みえアカデミックセミナー2009
三重中京大学公開セミナー・
三重中京大学短期大学部公開セミナー
「あなたの防災対策は大丈夫ですか?」

開催日
平成21年7月12日
開催場所
三重県生涯学習センター2階 視聴覚室
開催時間
13時30分から15時30分まで
講師
三重中京大学 現代法経学部 客員研究員・非常勤講師 西 孝さん
三重中京大学 短期大学部食物栄養学科 教授 土井 喜美子さん
参加者数
85名
参加費
無料

☆演題・講師
「災害と地域経済〜リスクマネジメントと、その地域経済効果〜」
三重中京大学 現代法経学部 客員研究員・非常勤講師 西 孝さん

「備えあれば〜非常時の食事を考える〜」
三重中京大学 短期大学部食物栄養学科 教授 土井 喜美子さん

 前半の講義では、2004年の紀北町(旧海山町)での水害の経験から、災害時には「自分の身は自分で守る」心構えについて、同時災害の場合、警察・消防などの「公助」は直ぐには期待できないので、まずは「自助」、そして「共助」が重要とお話ししていただきました。例えば、タンスの上にダンボール箱を詰めて、天井との隙間をなくすなど、すぐにでもできる対策をしておくこと、また、家族間や近所の方など、災害伝言サービスの利用や安否確認ができるよう情報を集約する役割を決めておくなどの準備をしておくことが重要であるとお話ししていただきました。

 後半の講義では、災害現場での大量調理(炊き出し)の経験から、非常食の作り方、備蓄食品の利用や保存方法などを具体的に説明していただきました。限られたスペースの中で保存でき、缶切・包丁などの器具がなくても食べられるレトルト食品、フリーズドライ食品、アルファ米などを紹介され、実際にビニール袋で作ったご飯(完成品)を見せていただきました。また、災害に遭い、心が寒くなった状況下では、夏であっても温かいものが必要なことや、対象者(乳幼児や高齢者など)に応じた備蓄食品の確保の必要性などについても詳しくお話ししていただきました。

参加者の声

  • 「普段余り感じていなかった災害ですが、その被害を受けた時の大事な水、非常食など、手頃に作れるものがあると知り、一度ためしてみたいと思いました。」
  • 「非常時のご飯の炊き方、参考になりました。早速帰宅したら、妻にも今日いただいたレジメを見せてできるだけ、来るべき災害に備えて準備しておきたいと思います。」
  • 「このセミナーで学んだことを、地域に持ち帰りみんなにアピールし、助け合いなど考えていきたい。」