学校向け文化体験プログラム「弦楽器の楽しさを体験しよう!」

三重県立聾学校高等部一年生のみなさんにヴァイオリンの体験をお届けしました。
前半は鑑賞を中心に行いました。「ロンディーノ」「チャルダッシュ」「星に願いを」の3曲を講師が演奏する姿を、みなさん間近で真剣に鑑賞していました。
また、模範演奏で登場したヴァイオリン、ビオラ、チェロの楽器の違いを比べるために、ひとりずつ演奏している楽器に触れ、響きの違いを体験しました。チェロの響きの大きさに驚いたり、楽器の形状について質問したりする生徒もいました。
休憩後は、体験するグループと見学するグループにわかれて、ヴァイオリン演奏体験をしました。
講師が弾く姿を見ながら、「メリーさんの羊」のメロディを一緒に弾き進めて行きました。弓を斜めに弾くとギーギーという音が出てしまいます。平行に弾くのが難しく、慣れないポーズと腕の動かし方に、肩や腕が痛そうにしていました。体験の最後には、練習曲「メリーさんの羊」をピアノ伴奏で各グループごとに合奏することができました。
プログラムの最後は、講師全員による「メリーさんの羊変奏曲」の演奏を鑑賞しました。
☆プログラム開催情報
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日時 1月12日(木)10:00〜11:40
講師 日本弦楽指導者協会三重県支部
小池 京子さん ほか
生徒数 高等部1年生 7名
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☆先生の声
・想像以上に「響き」が伝わったようである。初めはとまどいの色も見受けられたが、取組姿勢はきわめて真面目で、日常の授業より集中していたようである。
・すぐれた音楽家の方の生の演奏を間近でふれることができ、その音楽家から直に指導をうけることで学ぶ姿勢や学びの質は他の学習場面と比べれば質的にも量的にも高いものが期待できよかったと思う。指導者が複数みえたので、併行して生徒の指導にあたってもらうことができた。
☆生徒の声
・音色がよかった。自分が弾いた音は何か納得ができなかった。平行に弾く所がむずかしかった。
・私は音楽が嫌いでした。でも体に響く楽器は好きでした。バイオリン、思ったより、体にひびいておどろきました。
(平成23年度3

学期)
