三重のまなび2011・まなびぃすとセミナー 斎宮歴史博物館共催 「今、よみがえる斎宮〜発掘から解き明かされた斎宮〜」

かつては「幻の宮」と称された「斎宮」。この講座では、たくさんの資料と写真で斎宮の発掘の歴史と、その中で出土した貴重な遺物の紹介、今後の史跡の整備計画についてお話いただきました。
斎宮跡の発見は今から40年以上前、1970年の団地造成計画に伴う調査で、貴重な遺物が発見されたことに始まります。これら40年以上に及ぶ発掘調査の中で、斎宮が緻密な区画整備の上に作られていることがわかり、また蹄脚硯(ていきゃくけん)、唐三彩(とうさんさい)の陶枕(とうちん)のような貴重な遺物が出土しました。さらには、日本では最古の「ひらがなで書かれたいろは歌」墨書土器も最近の調査で出土しています。今後は平成26年度までに新たな拠点として柳原地区を開発し、かつての建築物を復元する試みがなされています。何度も現地の方に向けて史跡整備の意義を説明し、現地の方の理解と協力の元、現在も整備が進められています。
☆講座開催情報
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時間 13:30〜15:00
共催 斎宮歴史博物館
講師 斎宮歴史博物館
調査研究課
副参事兼課長 泉 雄二 さん
参加人数 62名
参加費 無料
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☆参加者の声
・伊勢神宮〜斎宮のかかわりの調査の過程や発掘の取り組み方が理解できた。これからの予定や整備の数々の大変さが、長い期間をかけての研究が少しずつ成果が上がりますように!!
・大変おもしろく興味深く拝聴しました。ありがとうございます。六百年以上の間には何度も建物は入れ替えられるわけですから分析は、大変難しいことと思いました。今後の発掘整備を楽しみにしております。
・斎宮が少し身近に感じるようになりました。どうもありがとうございました。

