講座ボランティア企画 シリーズ文学(2回連続講座)
【歴史の舞台に登場した女文士たち 〜幕末から明治へ 女の夜明け伝〜】の事業報告

今年度最後のまなびぃすとセミナーは、幕末から明治にかけて活躍した女文士たちを取り上げて、その業績や生い立ちの解説と作品の一部を朗読とともに2回にわたって紹介していただく講座となりました。
今回取り上げた作家は、「滝沢みち」「松尾多勢子」「田辺龍子」「木村曙」「樋口一葉」「長谷川時雨」「与謝野晶子」です。
「この時代の女性たちは、「学びたい気持ち」があっても、『女には学問は要らぬ』という風潮や家庭への事情などがあって、学校に行かせてもらえないことが多かった。しかし様々なきっかけや出会いを通して、人生が変わり、活躍した女流作家も多くいる。」と説明されました。
一葉などは、『女には学問はいらぬ』という母親の意見で、学校を途中で退学させられたが、一葉の作品は本当にきれいな文章で書かれており、下町の様子などが瑞々しく描かれている。特に“奇蹟の十四か月”と呼ばれる短い期間に書かれた作品は秀逸で、講師も何度も繰り返し読んでいるという「たけくらべ」の一節を、講師が朗読し、その後、受講者の皆さんで群読に挑戦しました。
紹介された人物の中には、受講者の方々もほとんど知らなかった名前もあり、歴史に埋もれた女文士の存在に、みなさん興味深く聞きいっておりました。
☆講座開催情報
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日時 3月6日(日)13日(日)
13:30〜15:30
講師 近代文学研究家 河原 徳子さん
参加者数 のべ256名
参加費 無料
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☆参加者の声
・今年も文学を読んでみようというエネルギーをチャージすることが出来ました。幕末に限らず平安時代からの古典を読んでみたいと思います。
・巾広い講座内容で最後まで楽しく聴くことができこれからの人生を豊かにしてくれることと思います。
・河原先生のおかげで「未知の世界」に遊べるこの大切な時。本好きな人間として、たまらない講座です。

