学校向け文化体験プログラム「カメラの原点『カメラオブスクラ』を作成してみよう!」

開催日
平成24年9月4日
開催場所
三重県立聾学校 高等部

今年で3年連続お邪魔している三重県立聾学校。今年は高等部のみなさんに、カメラの歴史やしくみを学び、“原点”を発見する『カメラオブスクラ』の体験授業を届けてきました。

まず生徒たちが興味を示したのは、昔懐かしの銀塩カメラ。このカメラを使って光の調節機能などの解説を受けました。次にカメラオブスクラを作成しました。レンズ代わりの虫メガネや映像を映し出す鏡をセットし完成。光に向けるときれいにカメラの前の風景を映し出す様子に歓声があがりました。それから教室だけでなく廊下や屋外で自分の気に入った景色を見つけ、カメラオブスクラを通し模写しました。1時間近くも景色と向き合う生徒も!

授業後は参加できなかった生徒たちが興味をもち、次々体験してくれていたそうで、写真が人を惹きつける力の大きさを改めて感じたプログラムとなりました。


☆プログラム内容
1.カメラの歴史
2.銀塩カメラを使ってカメラのしくみについて学ぶ3.カメラオブスクラ作成
4.自分で選んだ被写体をカメラオブスクラを使って描く
5.まとめ、講評


☆プログラム開催情報
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日時  9月4日(火)9:55〜12:35
講師  写真師 松原 豊 さん  
生徒数 高等部1年生 8名   
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☆先生からの声
・とても親切に丁寧に話していただいて、子どもたちも興味をもってきかせていただいていたと思います。「自分が写したい」という思いを大切にと言っていただいてたのが、素晴らしいなと思いました。
・あんなに集中する姿を見るのは本当に初めて?位でした。次の日体勢がきついのを忘れて描いていたのに気づき…筋肉痛と言ってました。
・創作活動にもいろいろな手段があるんだということを知る、よい機会になったと思います。

☆子どもたちの声
・カメラの内部の名前も教えてもらいました。フィルムややきましっていう言葉に反応して、「お祖母ちゃんも言ってたなぁ」って思いました。
・私は描く風景を『日常』というテーマで考えました。私が選んだのは学校の外にある子どもたちが使う遊具です。いつも子どもたちが遊んでいる所だから、「日常」

の良さを感じ描きました。
・自分で描いたものだから、愛着はわくし思い出として強く残るが、一瞬のものを描きたい時のことを考えると、今の世の中は便利になったとあらためて思い知った。