放送大学共催講座 「北畠親房の生涯 神皇正統記」

開催日
平成22年10月9日
開催場所
三重県生涯学習センター4階 大研修室

 この講座は、放送大学三重学習センターが普段学生向けに行っている客員教授による高度なセミナーを、学生以外の一般県民の方々にも気軽に受講してもらえる機会として、三重県生涯学習センターとの共催により開催しました。

 北畠家嫡男顕家の戦死後、親房は南朝勢力の拡大を図るため東国に出帆した際に、常陸に漂着したとされている。その常陸での結城親朝をはじめとする反幕府勢力の結集を呼びかける工作について、書状の内容の変遷(命令調⇒依頼調)などの様子を伝えていただきました。
 また、その在陣中に書かれた「神皇正統記」の中には、「不徳」の天皇には、天照大神の神意によって皇統が斥けられ(男子が生まれないなど)、皇胤(血筋)を根拠とせず「正統が移動する」可能性があることが記載されており、幼い後村上天皇に「父である後醍醐天皇の思いを継いで、皇統をつないでいってほしい」という願いを込めて書き上げられたことなどを解説していただきました。

☆講座開催情報
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時間    14:00〜16:00

講師    
 放送大学三重学習センター客員教授
 皇學館大学教授 岡野 友彦さん

参加費   無料

参加人数  102名

共催    放送大学三重学習センター

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☆参加者の声
・大変参考になり、未知の世界が開きました。今後、勉強したいと思います。

・難解なお話しでしたが、目の前に有様が展開するようでとっても面白かったです。本当に目からウロコのお話しでした。

・とても興味深いお話だったので、先生のご著書を読みたいと思います。続きが聞きたいと思いました。