みえアカデミックセミナー2010
移動講座(伊勢市)
三重大学公開セミナー
「中世の伊勢神宮と仏教」

開催日
平成23年1月30日
開催場所
伊勢市生涯学習センターいせトピア3階 研修室
講師
三重大学 人文学部文化学科 准教授 山田 雄司さん
参加者数
105名
参加費
無料
共催
伊勢市教育委員会、伊勢市生涯学習センター

県内の各高等教育機関と連携して開催している「みえアカデミックセミナー」。その出張講座として、県内各市町に出向いて開催しているのが「みえアカデミックセミナー移動講座」です。今回は、伊勢市で三重大学の公開セミナーを開催しました。

前近代の日本では、「神仏習合」というあり方が一般的で、神社の中に仏教施設が造られたりしているが、神道の聖地である伊勢神宮には、境内に仏教施設は造られず、仏教を遠ざけようとしたとされています。そんな伊勢神宮と仏教の関係について、詳しく解説していただきました。
例えば、僧侶が伊勢神宮に参拝しようとした際には、「頭に髷をつけていれば参拝できる」など、“視覚的”“聴覚的”にお坊さんでなければ参拝することができたというエピソードをはじめ、「仏教が穢れた存在だから忌嫌っていた」わけではなく、仏教が日本に入ってくる以前の神道の根源や伝統的祭祀を守るために、「あからさまに仏教とわかるものを避けていた」と説明していただきました。仏教を認めた上で神道の根本・伝統を大切にし、古いあり方を守っていくという伊勢神宮らしい考え方を持っていたことなどをお話していただきました。

参加者の声

  • 大変勉強になりました。また機会があったら山田先生のお話を聞きたいです。
  • 大変分かりやすくお話いただきありがとうございました。今まで知らないことばかりだったのでとても勉強になりました。スライドも興味深く拝見しました。
  • 伊勢神宮には度々訪れるが奥深く勉強したことはなく今日は今後の参拝に大いに役立たせたい。又更に深く図書室で勉強したい。