講座ボランティア企画 郷土を歩こう!
【郷土の海の文化案内人 海の博物館を歩こう!】の事業報告

開催日
平成23年4月16日
開催場所
海の博物館
開催時間
13時45分から15時45分まで
講師
海の博物館 館長 石原 義剛 さん
参加者数
35名
参加費
700円(体験料金は別途700円)

鳥羽市浦村にある海の博物館を会場に、石原館長による講演と、博物館の見学を行いました。
講演の冒頭では、「1854年に起こった安政東海地震による津波の記録が今でも残っており、海の博物館の建設は、それを基に建てられた」と説明され、過去のデータなどをふまえた防災施策の大切さを語られました。
「博物館というのは、過去のデータを蓄積し皆さんに伝えることも大事な使命のひとつである」と、博物館の意義について語られた後、館長が長年にわたり研究されている“海女”についてお話をされました。海女に関するビデオを上映したあと、「全国には2,174人の海女がおり、そのうちの973人は三重県の海女であるが、かなり高齢化してきている。」「酸素ボンベを背負わずに素潜りの漁を続ける理由は、“資源を捕りすぎないこと”」など様々な角度から海女についてのお話をされ、講演のあとには受講者の方々からも多くの質問が出ていました。
後半は、館長のガイドで館内を巡り、普段は一般の人が入れない収蔵庫や、実際に使っていた船が80隻展示されている収蔵庫なども見学することができました。
講座終了後には、希望者が貝紫染めの体験を行い、生の貝から染料をとり出す作業から、コースターに染付するまで、みなさん楽しそうに体験されていました。

参加者の声

  • とても有意義で興味深いお話しをうかがえて、時間があっという間にすぎてしまいました。館長さんの熱意に深く感動しました。海に囲まれて生きる日本人全てが考えなければならないテーマが海の博物館には詰まっていると思いました。又受講したいです。おもしろかったです!ありがとうございました。
  • 海は良いこと、恐ろしいこと(津波など)あらゆる意味で人とは切っても切れないものと改めて実感。
  • 収蔵庫の中も見ることができ、貴重な体験ができました。ありがとうございました。