みえアカデミックセミナー2026 高田短期大学公開セミナー「戦前の図画教員―「文検」図画教員の学びとライフヒストリー―」の事業報告

開催日
2026年7月18日(土曜日)
開催時間
13時30分から15時00分まで
開催場所
三重県文化会館1階 レセプションルーム
講師
高田短期大学 子ども学科 准教授 亀澤 朋恵さん
参加者数
23名
受講料
無料

「みえアカデミックセミナー」は、三重県総合文化センターを会場に、三重県内にある大学・短期大学・高等専門学校の高等教育機関全14校が有する高度な学びと県民の皆さまをつなぐ一大連携事業として開催している公開セミナーです。毎年7月と8月に各校1日程ずつ、選りすぐりの先生にご講演いただいています。


高田短期大学 子ども学科 准教授 亀澤 朋恵さん

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【講演概要(チラシ紹介文より)】
戦前期、試験によって中等教員免許状を取得する国家教員検定試験制度「文検」がありました。なかでも「図画科」は、かつて三重県で図画教員を経験した藤島武二とも縁があり、絵画を愛好する青年、小学校教員の受験者が大半でした。彼・彼女らがどのような動機で、どのような力を身につけたのか。図画教師の学びの姿をたどります。
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高田短期大学公開セミナーは、子ども学科 准教授 亀澤 朋恵さんにご登壇いただきました。

講座の様子
まず、「文検」および「文検図画科」とはどのような制度か、
当時の新聞記事の紹介や、文検図画科に関わる人物の中でも
三重に関わりの深かった藤島武二や豊味平太郎らの紹介を交
えながらお話をいただきました。
「文検」は合格すると、中等教育の免許状が与えられる試験
で、試験に合格すれば免許が得られるため、主に独学者の登
竜門となっていたそうです。
文検が実施されていた当時の図画の内容については、大きく
自在画と用器画という2つに分かれており、自在画は現代で
言うフリーハンドで描く絵画、用器画は定規やコンパスを使
用して文様などを描くような数学的な要素もある内容だった
との事です。また当時の試験問題の内容については自在画・
用器画それぞれに問題と解答例をご紹介いただきました。

また当時の雑誌などに残されている受験者の受験体験記から見える、受験者の実態や合格率10パーセントと言われるこの試験の苦労話や、受験者のヒストリーについてもご紹介をいただき、講座の最後には紙と鉛筆が配られ、身の回りの物を描いてみるという当時の文検図画科試験のミニ体験コーナーが実施されました。
受講者の皆様は突然絵を描くということで少し戸惑われながらも、思い思いに描かれている様子でした。

「ブックリスト(関連図書)」のご案内

三重県立図書館に所蔵されている講座関連図書のご案内です。
所蔵状況は講座開催日時点のものです。

「ブックリスト」ダウンロードリンク(PDF形式、875キロバイト)

参加者の声

  • 大変おもしろい視点での研究で、当時の図画教員になるための歴史背景がわかりました。その時代時代に応じた、教員採用に至る採択方法や受検者の人物像など興味深く聴かせていただきました。
  • 文検は初めて耳にする言葉で、とても興味深く講義を聴きました。昔の美術の先生はとても熱心で情熱的であったと記憶しています。