三重のまなび2009 ファイナルセミナー「旭山動物園名誉園長が語る命のメッセージ」

三重県生涯学習センターの1年間の事業報告会と、著名な講師を迎えての講演会を合わせたファイナルセミナーを開催しました。
第1部の報告会では、センターがこの1年間に取り組んできたのべ150近い講座、講演会、研修会などについて、ご参加頂いた方々のコメントなども織り交ぜての報告をしました。センターでの「学び」が、みなさんがお住まいの地域の「学び」につながることを常に考えながら、各事業に取り組んでいることなどもお伝えしました。
第2部の講演会では、旭山動物園名誉園長の小菅正夫さんによる「命」についての講演会でした。
様々な動物の生態を熟知している講師ならではの、思わず誰もが「そうだったのか」とうなずく内容のお話でした。
群れで子育てをするオオカミのお話や、オランウータンの出産から子育てまでの様子を映像を交えながら分かりやすくお話し頂きました。
小菅さんは、「命は目に見えないもの、さわれないもの、だからだれも教えられない。でも、動物とのふれあいなどのさまざまな体験を通じて少しずつ命を意識するようになっていく。」「体は命を入れる入れ物。入れ物は古くなり役割を終えても、命は、40億年の太古の生き物からずっと受け継いできているリレーのようなもの。私たちはこの命のリレーを次の世代に渡す使命を背負っている。」と、命を守り、つないでいくことの大切さを強いメッセージとして語られていました。
会場には、10代のお子様から70代の方まで、幅広い世代の方が聴講されていましたが、笑い声や感嘆の声に混じって涙ぐむ方の姿も見られ、小菅さんのメッセージをしっかりと受け取っていただいている様子でした。
☆講座開催情報
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日時 3月28日(日)14:00〜16:00
講師 旭山動物園名誉園長 小菅正夫さん
参加者数 279人
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☆受講者の声
・色んなエピソードを交えて、とてもよいテーマをわかりやすく話していただいた。とても感銘を受けた。
・肉体は命の入れ物、逆もどりしない。すばらしい言葉でした。大切にしたい。
・こういった講座にはじめて参加しましたが、とっても良かった。また、小菅さんの話をもっと聞きたいと思った。
・興味深い動物のお話を通して、熱いメッセージをありがとうございます。今ある自分の生命

を精一杯生きようと心強く思いました。今後もすばらしい講演会に期待します。命つなげていきたいですね。
受講者数 279名