4月名作映画会「自転車泥棒」

開催日
平成22年4月10日
開催場所
三重県生涯学習センター2階 視聴覚室

三重県視聴覚ライブラリーが所蔵する映像教材の中から、テレビや映画館で上映の機会が少なくなった往年の「名作」を上映し、作品の持つメッセージや芸術性を味わっていただく「名作映画会」を実施しました。今回は1948年制作のイタリア映画「自転車泥棒」を上映しました。

☆「自転車泥棒」
 第二次大戦後のイタリア。失業者のアントニオは職業紹介所で自分の所有自転車使用が条件のポスター貼りの仕事を得ます。家のシーツを質に入れ、やっと手にした自転車で仕事に出た彼は、ふとした隙に自転車を盗まれてしまいます。警察に行くもまともに探してはくれず、彼は幼い息子とともに町中自転車を探して彷徨います。
探し疲れ、仕事を無くしてしまうと思い詰めたアントニオは、遂に止めてあった自転車を盗んでしまいます。すぐに捕まり、警察に突き出されそうになる彼を、息子が泣いて頼む姿をみた自転車の持ち主は許しますが、結局アントニオの自転車は見つからず、彼は息子とともに雑踏の中に去って行きました。
貧困の中、懸命に生きる親子の姿に、上映終了後の会場内はしんみりとした雰囲気に包まれていました。 

☆開催情報
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日時    4月10日(土)13:30〜15:00
参加者数   95人
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☆参加者の声
・若い頃に見て感動し、テレビなどでも見ましたが、若い頃の感動より人間の素晴らしさをじっくり味わうことが出来ました。
・戦後の作品が懐かしくて参加しました。当時を思い出しました。
・久し振りにモノクロシネマを見ましたが、カラーよりも何か考える部分があるように思いました。