まなびぃすとセミナー
『猫のこころを知ろう! 猫の心理から読み解く「ねこのきもち」』

開催日
2026年10月24日(土曜日)
開催時間
13時30分から15時00分まで
開催場所
三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」 多目的ホール
講師
高木 佐保さん(動物心理学者 ネコ心理学者/京都大学白眉センター特定助教)
参加人数
233人
受講料
無料

県民一人ひとりの生涯を通じた「学び」に寄り添う最初の入口として、幅広い年齢層を対象に話題性のあるテーマを採り上げ提供する事業シリーズ「まなびぃすとセミナー」。今回は、猫の心理を研究しメディアでも活躍されている、京都大学白眉センター特定助教の高木佐保さんをお招きし、人とネコが互いによりよい関係を築き共に幸せに暮らしていくために知っておきたい「ネコの気持ち」について、調査研究の最新情報を基に詳しくお話をうかがいました。  


会場の様子会場の様子(多目的ホール)

講演はまず、高木さんのお家に住むネコたちのお話から。4匹それぞれの性格や関係性についてご紹介いただきました。微笑ましいネコたちのエピソードに会場にも笑顔が咲いていきます。

続いて、イヌとネコがどのようにヒトと共生するようになったか、その成り立ちについての解説が。どちらもとても身近な存在ですが、辿ってきた経緯はまったく違うとのこと。会場の皆さんとのクイズなども交えつつ、わかりやすくお話しいただきました。

講師の高木佐保さん
講師の高木 佐保さん(演台にはネコのオブジェも)

そして、高木さんがこれまで行ってきたネコの研究とその結果についてのお話へ。ネコは飼い主の声からその顔を想像しているのか、言葉を学習する基礎的な能力を持っているのか、日本のネコとアメリカのネコ、それぞれの行動の違いなど、興味深い研究の数々について、動画も交えながら解説いただきました。

会場の様子
動画も交えながら詳しくお話しいただきました

そして後半は、ヒトとネコお互いの関係が、それぞれの心にどのような影響を与えているかという研究についてのお話も。母子の絆と関係するといわれるホルモン「オキシトシン」やストレスホルモンとも呼ばれる「コルチゾール」の測定結果など、様々な観点からヒトとネコの相関性について詳しくお話しいただきました。

質疑応答を挟んだ後、最後に高木さんから「ネコは独立的と思われがちだが実はすごくヒトのことを気にしている。たくさんのコミュニケーションでさらに仲良くなってもらいたい」とのメッセージをいただき、講演は終了。終始あたたかい雰囲気に包まれた「まなびぃすとセミナー」でした。

その特性や個体差から「ネコのこころ」の研究はなかなか進んでいないとのこと。相手の気持ちが解らないもどかしさもありますが、だからこそネコへの関心やその神秘性が深まっていくのかもしれません。飼っている方はもちろんそうでない方も、これからの新しい研究成果に期待しつつ、彼らの"自由気ままさ”も存分に楽しみながら互いによりよい関係を築いていきましょう!

   


  • 講師の高木佐保さん
    郷演後には質疑応答も

     

  • 会場の様子
    多くの皆様にご参加いただきました

     

  • サイン会の様子
    サイン会の様子(終演後)

≪講師プロフィール≫ 高木 佐保(たかぎ さほ)さん[動物心理学者 ネコ心理学者/京都大学白眉センター特定助教]

1991年生。2013年 同志社大学心理学部卒業。2018年 京都大学大学院文学研究科行動文化学専攻心理学専修博士課程修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員SPD、RPDを経て現職。2017年度 京都大学総長賞を受賞。
著書に 『知りたい! ネコごころ』(岩波書店)、『ネコはここまで考えている 動物心理学から読み解く心の進化』(慶應義塾大学出版会)等がある。

    

「ブックリスト(関連図書)」のご案内

三重県立図書館に所蔵されている講座関連図書のご案内です。
所蔵状況は講座開催日時点のものです。

「ブックリスト」ダウンロードリンク(PDF形式、618キロバイト)

参加者の声

  • ネコの生態や研究内容等、興味深く聞かせてもらいました。ありがとうございました。猫と仲良く暮らしていきたいと思いました。
  • 猫も人の言葉が分かるんだということを知り、家の猫にも、分かってくれていると思って話しかけてみたいと思います。
  • 今日はありがとうございました。色々な実験結果は「へぇ~そうなんやー」と思う事が多くて、とてもおもしろかったです。これからも家のネコを大切にして、ネコが楽しく過ごせるようにしてあげたいと思いました。
  • 受講する前から楽しみで愉しみでたまらなかったです。たくさんの事例から導かれた結果が興味深かったです。よいお話をきかせていただき、ありがとうございました。