三重のまなび2008・まなびぃすとセミナー「紫式部の時代〜『源氏物語』は時代の鏡か〜」

☆日 時
2月28日(土)14:00〜16:00
☆講 師
三重県立斎宮歴史博物館学芸員
松田 珠美さん
☆参加者数 115名
☆参加費 無料
☆講座内容
源氏物語千年紀を記念し、三重県立斎宮歴史博物館との共催で、『源氏物語』の作者紫式部が生きた時代に焦点を当てた講座を開催しました。
平安時代『源氏物語』はなんと呼ばれていたのかや紫式部のこと、『源氏物語』と斎王との関係、当時書かれた文学作品、藤原道長を中心とした権力争い、そして後宮の女房たちがいかに自分が仕える姫に時の権力が向いてくるようにするかなどお話いただきました。
「様々な権力争いや女房同士のライバル意識の中で、後宮が文化サロンの役割を果たし文化レベルが上がった。ともすれば女性がないがしろにされているかに思える時代だが、女性が女房として才能を開花できた時代であり、『源氏物語』はその象徴ではないだろうか」とのユーモアを交えたお話に、時間があっという間に過ぎていきました。
また、この講座の開催に合わせて、現在斎宮歴史博物館で開催中(3月22日まで)の企画展「栄華の時代」のミニパネル展を、三重県生涯学習センターエントランスにて開催しました。美しい平安絵巻のパネルに、来館された皆さんも足を止められていました。
☆参加者の感想
「別の源氏物語の見方…時代の見方もあって楽しい講座でした。ありがとうございました」
「源氏物語の外観は初めてで大変興味深いものがありました。今までは光源氏が云々…でした」
「古典になじみのない者にも『なるほど』という点が多くてよかった」
「源氏物語と斎王の関係の話に興味を持ちました」
「充分に理解でき、平安時代の宮物を読むのに大変参考になります」

