みえアカデミックセミナー2010
放送大学三重学習センター公開セミナー
「江戸時代の古文書に見る暴言・脅迫・密告」

江戸時代から残る文書は公式文書が多く、文字と口語表現のずれがあったりして、当時の人々の喜怒哀楽、感情、日常の言語まで知ることのできる古文書は数少ないそうです。しかし、古民家の蔵などで保存されている詫び状や密告状などの古文書には、多くの人に読まれることを意識せずに書かれているものが多く、当時の庶民の暮らしぶりが色濃く反映されているものが多いことなど、原文の抜粋資料を用いて詳しく解説していただきました。
また、特に東紀州地域を中心にして、漁業や林業など代々古くから続いている家が多く、独特の文化が残っていることから、おそらく三重県は全国的にも古文書が豊富に存在していると考えられることなどを紹介していただき、古文書を後世に残していくことの大切さを伝えていただきました。

- こういった日常生活に関わる古文書の存在はとても面白かったです。九鬼水軍などの古文書は有名ですが、これだけ大量の農民、漁民といった庶民の生活を見ることのできる古文書は、別の意味で貴重であることがよくわかりました。
- 三重県の古文書の存在のあり方や大切さを理解できたと思います。知らない部分がたくさんあり色々と教えられた所が大いに役立ちそうです。
- 古文書のおもしろさ、大切さが良く解りました。講師の方の話しもわかりやすくおもしろかったので大変良かったと思います。