学校向け文化体験プログラム 伝統文化を体感!「三重の伝統文化を体験しよう!(狂言)」

開催日
平成24年7月6日
開催場所
松阪市立幸小学校

松阪市立幸小学校6年生のみなさんに、「狂言」の体験授業を届けてきました。

はじめに、地域で伝統文化に深く関わる活動をされている福田さんのお話を聞き、続いて狂言師である森さんから、狂言についてのお話を聞きました。3歳から稽古をはじめ、6歳で初舞台に立ったこと、舞台から一番後ろの客席まで届く大きな声を出す稽古を重ねてこられたことなどを話されました。また、「狂言は笑劇なので、面白ければ声を出して笑ってもいいし、手をたたいてもいい」と話されました。「柿山伏」の鑑賞では、山伏が柿を食べる仕草がとてもリアルだったことに、「すごいな」と顔を見合わせる子もいました。実際に衣装をつけて台詞を言ったり、扇子を手に取って見たり、面をつけて歩く体験をする時間には、歴史ある貴重なものに触れるという緊張感があり、「扇子はどうやって開くの?」「そこ触ったらあかんで」と声をかけあいながら、大切に触っていました。台詞を言う場面では言葉遣いが難しく少し苦戦していましたが、同級生の奮闘する姿に会場からは和やかな笑いが起こっていました。
教科書やCDでは分からなかった狂言の「面白さ」を感じてもらえたようでした。

☆プログラム内容
1.伝統文化(能・狂言)のお話
2.狂言のお話(狂言は笑劇である、修業のお話、など)
3.「柿山伏」の上演
4.体験(衣装・面・扇子・台詞)


☆プログラム開催情報
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日時  7月6日(金)10:30〜12:20
講師  三重県能楽連盟  森 浩一さん  
児童数 6年生 81名 
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☆先生からの声
・教科書やCDではわからない、表現や仕草を知ることができ、狂言のおもしろさにふれることができた。
・初めて見る「狂言」に、みんな興味を持って見入っていました。衣装や面など、何百年もたっていること、大変高価なものであること(お金では買えない)に、大変驚いていました。
・空間になじむことがいい経験になった。


☆子どもたちの声
・森先生の話を聞いて、学校の授業であまり大きい声で発表していないので、がんばって大きい声で発表するようにしていきたいです。
・ぼく

はこの「狂言」の体験学習で日本の伝統文化は大事だということを学びました。みんなを笑顔にすることが出来るからです。ぼくも笑顔になれたからです。
・CDを授業では聞きましたがそれとは全然違いました。一文一文、一言一言しゃべる速さがちがったのでとても聞きやすかったです。
・印象に残ったことの一つは鏡板に「久」という字の老松があったことで、学校では教わらないところなので見れてよかったです。
・ない物をあるようにしている、石を投げるところやかきを食べて種をはき出すところなどが一番おもしろかったです。
・僕は、とても声が狂言には大切なんだなと思いました。授業のCDより迫力があり、とてもわかりやすかったです。
・一つ一つの表現(泣く、笑う)がとても大きくて、だれでも楽しめる表し方をしていたので、とても楽しかったです。