放送大学共催講座 「落語に学ぶ心理学2〜親と子の描かれ方〜」

この講座は、放送大学三重学習センターが普段学生向けに行っている高度なセミナーを、学生以外の一般県民の方々にも気軽に受講してもらえる機会として、三重県生涯学習センターとの共催により開催しました。
新生児期から児童期、青年期など、それぞれ人間の発達段階における特徴的な場面を描いた落語を紹介しながら、親の心理、子どもの心理を解説していただきました。例えば、「無筆の親」というバカにされたくない親心を描いた作品や、「火事息子」という親とは別の生き方を模索する息子の姿を描いた作品などを紹介していただきました。
また、落語の中でもよく描かれることのある、「子どもの望ましくない行動」に対する説教や罰について、罰には一時的な効果しかなく、逆に子どもの側に罰を避けようとする心理が働いてしまうこと、また説教は親の不満を子どもにぶつけている場合が多いことから、まずは子どもを受容し共感することが大切であるとお話していただきました。心理学的な視点からのお話で、古典落語の楽しい笑いの中から学びにつながる講演会となりました。
☆講座開催情報
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時間 14:00〜16:00
講師
放送大学三重学習センター客員教授
三重短期大学教授 東福寺 一郎さん
参加費 無料
参加人数 108名
共催 放送大学三重学習センター
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☆参加者の声
・人間の発達段階を通じて具体的な事例(落語)を加えて、勉強させていただきました。
育児まっただなかなので、落語を通じて子どもの成長、心理学から見た子育てがとても参考になりました。次回を楽しみにしています。落語に興味がでました。
落語を主軸とした誕生から自立までのお話を楽しくわかりやすく講義していただき、自分の人生を見つめ直す上でも非常に参考になり有意義な2

時間でした。