「三重のまなび2010」キックオフ講演会 「林 隆三と楽しむ 宮沢賢治童話の世界」の事業報告

開催日
平成22年4月25日
開催場所
三重県文化会館 中ホール
開催時間
15時00分から16時40分まで
講師
俳優 林 隆三さん
参加者数
884名

2010年度、三重県生涯学習センター事業の幕開けを記念して、俳優の林隆三さんをお迎えして記念講演会を開催しました。

今年度は、宮沢賢治を敬愛されている林隆三さんに「虔十(けんじゅう)公園林」と「鹿(しし)踊りのはじまり」の朗読公演を実施していただきました。
林隆三さんは、ご両親が山形県のご出身で幼少期を東北地方で過ごし、お母さんから民話や童話を聞きながら育ったそうです。そんな訳で宮沢賢治童話の中では数少ない花巻弁を使ったこの2作品を選ばれたそうです。
林隆三さんの低く美しい声に合いまった花巻弁や時折入る細やかな演技に、お話はどんどん立体的に拡がり、その中には、家族の絆や愛、自然との共生といったものが描かれていました。
そんな宮沢賢治童話の世界を再発見させていただいた後には、愛と平和を願ったピアノの弾き語りを披露していただき、会場の皆さんは、生の迫力と講師の気取らない人柄に大変感動されたようでした。





参加者の声

  • キックオフにふさわしい「心」を取り入れた内容で満足でした。
  • 涙ぐんだりニコニコしたり充実した時間でした。
  • 今の世にふさわしい物を読み語っていただいて心が和むと共に勉強になりました。もっと子ども達にも昔の名作に親しませて情感豊かで芯の強い大人になってほしいと思いました。
  • 朗読では今一度宮沢賢治を読み返してみたくなり、「千の風になって」を聞いて18歳で亡くした父を思い出してしまいました。いつも見守ってもらっていると感じこれからもしっかり生きていこうと思います。
  • 朗読はとても素晴らしく話しの中に引きこまれていき、目をつぶると話しの情景がみえてくるようで、声がとてもステキでとおる感じで聞き入りました。ピアノ弾き語り等ダンディーな方でサービス満点でありがとうございました。
  • 感動しました。素晴らしかったです。東紀州までバスを持ってきてくださったこと、心から感謝します。ありがとうございました。