指揮者が語る音楽の考古学【衛星通信セミナー2008】

開催日
平成20年10月23日
開催場所
三重県生涯学習センター 調査研究室

☆日時 10月23日(木)13時30分から15時
☆講師 内藤 彰さん(東京ニューシティ管弦楽団音楽監督・常任指揮者)

☆受講人数 17名
☆受講料  100円

☆内容

遠隔地で開催された講座を受講できる「衛星通信セミナー」の第3回。
講師は、指揮者の内藤彰さんです。
音楽の考古学とは、時代の流行や楽譜のミスで、作曲者の意図した
オリジナルの楽曲とは異なった解釈で演奏されている楽曲を、作曲者の
意図するオリジナル楽曲へと復元する試みです。ベートーヴェンやメン
デルスゾーンの楽曲を題材に、実際に内藤さんが復元された楽曲を聴き
ながら解説されました。

また、日本を題材にしたプッチーニの「蝶々夫人」の誤りについて。
日本人なら誰しも想像のつくお寺の鐘をイメージした場面が、西洋人に
は理解できないため、東洋の鐘=ドラを演奏に使用しており、さらには
日本でさえ、西洋の伝統に従い、その場面にドラをしていることなどを
お話しされました。

☆受講者の感想
 プッチーニの「蝶々夫人」の鐘についての話は、はじめて知ることで、
 大変参考になりました。
 
 名曲を「横」から、また「斜め」から分析し、視点を変えての解説、
 非常におもしろかった。