講座ボランティア企画 シリーズ文学(2回連続講座)
【〜驚き上手で喜び上手〜『枕草子』から心晴れやかな生き方を学ぶ】の事業報告

開催日
平成22年3月6日から平成22年3月20日
開催場所
三重県生涯学習センター2階 視聴覚室

 今年度のまなびぃすとセミナーは、大人気講座シリーズ文学で締めくくりとなりました。昨年の『源氏物語』に続き、古典であり紫式部と並び賞される、清少納言の『枕草子』を2回連続で取り上げました。

 それぞれの回では、清少納言の人となりや『枕草子』の歴史的背景などと、講師が選んだ章段について、古文の朗読とその内容についての解説をしていただきました。ときには参加者の皆さんと一緒に朗読をして進めていきました。

 講師の河原さんは「『枕草子』には短い章段も多いが、読めば読むほど深い文学であり、年齢を重ねてもう一度読み返してみると、初めて読んだ学生のころとは全く印象が違う。これも生涯学習だと思う。」と話されました。また『枕草子』は清少納言が宮仕えでもっとも辛かったころに書き出されたと言われており、そんな中でも繊細な美意識を失わず、生活の些細なことから喜びやうっとりすることを見つけ出していた清少納言の生き方には学ぶべきも多く共感できるとのお話に、今までとは違う『枕草子』を感じた講座となりました。

☆講座開催情報
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
日時    3月6日(土)と20日(土)の2回連続講座
       14:00〜16:00
講師    近代日本文学研究家 河原 徳子さん
参加者数  のべ209人
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

☆受講者の声
・学生時代に習った『枕草子』に何十年ぶりかで再度学ぶことが出来ました。河原先生の現代的な解釈でのわかりやすい説明とてもよかったです。
・今年も歯切れ良くリズミカルな講義を受けさせていただきました。内容も1000年後の今も変わらず、これからの人生に役立つ驚きの内容。来年も楽しみです。
・まだまだ聞いていたい講義でした。自分でも読んでみたくなりました。
・河原徳子先生の講義はとても楽しくわかりやすく、先生の朗読はとてもすばらしかったです。今から50年前の学生時代に学んだ枕草子を思い出し、とても懐かしくとても充実した2時間でした。千年後の私たちにおしえてくれました。生涯学習の醍醐味でした。