みえアカデミックセミナー2009 オープニング
「最高に幸せな生き方、死の迎え方-いのちによりそう在宅緩和ケアから学んだこと-

今年度「みえアカデミックセミナー2009」の幕開けを飾るオープニングとして、また、三重県総合文化センター15周年記念イベントとして、終末期医療をテーマに、山梨県で在宅ホスピス医としてご活躍されている内藤いづみさんを講師にお迎えしての講演会を開催しました。
内藤さんは、自らを「いのちの番人」と称され、20年以上にわたり、がん患者を自宅で看取ってきた経験から、患者の方の体の痛みをなくし、その苦しみから解放されることで、笑顔を取り戻し、人間らしく生活できる実際の例などを映像を交えて紹介していただきました。
また、「ありがとう」という言葉を、参加者全員、隣どうしで「目・口・手・合掌・体・心」で表現し伝え合うワークを取り入れながら、「ごめんなさい」ではなく、「ありがとう」と言って最期を迎えることの大切さ、「ありがとう」という言葉の重要性についてお話していただきました。
最後に、「病気は生活をする上での挫折ではあるが、人生の挫折ではない」と締めくくられ、普段なかなか考えの及ばない命について、改めて考える貴重な機会となりました。

- 「医療の実際と先生の考えが分かりやすかったです。今日は一人で参加しましたが家族も一緒に参加したらよかったと思います。」
- 「最期まで人として自分らしくいたいのは皆の願いです。私の母も91歳で亡くなりましたが兄の家族に看取られたことを思い出しました。命の大切さそして死を自然に迎える大切さをまた知りました。」
- 「友人が今癌と聞いているので内藤先生のおかげでこれからの生き方が私自身も含め彼女の残されたときを何か救われる思いでいっぱいでした。ありがとうございました。」
- 「高齢者介護に関係する仕事をしています。今まで見送ってきた方々とリンクしてその時の思いが甦りとても感動しました。ありがとうと言い合える仕事を今後もしていけたらと思います。もちろん自分の家族にも。」
- 「素敵なお話をありがとうございました。とてもためになりました。自分の家族でも笑顔を絶やさない『ありがとう』と最期に言えるように人生を送りたいです。」
- 「重いテーマを楽しく聴かせていただきよかったです。」