学校向け文化体験プログラム「三重の伝統文化を体験しよう!(能)」

開催日
平成22年11月30日
開催場所
松阪市立第一小学校

伝統文化のプログラムで初めてとなる『能』のプログラムを、松阪市立第一小学校に届けてきました。
 
能を演じるためには多くの出演者が必要ですが、この日は演じ手である“仕手”、“囃子方(はやしかた)”の太鼓・大鼓・小鼓・笛の演奏者、特有の謡い方で能の世界を創り上げる“地謡(じうたい)”の方に来ていただきました。
まず、能の歴史や世界観についてのお話のあと、能の謡い方で校歌を謡っていただきましました。子どもたちからは自然と拍手が起こりました。次に道具や楽器の説明があり、実際に体験することになりました。
まず代表の子が、面をつけて能の型を取りながら歩くと、「見える?」と聞きながら手を振る子どもたち。次々に自分もやりたい!と手が上がってきました。それからそれぞれの楽器に分かれ、実際に音を出してみました。音を出すことが難しい和楽器に子どもたちも悪戦苦闘。きれいに音が出たときは「おーっ」という歓声とともに、拍手が起こっていました。

最後に「草紙洗小町」という演目の一部を上演していただきました。子どもたちはまるで幽玄の世界に引き込まれるかのように、真剣なまなざしで鑑賞していました。


☆プログラム開催情報
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時間  13:40〜15:20
講師  三重県能楽連盟 和谷 衡市さんほか
生徒数 5年生22名
      6年生29名
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☆子どもたちの声
・大つづみは「ポンッ」となると思ったけど「カッ」ってなるのがびっくりした。【5年生】
・笛をふいてみたらできたのでうれしかったです。音色がとてもきれいでした。【5年生】
・めんの体験でかぶってみたらものすごく見づらくてものが近いのか遠いのかよくわからないのに、めんをかぶっておどるのはすごくむずかしいのに、かぶっておどるのはかなりの練習をしないといけないことがよくわかった。【6年生】
・面をつけて歩くところがこわかったけどおもしろかったです。大づつみで音をならすのがむずかしく、手が赤くなったけど、大つつみを打っていた人はバチよりてがかたいのかなー。和谷さんの歌が声も大きく体育館にひびいていたのがすごかったです。【6年生】
・私は第一小学校の校歌を歌ってもらいうれしかったです。いつもうたっている校歌がぜんぜんちがってきこえました。【6年生】

(平成22年

2学期)