の魅力を全国に発信するプロモーションビデオを制作します。

4.中学校吹奏楽部指導

フィナーレ公演で共演する曲目を中心に、新日本フィルハーモニー交響楽団トロンボーン奏者山口尚人氏による技術指導を行います。また、フィナーレ公演で合同バンドの演奏を行い、各校吹奏楽部の交流を深めるとともに、技術力強化を目指します。

5.フィナーレ公演

巡回事業のトリを飾るフィナーレコンサート。前半は1年をかけて市内各地で活動を行った楽団員プロデューサーを中心とした室内楽公演で本格的な演奏を、後半は技術指導を行った中学校吹奏楽部2校と合同で共演を行います。