三重のまなび2011・まなびぃすとセミナー「正倉院の響き4」

開催日
平成23年9月17日
開催場所
三重県文化会館 小ホール

今回で4回目となる「正倉院の響きシリーズ」は、講師におなじみの音楽プロデューサー野原耕二さんをお迎えし、第一部「正倉院宝物の謎?」、第二部「管絃音義の音世界!新曲発表」という構成で開催されました。

第1部
8世紀の中頃に光明皇后が聖武天皇の御冥福を祈念して納められた、天皇御遺愛の宝物は国家珍宝帳に記載されているもので約750点ほどあるが、現存するものは約150点である。しかしながら、現在正倉院には約8400点もの宝物が納められている。なぜこのように宝物の数は変化しているのか・・・という謎を“雑物出入帳”(東大寺に残された正倉院宝物の出納帳)を基に、現在とは違う宝物に対する考え方を、時代をおってお話をされました。その後、昨年度の正倉院展で、音声ガイドのために作曲された「ゆらぎ1300」の曲を、作曲者の西垣林太郎さんが、復元楽器の五絃琵琶で演奏されました。

第2部
復元楽器の四・五絃琵琶、排簫(はいしょう)、方響(ほうきょう)を使った、「縹渺(ひょうびょう)の響き」「さいらい」の演奏のあと、新曲発表としてこの総合文化センターで初めて発表される曲が演奏され、参加者の方々から曲名を募集することになりました。

講座終了後には、参加者の方々が楽器の近くに集まり、講師や演奏者の方々に質問されている姿も多く見受けられました。








☆講座開催情報
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時間  13:30〜15:50
講師  音楽プロデューサー 野原 耕二さん
演奏  排簫 岳人山さん
     四・五絃琵琶 西垣 林太郎さん
     方響 三咲 順子さん
    
参加者数 268名
参加費  一般1,000円
       学生  500円
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☆参加者の声
・日頃耳にしない珍しい音楽を聴かせていただき感謝です。ありがとうございました。
・音義が方位と結びついていることを初めて知りました。今回初めて参加させていただきましたが、次回も是非参加したいと思います。
・一つ一つの音色も素晴らしいですが曲となったときのリズムも独特で大変趣深く又珍しく感じCDも購入させて頂きました。ぜひ 又この様な演奏会心待ちにしております。大変EXCITINGでした!!