次世代の文化体験活動推進事業「子どもたちに“ホンモノ”体験を!〜教育の可能性を広げる『文化力』〜」

開催日
平成22年8月1日
開催場所
三重県文化会館1階 レセプションルーム

 ここ数年増えている、文化・芸術分野のアーティストが学校で行なう体験授業の重要性や国内外の取り組み、また三重県の次世代への体験活動を取り巻く現状を多くの方々に知っていただくために、基調講演とシンポジウムを実施しました。
 
 基調講演はニッセイ基礎研究所の吉本光宏さんに、国内外の取り組みや基本の教科に顕れる体験授業の効能などをお話しいただきました。イギリスの事例「クリエイティブ・パートナーシップ」について、映像を中心に、創造性を学ぶことで子どもたちが自信を持っていく様子などをご紹介いただきました。

 休憩後、吉本さんをコーディネーターに、県内で次世代への体験活動に造詣の深い3名の方をパネリストとして、シンポジウム形式で三重県の現状をお話しいただきました。学校現場の忙しさや取り組み自体まだあまり知られていないことなど、お互いに意見を出し合われました。また学校とアーティストをつなげる役割を持つコーディネーターの重要性にも触れ、その質の向上や人数確保の難しさなどの課題も出し合いました。


☆講座開催情報
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時間  13:30〜16:00
講師   【基調講演】
     ニッセイ基礎研究所
     芸術文化プロジェクト室長 
     吉本 光宏さん
     【シンポジウム パネリスト】
     三重大学教育学部
     教授 山田 康彦さん
     三重県教育委員会事務局
     小中学校教育室長 西口 晶子さん
     三重県生涯学習センター所長 星野 茂
参加者数 46名
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☆参加者の声
・教育現場に携わっている立場として、三重県の現状をよく見極め取り組んでいかれる事を期待します。小学校低学年からの本物との出会い、とても大切だと思います。
・本物の文化体験がもたらす効果に興味を持った。子どもたちの体験が将来の豊かな人間性や感性を育む効果に期待する。
・教育と芸術のつながりの大事さを初めて知りました。自分がやっている着物着付けを通して何か伝えられるものはないかなぁ…と思いました。
・子どもたちに本物の体験をさせたく、生涯生き抜く力を育てたく豊かな感性を育みつつと、長い間持ち続けてきた思いと同じテーマ、“ホンモノとの出会い”大切ですね。ありがとうございました。
・文化に出

会う機会は、地域、経済状況などで決して平等でないと思います。学校で平等に体験でき、触れる機会を与えることはとても大切だと思います。